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愛撫
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:愛撫
投稿者: suzakuin ◆Rji4CBvGUI

「ふふふっ…
あ、ごめんなさい」

私の胸にもたれて情事の
あとの煙草を吸っていた
麻紀が思い出し笑いを
詫びながら煙草を消した。

「あのね…ヘンな話だけど
笑わないで聞いてね。
あの…愛撫って言葉…
その二文字が、さっき
あなたに最初にいかされた
時に突然浮かんだのね。
でね…考えたら、そんな
言葉も行為もずいぶん
ご無沙汰で忘れちゃっ
てたんだなあと思ったら
なんだか自分が惨めで
可笑しくなったの。

結婚してて、子供が
2人も居て、家も建て
お墓もあってよ…
なのに愛撫って言葉も
行為も忘れ果ててた
私の人生って…」

そこまでとばかり唇を
重ね再び組み敷き
未だ私の注いだもの
で濡れそぼったまま
の麻紀を再び貫き
突き上げれば
刻は久遠…

ほどよく冷えたエアコン
の音に重なる吐息…

緩やかに突き入れながら
私は麻紀の耳元で囁く。

「だから君は私を求めた。
そして今夜こうして逢いに
来てこうなった…
忘れたら思い出せば
いい…失くしたら…
手に入れればいい。
それを忘れたのは
君の責任じゃない」

「あなたに…
求めていいの?」

「君が求めるなら…」

「そうね…うちの人は
たぶん、もう与えて
くれないものね…

あ、もっと深く…

あなたが与えて
くれるなら私…
枯れずに済むわ
越後の雪割り草は
丈夫だから…」

麻紀の白い腰が
蛇のようにくねり
私はそれを折り
もっとも深い処を
抉り続けた。

麻紀の隙間を
埋めるかの
ように…

2007/08/06 23:37:34(hNxYqaPx)
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