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続・曼珠沙華 2
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:続・曼珠沙華 2
投稿者: 喜久江
「喜久江さんて・・本当に子供みたいなとこあるんですね? そんな事もわ
からないんだ?」
彼が私に口を聞いてくれなくなった訳を尋ねると、そう言って質問をはぐら
かせようとしました。
年下の男性からそう言われる事が、決して誉めらる言葉では無いと判っては
いましたが、彼にそう言われる事は、左程嫌ではありませんでした。
「でも・・そこが喜久江さんの可愛いいとこなんですよね。そんな貴女だか
ら、僕は好きになったんですよ。」
副島さんは、ストレートに私に向いその思いをぶっけてきました。
「そんな・・」
「自分の思いを受け入れてもらえないのなら・・もう忘れるしかないでしょ
う? 喜久江さんを諦めるしか・・違います?」
彼の口調が強くなり、まるで私を責めるような話し方になっていました。
でも、確かに副島さんの言う通りかもしれないと私は感じました。
私自身が、彼の気持ちを知りながらも・・その誘いを断ったのです。
彼が、そうせざるを得ないのも無理からぬ事なのかも。
「だから・・無視したの?」
「その方が・・気が楽になれると思ったけど・・」
「けど・・?」
「情けないですよね・・まだ諦められないんですよ・・貴女の事が。」
嬉しかった。こんなにまでも彼に思われていたなんて・・考えもしなかっ
た。それなのに私は彼の事を誤解して、勝手に彼を恨んでいた。
「移動するって・・聞いたけど?」
私は思い切ってその事を聞いてみました。
「喜久江さんの顔を見ていると・・何時までも忘れる事が出来ないか
ら・・、思い切って移動を社長に頼んだんです。」
驚きでした。彼の移動する原因が私にあったなんて・・。
「そんな・・・そんなの嫌です。そんな話聞かされた私は、じゃあ、どうす
ればいいの?」
「貴女のせいなんかじゃない・・気にする事ないですよ。」
彼は優しい言葉でそう私に言いましたが、彼の辛い気持ちが、嫌と言うほど
私の胸の中に伝わってきておりました。

その夜は、彼の言葉のひとつひとつが何度も頭の中で繰り返され、眠れぬ夜
を過ごす事となってしまいました。


2008/08/02 14:52:45(aP/mOGcA)
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