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見られる身体、認められる女性―Akpémaを生きた日―

カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1: 見られる身体、認められる女性―Akpémaを生きた日―
投稿者: とも

―第一章 裸になる成人式

東京・吉祥寺。

26歳のフリーライター、高瀬美咲は、ノートパソコンの画面を見つめていた。

大学卒業後に入社した出版社を二年前に辞め、現在は海外文化や旅行に関する記事を書いて生活している。

独身で、恋人はいない。

好奇心旺盛で、取材では物怖じしない性格だと言われる。しかしプライベートでは、意外に恥ずかしがり屋だった。

その夜、美咲は次の企画を探していた。

「世界の珍しい通過儀礼、か……」

検索結果を眺めていると、不思議な名前の記事が目に留まった。

『Akpéma――トーゴ北部、カビエ族の女性通過儀礼』

記事を開くと、カビエ族の若い女性たちが成人として認められるための伝統的な儀礼について書かれていた。

家族による準備。

祖先への祈り。

聖なる山への行進。

そして、ある説明に美咲の目が止まった。

儀礼の段階によっては、参加する女性たちが衣服を身につけずに行進する。

「えっ……裸?」

思わず声が出た。

さらに読み進めると、男性を含む多くの人々が行進を見守ることもあるという。

「男の人も見てるの……?」

美咲は驚いた。

もし自分だったら――

見知らぬ土地で、衣服を身につけずに人々の前へ出る自分。

「……無理、無理」

小さく首を振った。

けれど、記事を閉じることができなかった。

どうしてそんなことをするのだろう。

参加する女性たちは、どんな気持ちなのだろう。

仕事としての好奇心が湧いてきた。

気づけば深夜一時を過ぎていた。

美咲は企画書を開き、タイトルを入力した。

『見られる身体、認められる女性――Akpémaを生きた女性たち』

「……取材してみたい」

胸が高鳴った。

仕事としての好奇心。

異文化への関心。

そして、それだけでは説明できない、自分でも少し戸惑う気持ち。

翌朝、美咲は出版社時代から付き合いのある週刊誌の編集長に企画書を送った。

数日後、編集長から電話が入った。

「高瀬さん、企画書、読ませてもらいましたよ」

「ありがとうございます! いかがでしたか?」

「面白いですね。ただ、正直に言うと、現地の女性たちへのインタビューだけでは、うちの雑誌では少し弱いんですよ」

「……そうですか」

美咲は少しがっかりした。

「でも、一つ提案があります」

「はい?」

「高瀬さん自身が、その成人儀礼を体験することはできませんか?」

「……え?」

一瞬、何を言われたのか理解できなかった。

「つまり、取材するだけじゃなくて、自分も参加するんです。日本人女性による体験ルポですね」

「わ、私がですか?」

「そうです。もちろん現地の許可が必要ですけどね」

美咲は言葉を失った。

自分が?

あの儀式に?

「……あの、参加する女性は、衣服を身につけないそうなんですけど」

「ええ。企画書に書いてありましたね」

「私も、そうなるってことですよね……?」

「実際にどこまで参加できるかは、現地の方々の判断によります。ただ、同じ経験ができれば、本人にしか書けない記事になると思うんですよ」

「そ、そうですか……」

「それと、写真も必要です」

「写真……ですか?」

「ええ。今回は文章だけではなく、写真を使った特集にしたいんです。現地の雰囲気も、高瀬さんが参加している様子も、きちんと記録したい」

美咲は思わず聞き返した。

「……私の写真も掲載するんですか?」

「もちろん、掲載する写真は事前に確認してもらいます。大事なところは黒塗り加工しますよ」

「……なるほど」

美咲は自分の姿が週刊誌に載るところを想像した。

裸で儀式に参加している自分の写真。

しかも、顔は隠さない。

知っている人が読めば、美咲だと分かってしまう。

思わず頰が熱くなった。

豊かな胸が、想像だけで少し熱を帯び、乳首が布越しに硬くなり始めているのを感じた。

「カメラマンはこちらで手配します。現地の事情に詳しく、日本語の通訳も兼ねられる人を探しておきます」

「……分かりました」

編集長は続けた。

「もし現地で参加が認められて、いい取材ができれば、週刊誌の五ページを使った特集にしたいと考えています」

「五ページもですか!」

「ええ。ただし、正式な掲載決定は取材の結果を見てからです。参加が認められない場合は、企画を見直すことになります」

美咲は黙り込んだ。

五ページの特集。

フリーライターとしては、魅力的な仕事だった。

「編集長、もう一つお願いがあるんですけど……」

「何ですか?」

「今回の取材なんですが、もし私自身が儀式を体験することになったら、その経験を個人的にも出版できたらと思いまして」

「個人的に?」

「はい。週刊誌の記事とは別に、私自身の体験を、いつか書籍や電子書籍としてまとめられたらと思いまして」

編集長は少し考えた。

「なるほど。五ページでは書き切れないこともあるでしょうからね」

「そうなんです。せっかくそこまで体験するなら、自分の言葉で詳しく書き残したいと思って」

「分かりました。ただし、最初の掲載はうちの週刊誌にさせてください。それと、雑誌の記事をそのまま転載するのではなく、別の作品として書き下ろしてもらうことが条件です」

「それはもちろんです!」

「写真については、撮影者や弊社との権利関係もありますから、二次利用するときは別途相談ということで」

「はい。ありがとうございます!」

「取材費の負担や掲載条件についても、契約書にしておきましょう。現地の方々を撮影する場合は、必要な許可も取ってください」

「分かりました」

「それで、参加についてはどうしますか?」

「……少し考えさせてください」

「もちろんです。参加は現地の判断と、高瀬さん自身の意思が前提ですから」

電話を切ったあと、美咲はしばらく椅子に座ったまま動けなかった。

「……私が参加するの?」

冗談ではない。

裸で人前に出るのだ。

しかもカメラマンに撮影され、その写真が週刊誌に掲載される可能性まである。

「……いやいや、無理でしょ」

美咲は苦笑した。

しかし、編集長が提示した条件は魅力的だった。

五ページの特集。

そして、自分の体験を個人的に出版する権利。

それだけに、簡単には諦めたくなかった。

「……でも、実際にはどんな儀式なんだろう?」

編集長から自分自身の参加を提案されたことで、さっきまでとは記事の読み方が変わっていた。

今度は、実際に現地を訪れた日本人旅行者の旅行記を探してみることにした。

しばらく検索していると、トーゴ北部のカラで成人儀礼を見学したという旅行記を見つけた。

「……あっ、これだ」

記事を開いた美咲は、最初の説明で目を見開いた。

『成人を迎える若い女性たちが、上半身も下半身も全裸になり、街中を練り歩く』

「えっ……ちょっと待って。街中を練り歩く!?」

美咲は思わず声を上げた。

さらに読み進める。

その旅行記によれば、儀式の日には街のあちこちで、親族の女性たちに囲まれた全裸の参加者が、聖なる山を目指して歩いていたという。

「……そこら中に裸の女の人がいるの?」

美咲は驚いた。

しかも、記事には儀式の目的についても書かれていた。

その旅行者の説明では、かつては成人となった女性の身体が成熟し、異常がないことを共同体に示し、「すぐにでも結婚できる女性」であると周囲に知らせる意味もあったという。

「……つまり、子どもを産める身体に成長したってことを、みんなに見せるってこと……?」

美咲は思わず自分の身体を見下ろした。

豊かな胸。

普段は気にしていなかったが、今は妙に意識される。

もちろん、身体を見ただけでそんなことが分かるはずはない。

それでも、かつてはそういう意味を持つと考えられていたらしい。

別の資料には、陰毛が豊かに生えていることを、大人の女性の証しとして誇りに思う習慣があったとも書かれていた。

「……そんなところにも意味があるんだ」

美咲も、もともと陰毛は濃い方だった。

普段は気にしていなかったことが、遠いアフリカでは違う意味を持っていたという。

そして、さらに読み進めたところで、ある一文に目が止まった。

『問題は、この男たちの花道だ。』

「……花道?」

旅行記には、聖なる山へ向かう道の両側に、大勢の若い男性たちが集まっていたと書かれていた。

参加する女性たちが近づくと、拍手や歓声が上がる。

中には、ヒューヒューと囃し立てる男性もいたという。

しかも、見物人は地元住民だけではない。

旅行者によれば、国内外から訪れた観光客も集まっていたそうだ。

女性たちは、そんな人々の間を全裸のまま歩いていく。

「ええっ!? そんなところを歩くの!?」

美咲は画面を見つめた。

ただ裸になるだけだと思っていた。

もちろん、それだけでも十分恥ずかしい。

けれど、実際には街を練り歩き、男性たちが大勢集まる道まで通るというのだ。

「……嘘でしょ」

美咲は椅子の背もたれに身体を預けた。

編集長は、これを自分に体験してほしいと言っているのだろうか。

しかも、その様子をカメラマンに撮影される。

「……絶対、無理でしょ」

美咲は小さく首を振った。

しかし、ふと思った。

そもそも、日本人で26歳の自分が、そんな伝統的な成人儀礼に参加できるのだろうか。

「……普通は断られるよね」

そうだ。

外国人が参加したいと言っても、簡単に許可が下りるとは思えない。

だったら、とりあえず交渉だけしてみればいい。

もし断られたら、それは仕方がない。

出版社にも、現地の許可が必要だと説明されている。

「……そうだよね。どうせ許可なんて下りないよね」

美咲は少し気が楽になった。

ただ、一つだけ気になることがあった。

万が一、本当に許可が下りてしまったら?

「……そのときは」

美咲はしばらく考えた。

「……やるしかない、か」

思わず笑ってしまった。

なんだか、とんでもない賭けをしているような気分だった。

一か八か。

その覚悟で、まずは交渉してみよう。

美咲は編集長にメールを送った。

『体験取材について、現地で参加の可能性を確認してみたいと思います。正式に許可をいただけた場合は、ぜひ挑戦したいと考えています』

送信ボタンを押す。

「……送っちゃった」

どうせ許可なんて下りない。

そう自分に言い聞かせながらも、胸の奥では、もしものことを想像していた。

その夜、ベッドに入っても、美咲はなかなか眠れなかった。

目を閉じると、旅行記に書かれていた光景が浮かんでくる。

全裸で街を練り歩く女性たち。

道の両側を埋め尽くす男性たち。

拍手と歓声。

そして、その中を歩いている自分。

豊かな胸が大きく揺れ、濃い陰毛が露わになり、多くの視線に晒される想像。

「……もう、何考えてるんだろ、私」

恥ずかしくて仕方がないはずなのに、想像することをやめられない。

両乳首がじんわりと熱を帯び、硬く尖っていく。股の奥がじわりと熱くなり、脚を閉じても抑えきれない湿りが広がる。

もし本当に参加が認められたら、自分はどうなるのだろう。

その想像は、仕事のことだけを考えているときとは明らかに違っていた。

美咲は一人きりの部屋で、つい自分を慰めてしまった。

濃い陰毛に指が触れ、すでに熱を持った柔らかい肉ひだを探る。少し押すだけでぬるりとした感触が返り、息が詰まった。

やがて落ち着きを取り戻すと、枕に顔を埋めた。

「……私、何やってるんだろ」

誰も見ていないのに、妙に恥ずかしかった。

どうせ参加の許可なんて下りない。

そう自分に言い聞かせ、ようやく目を閉じた。
 
2026/10/31 23:26:38(KTtFA/pO)
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