何かを待っていた
結論から言えば、そうなるのでね。その時点では、飽き飽きした時間のひだ
が、夜を運ぶ筈だった
ふいになるチャイム。また、勧誘だろうと思い、居留守を使う事にした
『郵便です』
つくずく《郵便です》や《宅配便です》と言う言葉には不思議な力ある気が
する
だから、急いで服を着て、即座にドアを開けた

ドアの前には明らかに局員ではない、初老の男がそこに居た
新聞の勧誘員がよく使う手にまた騙されたと、すぐにドアを閉じようとした
『つめたいなぁ～』
「すいません。新聞は取る気ないですから」
『違うよぅ～。昨日、激しかったねぇ。。。煩くて寝れなくてさぁ』
はっ！とした。確かに昨日は、昨日は。。。
でも、すぐに場所を変えたし。。。
『でも、いいんだよ～。若いんだもんねぇ～』
ニヤつく彼の視線が、かなり痛く突き刺さる
『まだ、足りないかなぁ～』
目線を逸らした瞬間、私に抱き付いてきて、部屋に進入してきた
『やっぱりぃ～。下着着けてないし、アリだよねぇ～』