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セルフォンガール【2】
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:セルフォンガール【2】
投稿者: 遊佐 ◆LY/AqiO7KQ
守永由佳は、大学生である。後期試験を終えて一年目を修めた由佳には、バイト以外することがなくなった。
一日五時間、週五日、時給1200円。塾のバイトは始めたばかりの頃こそ大変だったが、適度に手を抜くことを覚えて以来、これ以上楽な仕事は無いくらい楽に収入を得ることができた。このバイトは恐らく、卒業するまで続けるに違いなかった。
午後五時からの授業に向かうため、スーツを着て化粧を施す。増して滑稽な姿になる自分が悲しかった。
由佳は自分の姿が大嫌いだった。吐き気さえ覚えた。
太っている。肥満と診断され、標準体重より二十キロ重い。自分の理想の体型には似ても似つかなかった。根性のないと言われればそれまでだが、どんなダイエットも由佳は続けることができなかったし、実際続けていたとしても効果はなかった。
ブスである。誇れる部分が何もない。大学に入るまで豚と呼ばれ続けた自分の要望は、確かに家畜であった。仮に誰かがそれを否定したりフォローしたとしても、無駄に向けられる笑顔が由佳のなけなしの自尊心をブチ壊しただけにすぎなかった。



それでもデブスだって恋はする。
人並みに格好良い男に魅力を感じるし、背が高く体格の良い男にひかれる。
こんなことがあった。
由佳が高校一年の時のことである。
由佳に彼氏ができた。女として見てくれる男の子は、人生初と言っても過言ではない。
それでも長く続かなかった。
彼が本心で言ったのではないことくらい分かっている。それでも幸せだっただけに、あの一言は由佳の温かな気持ちをえぐり取った。

『あんなデブでブスに、俺から告白するわけないじゃん』…


なぜ嘘をつくのか。それはもちろん、友達からの執拗な質問攻めに気恥ずかしくなって、その照れ隠しに言ってしまったからだろう。
今となってはわかる。分かるけれども、傷つかずにいるタフさは由佳にはなかった。


「バイト、行かなくちゃ」
由佳は黒いカバンを手にとって、コートを羽織った。
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2007/03/07 14:59:48(202cMylb)
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