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魔法使い体験告白 RSS icon
※私は魔法使い、そんな私の空想H体験告白

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雪菜3

投稿者:液男 ◆KmnSzGcTnk
削除依頼
2008/02/18 23:51:42 (pbHtwZhT)
「どんな料理でも、一人分を作る時と二人分を作る時とじゃ、工程が違うも
のになっちゃうって、知ってた?」
 黒いセーラー服の上に薄桃色のエプロンをつけた雪菜が、お椀に味噌汁を
注ぎながら言った。
「まず、一人分の場合ね。これでできあがり」
 湯気の立つお椀を、自分の前に置く。
「二人分の時はね、この後にもう一つ、手順が必要になるの」
 言いながら彼女は、もうひとつのお椀に、同じように味噌汁を注ぐ。しか
し、今度はそのままテーブルには置かずに、自分の目線の高さに器を持ち上
げ、その縁にそっとキスをした。
「二つ目には必ず、愛情をひとつまみ。さ、めしあがれ」
 にこっ、とやさしく微笑んで、その特別調味料入り味噌汁を手渡ししてく
れた。
 最近ちょっと夏の暑さでバテ気味だった俺だが、雪菜の手料理をごちそう
になれる日は、食欲減退とは無縁でいられる。その日のメニューは根菜の味
噌汁に大盛りご飯、豚のニンニク醤油炒めとボリュームたっぷりだったが、
お茶碗二杯おかわりしたね。俺が美味しそうに食ってたら、雪菜も嬉しそう
だし、こういうのを好循環て言うんだろうな。
 魔法使いの少女、雪菜と、俺の仲は相変わらずいい具合だ。

 さて、今日は雪菜が、俺んちにお泊りに来ている。
 彼女はときどき、俺の家に泊まりに来て、食事なんかの世話をしてくれ
る。俺は親と別れて一人暮らしをしているから、雪菜をこっそり泊めても、
どこからもお叱りは来ない。
 そうそう、何で俺が一人暮らしか説明しておこう。俺の両親(共働き)が
勤めているのが、雪菜のお父さんが経営している会社なんだが、雪菜は好き
な時、好きなだけ俺とイチャイチャしたいという理由から、自分の父親を何
かの方法(たぶん魔法)で操って、俺の両親をニューヨークに転勤させてし
まったのだ。(もちろん栄転だが)
 もちろん、俺は雪菜と別れたくなかったから、一人で日本に残れるよう、
両親を説得しないといけなかった。というか雪菜が、そうするように俺に命
令して、説得の仕方まで伝授してくれた。そんな命令されなくても、俺は日
本を離れたくないって親に言っただろうけど、そのわがままがあっさり叶え
られたのも、雪菜の入れ知恵があったからだろう。
 かわいくて料理が上手で、恥ずかしげもなく俺ラブな雪菜だが、ときどき
こういう人の都合を無視した無茶をする。これは彼女の数少ない短所だ。そ
れがなくなれば、文句をつけるところなんかどこにもないのに……。
「あら。でも、一晩中一緒にいられるのは、あなただって嬉しいでしょ?」
 向かい合って食事をしながら「どこがおかしいの?」といった表情の雪
菜。
 もちろん、お前と一緒にいられるのは結果だけ見ればいいことだが、あま
りムリヤリなことはだな……。
 ……ってコラ、人がご飯食べてる時に、テーブルの下から足を伸ばして、
チンポを刺激してくるんじゃない。
 しかも単なる足コキじゃないな? 足の指を手の指みたいに変化させて、
ズボンの上から普通に手コキしてくるとは。
 気持ちいいけど、今は食事時だから、それをするのは食い終わるまで待っ
てくれ。
「いいの? ……我慢できる? そんな硬くしたまま、食べ終わるまで」
 ………………。
「私なら、あなたと向かい合って食事をしながら、あなたの性欲処理もでき
るのよ……?」
 テーブルの下で、カチャカチャとベルトがはずされ、ズボンのチャックが
下ろされ、勃起チンポが露出させられたのがわかった。
 脚だけの作業にしては器用すぎるな。どういう状況かわざわざ見ようとも
思わないが、雪菜のやつ、脚から少なくとも二本、手を生やしやがったな。
 雪菜の操る魔法……自分の体を望んだように変化させられる術。彼女はそ
れを使い、しょっちゅう性的なイタズラをしてくる。
「ね。……どうする?」
 うっとりした目で、俺を見つめる雪菜。やれやれ、お前だってしっかり発
情してるじゃないか。
 もちろん俺も限界だし、しかたない、頼む。
「了解♪」
 しなやかな指が、チンポに優しく絡みついてくる。手のひら全体を我慢汁
でネチョネチョにして、激しく上下に滑らせてみたり、指の腹で亀頭のえら
をなぞるようにしたり。
 しかし、そんな激しい手コキをテーブルの下で行いながらも、テーブルの
上の雪菜は涼しい顔をして、上品に夕食を楽しんでいるのだ。
「どうしたの? お箸がぜんぜん進んでないわよ……うふふ」
 一足先に食事を終えた彼女は、微笑みながらそんなことを言う。それはお
前なりのジョークか、雪菜?
 さすがに手コキをされながら、飯を食うのは無理ってもんだ。箸が進むど
ころか、気持ちよすぎて箸を持っているのも大変なぐらいだからな。
 だが雪菜、自分が優位に立ってると思ったら大間違いだぞ。
 されるがままの俺でも、最後に一矢報いるぐらいのことはするんだから
な。
 ところで雪菜、と俺は、震える声で彼女に話しかけた。――お前、デザー
トにプリン買ってたよな。食事終わったんなら、もう食べちゃえよ。
「え? いいわよ。あなたがイクまで、じゃなかった、食べ終わるまで待つ
わ」
 遠慮しなくていいよ。どうせもうしばらくかかるから。
「そう? じゃ、じゃあ悪いけど、冷蔵庫からプリンを取って」
 かかった!
 俺は上半身を半回転させて、冷蔵庫の扉を開けた。俺の家の食堂はダイニ
ングキッチンで、食事をするテーブルから手の届くところに冷蔵庫があるの
だ。そして、冷蔵庫に一番近いのが、俺の席だった。
 雪菜の楽しみにしているプリンを取り出す。ぷるんとしていて、美味しそ
うだ。
 フタも開けてやり、後は雪菜に渡してやる――わけはない。
「え? なにするのっ」
 雪菜が驚きの声を上げた。無理もない、俺が彼女のプリンを、テーブルの
下にもぐりこませたからだ。
 卑猥なことが行われている、テーブルの下に。
 …………うっ。
 ちょうどその瞬間、俺は絶頂に達した。背中を丸めて、ふーっと長い息を
吐く。毎回、雪菜に搾り取られるのは最高だ。今回も、排出感をたっぷり味
わわせてもらった。
 そして実際、大量の精液を俺のチンポは吐き出したはずだ。今日初めての
一発だからな。特に濃くて、特に一杯出せたはずだ。
 しかし俺は今回、それをティッシュで受け止めたりはしてない。雪菜の手
にかけてもいない。じゃあ床に放出したのか? 違う。
「ね、ねえ……今、どこに出したの?」
 雪菜、質問する声が上ずってるぞ。
 もちろん……。
 俺は雪菜の前に、先ほどのプリンのカップを置いた。
 生クリームでもかかったプリンかって思うほど、白いネバッとした液体
が、黄色いプリンの上を覆っていた。
 うわ、この距離でも、ナマ臭さがプンッてくる。見た目も臭いもきつい
な……もちろん味もきついだろう。
 さあ雪菜、お前の楽しみにしていたプリンだぞ。遠慮なく食べろ。俺の特
製調味料入りが嫌じゃなければな。
 雪菜もびっくりしたように、口元を押さえている。
「え? こ、これを食べるの……? わ、わざわざこんな風にしなくても、
手にかけてくれれば、口まで運んで飲んだんだけど……」
 嫌か?
 そう聞くと、彼女は困ったような顔をして、ため息をついた。そしてスプ
ーンを握り、ザーメンまみれのプリンをすくった。
「ずるいわ……。私があなたには逆らわないってわかってて、こんなこ
と……」
 白濁のソースがたっぷり絡んだプリンを、彼女はぱくっと一口食べた。
 歯ごたえのないプリンなのに、時間をかけてゆっくり嚥下する。またすく
い、今度はスプーンにキスするようにして、ちゅるんっと塊を吸い込む。
「……はあ……にが……」
 アルコールでも飲んだみたいに、頬を赤くし、とろんとした表情で、ザー
メンプリンを食べていく雪菜。
 最後には、カップの底に溜まっていたカラメルと精液の混ざったものを、
カップをコップみたいに口につけて、じゅるるっとすすっていた。
「ごくんっ……ふうっ、ごちそうさま……」
 濡れた目で、雪菜は妖しく俺に微笑む。それを見た俺は、急いで残りのご
飯をかき込んだね。とっとと食事を終えて、雪菜ともっと直接的に、がっつ
りセックスしたかったからさ。

 雪菜は食器を洗っておきたいと言ったが、俺はそれを後回しにさせた。
 俺のチンポが、一刻も早く雪菜の体を欲しがっていたからだ。こいつとや
るためなら、食器ぐらい一日二日分溜まったってかまわない。俺は雪菜の肩
を抱いて、無理やり連れ去るみたいにお風呂場へと連れてきた。
「もう、強引なんだから……」
 口ではそう言っているが、雪菜だって我慢できそうな状態じゃないのは同
じだ。さっきからちらちら俺の股間を見てることぐらい、ちゃんと気付いて
るんだからな。
 そして、本当に雪菜は我慢できなかった。いざ風呂場についてみると、押
し倒されていたのは俺のほうだったからだ。
 脱衣所で服を脱いだ途端、伸びてきた髪の毛にがんじがらめにされ、俺は
浴槽に放り込まれた。
 ざぶん、と温かい湯に落とされ、溺れそうになる。水面に顔を出して息を
しようとしたところで、一糸まとわぬ姿になった雪菜に、上からのしかから
れた。
「うふふふ。私のプリンをあんないやらしい味にした責任、取ってもらうん
だから」
 湯の中で、あまり豊かでない雪菜の胸の感触を、俺の胸はダイレクトに感
じた。体の前面を、お互いに密着させた状態で、まずは普通のキスを楽し
む。唇をちゅっ、ちゅっとついばんだ後で、お互いの口内を舌で探り合うデ
ィープキス。
 その間、雪菜の右手は俺のチンポを握り、激しくしごきたてていた。しか
も手のひらから、ローションのようなネバネバ、ヌルヌルした液体を分泌し
ているらしく、その気持ちよさときたら刺激的過ぎるくらいだ。危うく本日
二発目を発射しそうになった瞬間、チンポの根元をギュッと握られて、飛び
出そうとした弾丸はせきとめられる。
「だぁめ……出すんなら、出すべき場所に、ね……?」
 甘ったるく耳元で囁きながら、雪菜は自分の股間のワレメに、硬く張り詰
めたモノを導いた。ぐじゅるっ、と粘ついた肉を掻き分けて、根元まで俺
は、彼女の中に飲み込まれた。
「ん……今日は、ね……動かなくて、いいわよ……。私が上になって……動
くん、だから」
 浴槽の中での騎乗位というのは、初めての経験だ。雪菜が自分から乱れた
動きをしようと言い出す状況も、また初めてだ。どんな感じになるのか、い
ざ雪菜が腰を振り始めるのを待っていると、俺のチンポを包む雪菜の膣壁
が、まるで掃除機の吸い口にでも化けたかのように、ジュルルルッとチンポ
を奥へと吸い込み始めた。
 膣の奥、突き当たりにある子宮口が、パクパクと開いたり縮まったりしな
がら、俺のカリ首を咥え込んでいるのがわかる。まるでそれは、子宮のフェ
ラだ。いや、まるでじゃない。本当に子宮口を唇にして、セックスしながら
フェラチオを味わわせることぐらい、雪菜ならやりかねない。
 さらに、膣壁自体も、本来ならあり得ない蠕動運動を始めやがった。俺も
雪菜も、腰を全然動かしてないのに、グチュ、グチュッと膣が、俺のチンポ
をこね回すように、激しく上下に動いてる気がする。この感触、さっきのロ
ーション手コキに動きが似ているような……。もしかして……。
「膣を包んでいるお腹の肉を変身させて……体の中から、膣をギュッと握っ
ている手を作ってみたの……。イメージしにくい? たとえると、そう
ね……膣を薄いオナホールだとして、それがあなたのオチンチンにかぶさっ
てて……そのオナホを、私が手で動かしてあげてる、ってところかしら」
 薄い膣の筋肉越しに、ギュッと握りしめてくる五本の指が感じられた。そ
れは雪菜のたとえ通り、薄いオナホ越しにチンポを手コキされているような
ものだった。五本の指は、それぞれが別々の生き物のように、たくみに竿に
絡みつき、要所要所に絶妙な刺激を加えてくる。しかもカリの部分には、子
供みたいな小さな唇が吸いついて、チュウチュウ我慢汁を飲んでくれてると
きたもんだ。
 セックス、フェラ、手コキの同時攻撃。雪菜の体内で起きている、俺への
性刺激は凄まじい。しかし、体の外は、ほとんど動いていない。俺にぴった
り抱きついて、唇を重ねあっているだけだ。セックスにこんなたとえもどう
かと思うが、俺はそれを、白鳥のように思った。優雅に水の上を泳いでいる
ように見えて、水面下で激しい動きを行なっている白鳥だ。
 今回の俺は、完全に雪菜にやられている立場だった。だから、その立場を
受け入れて、徹底的に甘えるプレイをしてやることにした。
 そこで俺が雪菜の頼んだ変身は何か。まあ、甘えるならこういう女がいい
なあって奴さ。
「ん、こうして……はい、できたわよ」
 俺が雪菜にリクエストを伝えて、十秒もたたないうちに、彼女の薄かった
胸は、グラビアアイドル顔負けのGカップにまでボリューム・アップされて
いた。
 俺は目の前に現れた二つの特大プリンに、いただきますと心の中で言って
から、思いっきり顔を埋めた。
 ふにょんと顔全体が、柔らかい肉で覆われる。温かさといい、柔らかさと
いい、完璧なおっぱいだ。谷間の中で舌を出し、その表面をぺろぺろなめな
がら、二つの小さな乳首に、交互に吸いつく。
「はっ! ……んっ」
 乳首を攻められた途端、切ない声を上げる雪菜。顔を上げると、泣きそう
な顔をして、目に涙を浮かべている。痛かったかな、と思ったのだが、聞い
てみると「刺激、強すぎ……」だそうな。つまり気持ちよかったようなの
で、乳首に吸いついたまま、口の中で舌を使って、ピンと張った突起をレロ
レロレロレロレロレロといじめてやった。どうやら、乳首は雪菜の弱点らし
い。彼女の下半身も、膣がビクッビクッと激しく締まったりと、大きな反応
があった。そして、それは同時に、俺のチンポへの刺激でもあった。
「やだぁ、やっ、いじわるっ、私、もう………………あっ」
 びくんっ、と雪菜の肩が震え、彼女は背中をのけぞらせた。膣と乳首、両
方に感じていた刺激が、彼女を絶頂に導いたのだ。
 彼女はイッた瞬間、膣をひときわ強く締めつけてきた。俺も、その一撃で
フィニッシュだ。雪菜の胸の谷間に顔をすり寄せながら、ドクッドクッドク
ッと大満足の射精に至った。ザーメンは子宮の唇がゴクッ、ゴクッと飲み込
んでいった。さらに膣におさまった状態のまま、舌みたいに変化させた子宮
内の肉で、尿道口やエラの部分をペロペロペロと舐めてお掃除してくれたか
ら、もう少しで三度目の射精に導かれるところだった。
 出しちまってもいいことはいいが、さすがにそれは早すぎるので、全力で
我慢した。今日の雪菜はお泊りなのだ。明日の朝まで、たっぷりいちゃつく
時間があるのだ。それなのに、限りある精力をはやく使い果たしてたまるも
のか。
 にゅるっと、俺のモノが雪菜の股間から抜け落ちる。それに、雪菜の本物
の手が添えられた。優しく、ゆっくりとしごいている。頬を紅潮させ、涙に
潤んだ目で、彼女は俺に言った。
「ハア、ハア、……今度は……ね、口に、ちょうだい……あは」
 まだ荒い息をしているくせに、こいつの性欲はおさまらないらしい。する
すると俺の下半身に自分の顔を滑らせていくと、半萎えのチンポをパクッと
口に咥え、チュポチュポと音を立てて、口の中で弄び始めた。
 結局俺の我慢なんて、我慢しない雪菜の敵ではなく……俺はこの十分後、
彼女の口の中に、三発目の精液をご馳走することになっちまったのだった。
とほほ……。

 風呂から上がった時には、俺はもう疲労困憊だった。
 これではとてもオールナイトでハッスルはできないだろうとか思っている
と、雪菜は特製コーヒー牛乳だといって、俺にやけに甘ったるい飲み物を飲
ませた。おそらくそれは、コーヒー牛乳などではなく、何かの魔法薬だった
のだろう。その証拠に、飲み終えた時には体から疲れが消え、ヤリたい欲求
が腰のあたりに渦巻いてさえいた。
 こんな劇的な変化は、普通の強壮剤ではあり得ない。その辺問い質そうと
すると、彼女の答えは笑って「秘密」だ。まあ、副作用の出るようなものは
飲ませないと思うが……信用していいよな、雪菜?
「まだ、布団に入るにはちょっと早いわね」
 時計を見ながら、雪菜は言った。
「でも、面白いテレビ番組のなさそうだし……何かして時間を潰したいけ
ど……そうだ。
 ねえ、ちょっとこれから、夜の散歩とかしてみない?」
 俺は、目をぱちくりさせた。風呂から上がったばかりなのに、外に出ると
いうのか? せっかく暖まったのに、湯冷めするんじゃないか?
「いいのよ、少し冷めたいの。……風呂場であんなに激しくしたから、ちょ
っとのぼせ気味なのよ。
 それに……外でするってのも、面白いとは思わない?」
 雪菜は俺の腕に腕を絡めながら、イタズラっぽい笑顔を向けてきた。その
仕草に、ズボンの中で、再び戦闘可能となったモノがむくむく起き上がるの
を感じた。
 俺は自分の部屋に行き、ジャンパーを二つ持ってきた。片方を雪菜に着せ
てやる。俺のジャンパーだから、かなりぶかぶかだ。だが、それがいい。可
愛い女の子が、ぶかぶかの服を着ているのは、とてもいいものなのだ。わか
ってくれる人、挙手をしてくれ。
「じゃ、いこっか」
 扉を開け、冷たい風の吹く外の世界へと、俺たちは出て行った。お互いの
手を、ぎゅっと握り合って。
 外の暗闇の中で何をするか、俺たちはもう決めていたし、知っていた。し
かし、暗闇の中で何に出会うかまでは、知りもしなかったし、想像もしてい
なかった。


続くかな?
111

雪菜2

投稿者:液男 ◆KmnSzGcTnk
削除依頼
2008/01/30 00:05:08 (tTw7FKXk)
前に書いた「雪菜」の続き。
初見の人や前のをもう忘れたって人は、ゴメン。


「ん、……んふ、……ん、んっv」
 途切れ途切れの甘いため息が、放課後の教室に満ちていた。
 俺と雪菜は、舌を絡め、唾液を交換する濃厚なキスを交わしていた。学校
の中で、しかも自分たちの教室で行う行為としては、これだけでもかなり背
徳的なはずだ。だが、俺たちがしているのはその程度ではない。二人とも、
服は全部脱ぎ捨てて、そこらへんに放り投げてある。生まれたままの姿で、
俺と雪菜はキスを交わし、お互いに強く抱きしめあっていた。
「ん――……ぷはぁ……。あなたの唇……おいしい……」
 息継ぎに口を離すと、目の前十センチで雪菜の可愛い顔を鑑賞できる。目
は潤み、頬は桃のように火照っていた。「はぁ、はぁ」と熱い吐息が、半開
きになった唇から漏れて、俺の鼻先をくすぐった。
「じゃあ、こっちは? 今、お前が食ってるこいつは、おいしくない?」
 とろんとした目つきの雪菜に言い聞かせながら、俺は彼女の下腹部を触っ
た。裸で抱き合っている若い俺たちの性器は、もちろんしっかり結合してい
た。雪菜の腹を少し押さえてやると、その内側の自分のチンポに、わずかな
がらその圧力が伝わった。
 雪菜はニヤッと笑って、腹を撫でる俺の手に、自分の手を重ねた。
「もちろん、おいしいわよ……気持ちイイって意味でもおいしいし……舌で
感じる味も、ね?」
 彼女がそう言った途端、チンポの表面に妙な感触が生まれた。雪菜の膣の
中で、何か柔らかいものが、ズリズリと這い回っているような……。
「アソコの中に、ね……舌を作ったわ……フフ……セックスしながら、裏ス
ジを舐められる気分はどう……?」
 舌の口の中で俺のチンポを舐めながら、上の口で俺の首筋を舐める雪菜。
こいつの味覚は今どうなってんだろーとか思いながらも、気持ちよすぎるの
で熟考できない。
 雪菜以外の女とやったことはないが、膣の中で別の生き物が蠢いてるよう
なこの感じ、「ミミズ千匹」って奴に近いんじゃないだろうか。
「舐められるの、好き……?」
 耳たぶを舐めながら、雪菜が言う。俺は素直に頷いた。
「じゃあ……カラダじゅう、舐めて綺麗にしてあげる……」
 雪菜自慢の、長いストレートの黒髪が、うねうねと動き始めた。それは急
に長く伸びて、数十本の細い束になり、俺の体に巻きつき始めた。その一束
一束の先端は、いつの間にか唾液に濡れた赤い舌になっており、ピチャピチ
ャと水音を立てながら、俺の全身を這い回り始めた。
「顔は……本物のお口でしてあげる……v」
 俺の頬も、目じりも、鼻も、鼻の穴まで、笑顔で丁寧に舐めてくれる雪
菜。その間にも、他の舌たちは体じゅうを撫でまくっている。手も足も胴体
も。二十本全部の指先まで丁寧に、脇の下や広い背中まで、丁寧に舐める。
性器がミミズ千匹どころじゃない、ミミズが百万匹入った風呂に、肩まで浸
かってる感じだ。それが全然不快じゃない。してくれてるのが雪菜だから。
最高級の全身エステなんかより、万倍も気持ちいい。
「……おい雪菜……そこまでしてくれなくてもいいんだが」
 睾丸の裏に一枚の舌を感じて、俺は雪菜に言った。それは睾丸を転がすみ
たいに舐めた後、股の間を通って、背中の方に移動し始めた。その途中、尻
の割れ目に挟まった形で停まり、体の中で一番汚い穴を、つんつんとつつい
ていた。
 雪菜にあまり汚いことをさせたくなかった俺は、呆れた声で彼女をたしな
めたが、当の雪菜はニヤニヤしながら首を横に振った。
「遠慮なんかしないで。私があなたのためなら、何でも出来るってトコ、見
せてあげる」
 ちろちろと、肛門に刺激を感じた。雪菜の舌が、俺の肛門を舐めてい
る……コレは、チンポを舐められるくらい、いや、それ以上に効いた。しか
もそれは、身をよじらせながら、肛門を押し広げ、俺の体内に侵入してこよ
うとしていた。
「おおおっ……おおっ」
 肛門を犯され、俺は情けない声を上げた。屈辱的だが気持ちよかった。グ
ジュグジュと唾液を分泌しながら、直腸の中を蹂躙する雪菜の舌。その異様
な感触は、チンポをより硬く、敏感にさせた。雪菜の膣に収まったままのチ
ンポを。
「んう、ん、ふぅ……ちゅっ、ちゅうっ……」
 雪菜の顔にある唇が、本物の舌が、再び俺の口にしゃぶりつく。膣の中に
ある、俺のチンポを包む舌も、より動きを激しくした。きっと、俺が絶頂し
かかっているのを感じたんだろう。実際その通りだったので、俺は腰の動き
を早め、ラストスパートをかけた。
「はっ! ん、あっ、はあっv んあ、ん、んん!」
 髪の毛で作った雪菜の舌も、俺の腹と胸までは舐めてくれない。お互い抱
き合っているせいで、その部分はぴったり密着しているからだ。絶頂に至
る、体じゅうが性器になるような鋭敏な感覚の中で、俺の記憶に最も残った
のは、触れ合った胸と腹の、湿った肌の温かみだった。
「あ、…………っ」
 ぶるっ、と肩を震わせて、雪菜が脱力した。そのコンマ一秒後に、俺は雪
菜の子宮口めがけて、ドクッ、ドクッと射精した。膣がきゅっと締まり、中
の舌もしごくようにチンポに巻きついて、精液を搾り取っていく。
「はっ……ああ……あ…………す……好きぃ……v」
 イッた直後の弛緩状態。だらしなく口からよだれを垂らしながら笑う雪菜
の額にキスをした。
 そのまま十分ほど、抱き合ったまま余韻を楽しんでいた。放課後の教室の
中で。

 帰ったらすぐお風呂に入らないとな、と言った帰り道。俺と雪菜は、ちゃ
んと元通り制服に着替えて、並んで歩いていた。
「あら。私の口で全身を清められたのに、まだ綺麗になりたいの?」
 皮肉げに口元だけ笑って、雪菜は自慢の黒髪をかき上げる。
 長く綺麗な髪に白い肌、形も配置もバランスも申し分ない整った顔立ち。
黒いセーラー服に身を包んだ背の高い彼女は、さっきまで教室で乱れていた
雪菜とは思えないほど、落ち着いていた。
 むしろ、穢れのまったくない深窓の令嬢とか、真面目一本の生徒会長のイ
メージだ。だが、俺だけが知っている。性に貪欲な可愛い雪菜も、クールで
綺麗な雪菜も、どっちも俺の雪菜だ。
 そして、彼女のもうひとつの顔。《魔法使い》としての雪菜も、俺のもの
だ。
 肉体を自由に変化させる魔法。彼女はそれを駆使して、恋人である俺を楽
しませてくれる。今日の教室での触手プレイも、その力を使ったものだ。雪
菜は得体の知れない魔法書を持っていて、それを読んだ結果、魔法の力を身
につけたという。他にも色々な魔法を使えるそうだが、それらは俺とのエッ
チに応用できないということで、まるで使っていないらしい。(彼氏冥利に
尽きる言い方だと思わないか?)
 彼女がそんな力を持っているから、俺もそれに甘えて、色々途方もないこ
とをしたりする。教室で本番行為に及びつつ、触手プレイになだれこんでみ
たり。だが、二人ともやってる間はまともな思考が出来ないので、後片付け
に苦労する時がしょっちゅうある。
 今回もそうだ。体じゅう雪菜の唾液でベトベトにされた俺は、服の中をじ
っとりさせた状態で帰らねばならなくなった。気持ちよかったので文句はな
いのだが、少しは後先を考えるべきだったと反省ぐらいはする。
「じゃ、おうちに帰ったら、今度はお風呂でしましょう。お湯があれば問題
ないわよね。お尻も、私がちゃんと洗ってあげるわ。お尻の穴を舐めても、
変な味がしなくなるようにね」
「……変な味、したのか?」
「秘密」
 雪菜はニヤニヤ笑いながら、俺の唇を指でなぞった。普段の彼女は、魔法
使いらしくミステリアスだ。
 そんなとびきり魅力的な彼女の恋人でいられることに、幸せを感じなが
ら、肩を並べて歩く。魔法使いを恋人にしている奴なんて、世界で俺一人だ
ろう。もちろん、雪菜が魔法なんて使えなくても、俺は彼女のことが大好き
だが。
 そのことを伝えてやると、雪菜は頬をぽっと赤く染めて、視線をそらし
た。
「そんなこと……私だって同じ気持ちよ……」
 エッチなことをしていない時の雪菜は、どちらかというと奥手な方だ。そ
こが大変可愛いです本当にありがとうございました。
「でも」と、急に真面目な顔をして彼女は続ける。
「たとえ冗談でも、私が魔法使いなんて人に言っちゃダメよ。普通の人は冗
談って思うでしょうけど、他の魔法使いが聞いたら、面倒なことになるか
ら」
 それを聞いて、俺は驚きに目をしばたいた。
「お前の他にも、いるってのか? 魔法使いが」
「この町になら、二十人ぐらいね」
 こともなげに言われた。
「といっても、大半は魔法書を持っているだけで、大したことはできない見
習い魔法使いだけど。それでも、一般人が魔法の存在を知っているってだけ
で、《連盟》の中ではちょっとした問題になるの。面倒は起こしたくない
し、魔法に関することだけは、なるべくそっとしておかないと。
 ……どうでもいい話をしちゃったわね。さ、帰ってお風呂に入りましょ。
その後はお夕飯。今日はハンバーグでいいかしら?」
 俺の手を握り、耳元で囁く雪菜。俺はそれでいい、と答えて、彼女の手を
握り返した。
 何人もの魔法使いがいる、という言葉に、不安というより戦慄に近いもの
を感じた俺だったが、それは雪菜の手の暖かさに紛れ、やがて忘れ去られ
た。


続くかどうかはわかんない。
112

雪菜

投稿者:液男 ◆KmnSzGcTnk
削除依頼
2007/06/20 23:30:47 (VsVgWfkx)
 俺の彼女、雪菜は17歳の女子高生。
 名前の通り、雪みたいに肌が白い子だ。髪はそれとは対照的に艶やか
な黒で、腰ぐらいまで伸ばしたそれはすごいサラサラしてる。しょっちゅ
う触らせてもらってるが、これが全然飽きないくらいさわりごこちがよ
い。本人も自慢だと言っている、彼女のトレードマークだ。
 細身で、胸はちょっと控えめかな。物静かな、ちょっと古いタイプの
日本的美人さ。ひらひらしたワンピースみたいな、おとなしめの服を着
ていると、深窓の令嬢ってイメージがぴったりだ。
 結構なお金持ちの家の一人娘で、県下一の名門私立女子高に通ってい
る。成績はトップクラス、スポーツも万能、生徒会長までつとめている。
茶の湯とピアノをたしなみ、寝室の書棚には文字ばっかりの難しい本を
並べている。
 正直、俺みたいな取り柄のない男には、住む世界が違うというか、もっ
たいない子だと思う。しかし、なんでか彼女は俺を好いてくれているし、
俺も彼女を愛している。だから多少の格差があったとしても、そんなの
は気にしない。
 ただ、それでもやっぱり俺たちは、お互いが平等なカップルってわけ
じゃなかった。経済力とか教養とかじゃなく、もっと大きな点において、
俺たちは違っていた。
 どういう点で俺たちが違っているのかというと……。

 ある日の放課後、俺と雪菜は学校の図書館にいた。翌日提出の宿題の
ために、調べ物をしないといけなかったんだ。
 必要な資料はすぐに見つかり、雪菜と手分けしてそれをノートにまと
めていく。学校一の秀才である雪菜は、こういう仕事は大得意だった。
早々に自分の担当範囲を片付け、俺の分を手伝ってくれる。彼女が資料
の中から要点を的確に抜き出してくれるので、俺の仕事もはかどり、そ
の日の宿題は家に帰る前に片付いてしまった。
 仕事を終えて、一息つく俺。あとは資料を本棚に戻して、帰路につく
だけだ。さーて、と立ち上がろうとした時、隣に座っていた雪菜が、小
声でささやいた。
「ねぇ……そのまま座っていてくれる? ちょっとの間、じっとしてて」
 どうかしたのかと聞くと、雪菜は悪戯っぽくニヤッと笑って、右の手
のひらを俺に見せた。
 見ると、彼女の手の真ん中に、横一文字に、大きな切れ目ができてい
た。
 その切れ目は、目が開くようにぱかっと開いて、中にぬるぬるとした
粘液にまみれた、赤い舌が蠢いているのが見えた。
 それは、もちろんただの切れ目じゃない。人間の口だった。
「動かないでね……声も出しちゃ、駄目よ」
 雪菜は甘い声でささやきながら、手探りで俺のズボンのファスナーを
下ろし、そこに躊躇なく白魚のような手を突っ込み、チンポをひっぱり
出した。
 横目で、半勃ちのそれに視線を落とす雪菜。その顔はわずかに上気し、
頬が桃色になっていた。
 そして、彼女は手のひらを、第二の口があらわれた手のひらを、チン
ポの先端にかぶせるように触れさせてきた。
「う……」
 ヌメッとした、ナマ温かい感触が、チンポ全体を包んだ。
 ただ普通に手で触られているのではない。俺のチンポは今、雪菜の手
のひらにできた唇に、根本まで咥えられてしまった。雪菜の手の内部、
手首をちょっと過ぎた辺りまで、第二の口腔ができていて、そこにすっ
ぽり入りこんでいる。
 雪名の手の中で、柔らかい舌が激しく俺のチンポに絡みついてきた。
ディープスロートしてもらっているのとかわりない。耳をすませると、
「グチュッ、ジュポッ」という唾液の粘着質な音まで聞こえる。
 しかし、それをしている当人は涼しい顔で正面を向いており、はた目
からは俺ら二人は、作業を終えて休憩しているだけに見えただろう。図
書館にはこの時、他にも人はけっこういたが、俺が濃厚なフェラをして
もらっていると気付いた奴はいないようだった。
「ゆ、雪菜っ、そろそろ、イキそ……」
 俺がそっと耳打ちすると、雪菜はクスリと笑って、
「ええ、どうぞ……私の中に、遠慮なく出してね……」
 そうささやき返し、指で睾丸をやわやわと揉みながら、舌の動きを更
に速めてきた。
「うっ!」
 俺はぶるっと身を震わせて射精した。
 あまりの快感につい叫んでしまいそうになったが、こらえる。我慢し
ないのはチンポだけで、こちらは、彼女の言う通り遠慮なく出しまくっ
てやった。ビュクッ、ビュクッと断続的な射精が続き、それがおさまっ
てようやく、俺は全身を弛緩させた。
 雪菜の手の中の口は、俺の精液を全て受けとめ、一滴もこぼさなかっ
た。奥のほうがひくひくと蠢いているのが、チンポの先端に感じられた。
それはちょうど、口内射精された女が、口にチンポを咥えたまま精液を
飲みこんでいる感じに似ていた。
 その通りだった。今や雪菜の腕の中には、肩や首を貫通し、頭部まで
達する食道のような器官が生まれており、それがうねうねと蠕動して、
手の中で出された精液を、雪菜の本当の口まで送り込んでいたのだ。
「ん、……」
 雪菜が色っぽいため息を漏らし、ぴくっと肩を震わせた。どうやら、
手の中を通ってきたモノが、上の口に届いたらしい。彼女は潤んだ目で
俺をじっと見つめ、口を開いた。
 にちゃっと、上唇と下唇の間に、白い糸が引いていた。口の中には、
ゼリー状の精液がもってりと溜まっており、その精液だまりの下で、舌
がかき混ぜるようにゆっくり動いていた。
 その卑猥な光景を俺にしっかり見せつけると、彼女は口を閉じ、クチュ
クチュと口の中で精液をしばらく弄んでから、ゴクッ、と飲み干してし
まった。
「んふ……粘っこくって、おいし……v」
 妖艶な笑みを浮かべながら、舌を出して唇をぺろりと舐める。
 そして手のひらから、俺のチンポをズルリと引き抜いた。湯気の立っ
ているチンポをパンツの中におさめ、ファスナーを閉める頃には、彼女
の手にあった切れ目はふさがっており、すっかり元通りのきれいな手の
ひらに戻っていた。
「ね、今日、これから時間ある? 宿題も片付いてるし、よかったら私、
あなたのお部屋に遊びに行きたいんだけど……どう?」
 お部屋に行きたい、という言葉は、雪菜が誘っている時の合図である。
今さっき俺から一発搾り取ったのは前菜で、これからゆっくりフルコー
スを楽しみたいということらしい。
 俺も、雪菜相手だといつでもどこでもオッケーだし、一発だけじゃ物
足りない。もちろん頷いて、仲良くお手手つないで帰路についた……。

 ……とりあえず、これくらい俺と雪菜は違っている。
 俺は、まあ普通だ。どこにでもいる男さ。ただ雪菜は、世界中の誰と
も違っている。手でフェラだなんて、普通の人間にはできないよな。
 そう、雪菜は普通の人間ではない。魔法使いなのだ。
 どういう来歴かは知らないが、怪しげな魔法書を彼女は宝物にしてい
る。自分の部屋のどこかに隠してあるらしいそれを、彼女は俺にも見せ
てくれない。それに載っているのが、ほとんど危険な魔法だからだそう
だ。その中から、数少ない日常生活で役に立ちそうな魔法を、彼女は自
分にかけた。それが、肉体の随意変化術だった。
 その名の通り、自分の意思で肉体を自在に変化させられる魔法で、こ
れによって彼女は、いろんな変身をすることが可能になった。といって
も、犬とか猫に化けてもしょうがないし、楽しめない。そこで、彼女は
主に部分的な変身を研究し、それを俺とのセックスに応用することを考
えた。
 つまり、俺がグラビアアイドルみたいな巨乳女が抱きたいとリクエス
トすれば、彼女はその慎ましいオッパイをGカップに変化させてくれる
し、今日はロリっ子が抱きたいと言えば肉体を若返らせ、小学生のよう
な体躯になって俺を誘ってくれる。
 その他、さきほどのように、手のひらに口を作ったりもできるし、髪
の毛を触手のようにして、全身を愛撫してくれたりもする。
 非常に便利で、応用のきく魔法なのだ。しかし、俺は彼女が、俺との
性行為の時以外に、この魔法を使っているのを見たことがない。
 なぜかと雪菜に聞くと、
「あなたに誉めてもらいたくて習得した魔法なのよ。他のことに使って
も意味ないわ」
 髪をかき上げながら、すました顔でそう言うのだ。そんな風に言われ
たら、もう抱きしめてやるしかない。
 さて、俺は雪菜と彼女の魔法を紹介しようと、これを書き始めたのだ
が、前のようなことを彼女が言うので、魔法を紹介しようとするとエッ
チシーンばっかりの、単なるのろけ話になってしまうかもしれない。
 そんなの読みたくねえよ、と思われる人もいるだろうが、もしかした
ら、それでもいい、という奇特な人もいるかもしれない。一応、そうい
う人のために、また俺の日記代わりとして、俺と雪菜の日常の記録を、
気が向いた時にぽつぽつと紹介してみようと思う。

気が向いたら、続くかも。
 
113
2010/08/03 01:57:17 (2fjpPgIS)
健二です。

高校生の時から彼女の居た隆と違って、沙也ちゃんという彼女が出来る前までは1人の女の子ともつき合った経験の無かった僕
にとって、隆の言う恋愛経験話は理解不能な事柄の一つでした。
もちろん女性の嫉妬などという感情とは無縁に生きて来たし、それが生み出すドロドロとした男女関係は物語としては知っては
いたけれど、自分自身が体験する様な事はないだろうとタカはくくっていました。
沙也ちゃんは魔法が使えて何でも出来るのだから、嫉妬などという感情を持ち合わせてはいないのではないかと思っていたので
すが、彼女曰く、自分でもコントロールできない感情に出会ってちょっと混乱しているそうです。
その一つが「人を愛する」ことで、もう一つが「嫉妬する」ことなのだそうです。
女性って本当に不思議な生き物だとこのごろ感じるようにはなって来ました。
例えその女性が魔法が使える人だったとしても。


沙也ちゃんと深い関係になってから1回も帰って来てはいなかった自分の部屋だが、もちろん何も変わった様子はなくむしろ別
な意味での落ち着きさえ感じられた。
これも彼女が出来たという余裕なのだろうか。
ただ、部屋に入る前に覗いた郵便受けに入っていたチラシの量が、5日間という不在の日々を物語っている。

「冷蔵庫の中も整理しなきゃ...」

これから暑い夏を迎えるのにあたって、牛乳やハム類などは極力買わないようにしてはいたのだが、予定外の外出を重ねていた
ためにどんな物が残っているのか少し心配になっていた。
ガチャガチャとビン類をよけて生鮮食品等の賞味期限を確認していると、「コンコン」と玄関の戸を叩く音が聞こえてきた。

「誰?隆?」

沙也ちゃん以外に訪ねてくるとすれば隆たちしか考えられなかった僕は、冷蔵庫を片付ける手を休める事なく大声で返事を返し
た。
すると、それに対する反応は再び「コンコン」とドアを叩く音だけだった。

「ふざけんなよ、開いているから入れば!」

そんな反応を返す事こそ隆たちに違いないと勝手に確信した僕は、冷蔵庫を閉めて玄関の方へと向かった。

「じゃあ、失礼するわね」

と言う声と共に現れたのが女性だった事だけでも驚きなのに、それが昨日学食で僕たちを連れ出そうとした藤森彩香とその取り
巻きとでも言うべき佐々木美希、海老沢友希のユキミキコンビの3人だと判った時には心臓が口から出そうになった。
ミスキャンパスの肩書きを持つ藤森先輩は言うまでもないが、モデルエージェンシーに所属していて女の子向けの雑誌の表紙を
飾る事も多いユキミキコンビも大学内で知らない者はいない男女ともに憧れの存在なのである。
そんな3人がどうやって調べたのか突然僕のアパートに現れたのだから、動揺しない方がおかしい。
毅然とした藤森先輩とは対照的にユキミキコンビはなぜかトローンと目を潤ませていて、いつもの切れのある美しさに妖艶さが
加わり、どんな男でも1秒以内で虜にしてしまいそうな勢いがあった。

「今日は星野さんとは一緒じゃないのね」

ゆっくりと部屋を見回しながら3人に対して呆然と立ちすくんでいる僕を見据えて藤森先輩が話しかけて来た。

「今日は、あの、部屋を掃除して...」

状況が把握できずにしどろもどろの返事を繰り返す僕の前に、藤森先輩が恋人同士以上の距離まで近づいて僕の目を見つめなが
らその柔らかい手のひらで口を封じる。

「今日はあなたに、そう、あなたの体に聞きたいことがあるの。だから...」

そう言って藤森先輩は甘い吐息を「ふう~」と僕に吹きかけた時だった。
全身の力がすう~っと抜けて動けなくなってしまう感覚と同時に、一瞬で勃起したズボン前にかすかな痛みを感じながらその場
に倒れそうになってしまった僕を左右からユキミキコンビが支える。

「ユキちゃん、ミキちゃん、じゃあお願いするわね」

そう言った藤森先輩の問いに軽くうなづいた二人は、既に潤んだ瞳で僕の方に振り向くと右側を支えていた佐々木先輩が動けな
くなった僕の顔を両手で自分の方に向けると、熱い眼差しを向けると激しく唇を重ねて来た。
対する海老沢先輩は、自らの体をかがめたかと思うとしなやかな手つきで僕のズボンのベルトを緩め、続けてパンツをゆっくり
下ろして既に最大限になっていた僕の勃起をあらわにした。

「ユキちゃん、ミキちゃん、遠慮はいらないから健二君を気絶させちゃいましょうか」

激しいく唇を重ねてくる佐々木先輩の動きが一瞬止まり、藤森先輩の方を向いて再び頷くのと同時に、その背後で藤森先輩が微
笑みながらウインクをした瞬間、野獣が獲物をむさぼる様な佐々木先輩の口づけが襲って来た。
僕の体は何者かに乗っ取られたかのように舌が勝手に動いてそれに応じるのと同時に、海老沢先輩の嵐の様なフェラに晒され
る。
僕の肉体は自分の意思での動きは封じられ、キスを強要されながらしなやかな手と甘美な唇でしごかれ、あっという間に絶頂を
迎えてしまうのだが、沙也ちゃんの魔法で鈴口が消え去ってしまっている先端からは精液がほとばしることは無い。
次第に体は床に寝かされた状況になりってもユキミキの激しい愛撫は止む事はなく、既に2桁を迎えようとしている絶頂と共に
体の各部が激しい快楽に耐えかねるかのように痙攣を始めた僕は次第にその快楽の中に自意識が埋まりそうになって来た。

「先輩たち、健二君から離れて!」

突然、部屋に沙也ちゃんの声が響いた。
しかし、何かに取り憑かれたようにユキミキコンビは僕に快楽を与え続ける。

「やっと愛しい彼女の登場ね」

まるで待ちわびていたかのように落ち着いた様子で声の方に振り返った藤森先輩が声をかけると、ちょっと眉をひそめた沙也
ちゃんがその場に踞る。

「これは...ああっ。。」

上気した顔で自分の股間を押さえて感じている様子を見せた沙也ちゃんに、笑顔の藤森先輩が近づく。

「星野さんに健二君はもったいないわ、これだけ快楽を与えても射精しない様子をみるとどうやら彼は本物で、しかも誰かに守
られているみたいだけど、守っているのは貴方ではないようね。」

そう言って沙也ちゃんの髪の毛を掻き上げると、さらに大きな吐息をもらして沙也ちゃんが感じる。

「ああーっ、でも...健二君は...渡さない...」
「ふふっ、貴方も私の与える快感からは逃れられなくしてあげる」

藤森先輩は沙也ちゃんの向かいにしゃがみ込むと、上気している沙也ちゃんのあごを手で持ち上げてその美しい顔で口づけしよ
うとした。

「先輩は...魔の力で...うっ」

口づけされた沙也ちゃんは体を床に投げ出し、その手が自らの股間へと伸びようとしていた。

「ダメ...感じる...ああっ。。」

洋服のまま自慰をさせられようとしている沙也ちゃんが絶頂を迎えようとしていた刹那、今度は玄関の扉が大きな音をして開く
のと同時に、隆がもの凄い勢いで部屋の中に入って来た。

「健二ー、居るかぁ...あれ? 何だこれ、みんな、何してるんだ」

その時、沙也ちゃんにかかり切りになっていた藤森先輩が立ち上がって隆の前に立ちふさがり、その美しい顔立ちで見つめなが
ら甘い息を吹きかける。

「せ、先輩...オレ...」
「何も心配ないわ、でも、私、隆君のオナニーもみたいわ...」

その言葉と同時に、隆の体がガクガク揺れながら床に崩れ落ち、自ら既に勃起した一物を取り出すと既に視点の定まらなくなっ
ていた目をうつろに空に向けながらしごき出してしまい、あっという間に1回目の射精を迎えてしまった。

「ふふっ、あなたの失神する所もみてみたいわ...」

そういって更に激しさを増して、口から泡を吹きながら自らをしごき続ける隆を見下ろす藤森先輩の背後で、ふらふらしながら
ゆっくりと立ち上がる影があった。

「はあ、はあ、隆君...ナイスタイミング」

そう言って立ち上がった沙也ちゃんに藤森先輩が振り向いた途端、隆の手が止まった。
いや、正確に言うと隆を取り巻く空間の時間が停止したようだった。
強制的に射精させられ続けていた彼の精液も、それ以上落下する事もなく空間に停止していたからだった。

「もう、先輩たちの自由にはさせません...藤森先輩が魔の力を持っていたなんて、ちょっと油断していましたが、もうおしまい
にしましょう...」

藤森先輩も振り向いた髪の毛がなびいた態勢のまま硬直させられているのだが、隆と違うのは目の動きも呼吸もそのままな事
だった。

「とにかく、佐々木先輩と海老沢先輩には健二君から離れてもらいますからね」

そう言って沙也ちゃんがまだ僕に快楽を与え続けている二人の方を見た瞬間、二人の体は僕を離れて床から1メートルぐらいの
空間に浮かんでしまった。

「健二の唇....ああっ」
「感じさせてあげる...」

それでも更に快楽を求める表情を緩めない二人に沙也ちゃんが少し疲れ切った表情で言い放つ。

「お二人はお二人同士でそこで感じていて下さい。ただし、あまり感じると体が疲れますよ...」

空間に浮かんでいた二人の体は一瞬で全裸になり、美しいプロポーションの体のお互いがお互いの秘部を舐め合う様な形になっ
てゆっくりとベットの上に着地した瞬間だった。
もの凄い啜り音を立てながら互いの秘部を舐め始めると同時に、時間差でおのおのが快楽におおきな喘ぎ越えをたて始める。

「ああーっ、ユキ、いいーっ」
「ジュルルル......ピチャピチャ....あーっ、ミキ...ああっ」

ただし、おのおのが大きな快楽に善がり声を上げると同時に、心無しか体の線が崩れ、張りを失い、シワが増えて行くように見
える。

「さあ、次は藤森先輩です。誰かに頼まれたのかと思っていたら、藤森先輩自身が「魔」だったとは気づきませんでした。危う
くその力私も健二君も精神がおかしくなる寸前でしたけど、これは隆君に感謝ね」

沙也ちゃんが隆の方に目配せをおくると、強烈な快楽に喘いでいた顔は穏やかになり、一瞬で身支度を整えられてから跡形もな
く消えていった。

「先輩たち「魔」の一族に健二君を与える訳には行きません。残念ですけどこの世界からは...消えてもらいますからね」

そう沙也ちゃんが言った途端、藤森先輩の顔に変化が現れる。
端正な美しい顔に似合わない犬歯、いや牙とも呼べる物が口から生えたかと思うと魔法で硬直していたはずの髪の毛が揺らいだ
瞬間に沙也ちゃんの首筋めがけて襲いかかって来た。

「先輩は...魔に取り込まれて...」

驚いた表情を見せた沙也ちゃんだったが、冷静に先輩の攻撃をかわして二人が再び対峙した瞬間、振り向いた藤森先輩の顔は既
に上気し、その恐ろしい表情の元凶となっていた2本の牙が根元からポキリと折れたかと思うと、金属的な澄んだ音を響かせて
床に落ちた。
そして今度は藤森先輩が快感に喘ぐように床にしゃがみ込むと、自らの股間に手をあてて激しく動かし出した。

「ああーっ。気持ち...いいっ...くっ」

見慣れた空間で3人の美女が激しいオナニーにふける様子は、想像もつかないくらい異様な光景だった。

「沙也ちゃん...」

朦朧とした意識から醒め始めていた僕がよろけるように彼女に近づくと、厳しい顔をして小さな声で答える。

「藤森先輩は...魔の一族に引き込まれたの...多分...」

その時、先に相互奉仕の魔法をかけられている二人の声が変化している事に気がついた僕は、おそるおそるそちらの方に目を
やった。
そこには、美しかったプロポーションを誇った二人の姿とは似ても似つかない年老いた人間の営みが繰り広げられていた。

「ミキ...もうやめて...どんどん老いて行く...ああっ」

そいうって絶頂を迎えたユキからは、今度は既に白くなっていた髪の毛がぱさっと抜け落ちた。
ミキの方はと言うと、既にしわくちゃの顔に快楽の表情を浮かべてはいるが、その口元に既に歯はない。
お互いに豊満だったボディーは見る影もなく、ユキの方はシワくちゃで垂れ下がった乳房を自らもみしだき、ミキの方はという
と垂れ下がったお腹の肉の下にユキの顔はさんでよがり続けている。

「あの二人は、藤森先輩の魔の力で操られていただけみたい。ちょっとかわいそうだけど、健二をあんなに攻めたのは許せな
い」
「でも....」

そう言いかけた僕を遮って沙也ちゃんが笑顔を見せた瞬間、二人の喘ぎ声が止んだ。

「キャーッ」

お互いを認識した佐々木先輩と海老沢先輩は、正気の顔に恐怖と落胆の色を浮かべて叫び声を上げたあと、大きく床に泣き崩れ
た。

「どうやら快楽とショックで束縛からは逃れられたみたいね」

泣き崩れる二人を目にした僕は、思わず駆け寄らずにはいられなかった。

「先輩たち、もう終わったんですよ。これは悪夢だから.....」

そう言葉をかけて沙也ちゃんに目配せすると、一瞬まったくもうと言う顔をした彼女が顔をしゃくり上げて促した彼女たちの方
を見てみると、既にそこには世の男たちを魅了する二人の美しい裸体があった。
ポカンと口をあけて見とれている僕のチンコを、後ろから伸びて来た沙也ちゃんの長ーいてがぎゅーっとつかむと、彼女の方へ
引っ張り戻されてしまった。

「いててて...もうちょっと優しくできないかなぁ」
「健二は、誰でも良いのね...ちょっとおかんむりですっ」

その瞬間、僕のチンコは小学生並みになってしまった。
同時に、二人の先輩はいつものようにエレガントな服装に戻され、沙也ちゃんとアイコンタクトをとったと思ったら空気の中に
とけ込むように消えていった。
114
2010/07/13 12:38:49 (FVHXx4Xx)
健二です。

自覚しながら魔法をかけてもらった事がありますか?
以前の投稿にも書きましたが、相手にこれから魔法をかけるよと宣言されてかけられたとしても、自分ではどうにもならないの
が魔法なんだと改めて実感しました。
自分でも理解できない状況に一瞬で変わってしまったり、さっきまでの思考が一瞬で別な考えに変わってしまうのにそれらを瞬
時にはおかしいと理解出来ないのです。
魔法をかける側にすれば、一瞬で変えてしまうよりじわじわと変えて行こうと思えばそのとおりに出来る訳だし、その変化魔法
を人にかけた時に痛みなどの感覚を伴うかどうかも思いのままなんだそうです。
でも、もし魔法を使う宣言もなしに自分に何らかの魔法がかけられたとしたら、それを「運命」と受け取ってしまうのではない
かという考えに行き着いた時は正直ゾッとしました。


沙也ちゃんが意外とエッチで、意外と容赦のないいたずらっ子的性格だと言う事を思い知らされた朝、僕たちは連れ立って大学
へと向かった。
と言ってもここから大学まではほんの30秒、なんせアパートを出ればそこが構内という好立地?なのだから、講義開始時間の
15分前位まで彼女の家のダイニングで美味しいコーヒーに舌鼓をうちながらくつろいでから出て来た。
3号棟の前を歩いていたとき、向い側の学食の前から隆が1人で手を振りながら僕を呼んでいるのに気がついた。

「おはよ、健二、沙也ちゃんは今日もキレイだね、ご機嫌で...?」
「おはよう、隆君」

沙也ちゃんに絡む挨拶は、本気なのかカラカイなのか...知り合った頃は後者の様だった気もするが、ここ2、3日で大学内でも
目立った存在となってしまった今となっては、ほとんど目が泳いでる状態で会話するから本気なんだろう。

「隆、今日は一人なの?」

そう返した僕に、隆は沙也ちゃんを避けるように後ろから僕の肩に手を回してひそひそと話しかけてくる。

「ちょっと相談があるからさ、つき合えよ、サーヤ抜きで話したいんだけど...」

その様子を見ていた沙也ちゃんが、すかさず会話に割り込んでくる。

「あんたたち、何かまた怪しい相談でもしているんじゃないでしょうね」
「そんなんじゃないよ、男にはね、女の子に言えない深ーイ悩みが発生する事も有るんだよ」

僕の首に廻した腕を振りほどいて沙也ちゃんに食ってかかる隆を横から見ていたとき、その悩みがなんだか僕には解ったのと同
時に、思わず吹き出しそうになってしまった。
なぜなら彼女に話す事に夢中になるあまり、隆は無意識に何度か自分の又の間をズボンの上から凄い勢いで掻く作業に追われて
いたからだ。

「じゃあ、途中からでもいいから講義に顔出しなさいよ。健二君は昼の学食オゴリ1回で貸してあげるけど、ちゃんと返して
よ!」
「ナマ言うな! 俺の方が健二との付き合い古いんだよ!」

笑いながら会話を返している間にも、隆はチョロチョロとまたの間を掻く。
原因を作った沙也ちゃんは知らぬ顔の半べえを決め込んで講義のある2号館方面へと歩いて行ってしまった。
沙也ちゃんが視界から消えたのを確認すると、さっきまで元気一杯に沙也ちゃんとやり合っていた隆の声が急にトーンダウンし
た。

「健二、チョット学食で話そう」

そう言って時々瞬間的がに股になりながら、午前中でまだそんなに学生のいない学食へと急ぐ隆。
何組か喫茶メニューを楽しんでいる学生のグループから一番遠い所に座った隆が、正面に座るように僕を促した。

「健二、お前は貰わなかったか?」

僕は笑い出しそうになるのをこらえて、きわめて平然を装って答えた。

「貰ったって...何を?」

その反応に一瞬「あれ?」という顔をしていた隆が、更に顔を近づけ消え入る様な声で僕に言った。

「インキンだよ...お前は貰わなかったのか...」
「インキンって、誰に?」
「お前も一緒に行っただろ...駅前の風俗でだよ」
「インキンって、風俗で感染するの?」

その答えに、「あーっ、もう煩わしいっ」と1回又の間を両手で掻きむしってから、再び顔を近づけてきた。

「変だとは思うんだけど、ヒロも直也も貰ったらしい...」

原因を知ってはいても、「えっ」と驚いてみせる。

「でもおかしいんだよな、あれから一日でこんなに成るわけないって感じなんだけど、3人一緒だからな」
「病院には行ったの?」
「ああ、俺は恥ずかしいけどすぐに行った...だけど...」
「だけど...?」

隆はひと呼吸置いて再び股間を掻きむしってからこっちに向き直した。
その行動と、沙也ちゃんの意地悪ないたずらについに僕は笑ってしまった。

「笑うなよ~。で、病院行ったら何でも無い、清潔にしてくださいって薬もくれないんだ...」
「だって、そんなに痒いんだろ」
「それが、病院で先生や看護士さんの前で脱いで見せるとなんともないんだよ、だから余計に変な目で見られて...」

そこまで聞いて僕はついに大爆笑してしまった。
静かに喫茶タイムを楽しんでいた学生の何人かが、怪訝そうな顔でこっちを振り向く。
それにしても沙也ちゃんの魔法は、改めてイジワルだ。

「笑って....ごめん...それで薬は...」
「処方してもらえなかったから、ドラッグストアでかゆみ止め買って塗ったら、今度はしみるしみる。あんまり付け過ぎてケツ
の穴までスースーになっちゃって最悪だよ」
「そんなにひどいのか?」
「見せてやりたいけど、多分健二にも...解らないだろうな....」

そう言うと隆は一度周りを振り替えり、近くに人がいないのを確かめてからズボンのベルトを緩め、チャックを開けてからパン
ツのゴムを自分の体の前の方にグーっと伸ばしてから僕に覗き込むように目で合図を送って来た。
僕も周囲を確認してからおそるおそる覗き込むと、見るからに痒そうにピンク色に変色した皮膚の中心部付近に別の生き物のよ
うに白くなってジクジクした部分が広がっていた。
しかしそれ以上に驚いたのが、大人のサイズのチンコなのに本体と同じくらいの長さの皮が先っぽにぶら下がっていた事であ
る。
一言で言えば「もの凄い包茎」
これではオシッコもそこら中に飛び散ってしまって大変だろう。
ちょっと見るのが辛くなって目を外して隆にこう言った。

「凄く...痒そう...」
「お前、見えるのか!」

そう言いながら、隆は自分のパンツの中と僕の顔に交互に目をやった。

「うん...それにそのチンコも...」

そう言った途端、隆はパンツのゴムを放し、チャックをあげて急いで身支度を整えて僕の隣に座った。

「あれも...見られちゃったか...インキンだけならまだしも...突然ああなっちゃって...死にたいよ」

落ち込む隆に、努めて明るい声で返した。

「確証は無いけど、必ず元に戻るって...そんな気がするんだ」
「やっぱり健二は良いやつだな、お前に言われるとそんな気がしてくるから不思議だよ」

そこへ、学食の入り口のほうからドヤドヤとヒロと直也が連れ添ってやって来るのが見えた。

「あのチンコのこと...内緒にしといてくれな。。」

隆の頼みに、僕は軽く「ウン」と頷いた。

「講義出たら、サーヤがここに二人がいるからって」
「抜け出して来たっていうわけさね」

そういいながらも、交互に微妙にまたの間を気にしているのが解る。

「お前らはどうなのさ」

隆が切り出すと暫く口ごもっていた二人だったが、意を決したように又の間をボリボリ掻きながらヒロが口火をきった。

「俺...同級の医学部に行ってる友達に相談したら、見せてみろって。で、さっきそいつに合いに行って研究室で見せようとした
ら...」
「何でも無かった...だろ」

そう隆が口を挟んだ。
それに対してヒロが小さく頷く。

「で、直也はどうなんだ?」
「俺は...ちょっと人に見せられる状態じゃないから....」
「そんなにひどいのか?」

すると、直也はヒロと隆を順番に見つめてから

「状態は多分お前らと変わらないんだと思うよ...ただ...」
「チンコが見えなくなっちゃったとか?」

隆がそう切り出すと、沙也ちゃんに魔法で小学生サイズにまで小さくされてしまったヒロが微妙に反応するが、直也は気にする
事無くゆっくりと首を横に振る。

「ちょっと、今は言う気にはなれないな...」

一瞬固まった空気が4人を支配したが、重い沈黙を隆が破る。

「人に見せようとすると何でもないのに、さっき俺が健二に見せたら、こいつはちゃんと認識してたぜ」

その言葉にヒロも直也も「えっ」という顔をして反応してみせた。

「みんな、大丈夫だよ。さっき隆にも言ったけど、すぐに治ると思うよ...何の保証もないけどさ、大丈夫だよ」

するとヒロがちょっと安心した顔をみせる。

「不思議だよ、人に見せるとなんでもないのも、健二の保証の無い安心感も、両方が理解不能だな...」

続いて直也も重い口を開く。

「俺の場合は...人に見せるなんて状況には無かったから...もしここで脱いで健二に見せたら、多分気絶すると思う...」
「そんなにグロいのかよ...」

再び隆が割って入ると、悟った様な表情でため息を一つついた直也が答える。

「その...匂いで...........洗っても洗ってもダメなんだよ。さっきだって男子便所で小便したら、個室に入っていたやつが凄い勢
いで出てきて、洗面所で「ゲェーっ」って....もう、助けてよって感じだよ」

知られたくない秘密を吐露できた事と、僕も含めて悩みを共有できた事に安心したのか、その場の空気はだいぶ和んだものに
なっていた。
僕はというと、自分だけ軽いお仕置きで済んだのに、いつもつるんでいたこいつらがこんなに落ち込んでいるのを初めて見た
し、男としてこの沙也ちゃんの魔法は例え一週間の期限とはいえ相当キツいなと思ううちに、悲しくも哀れみの気持ちで一杯に
なってきてこみ上げるものが有った。

ふさぎ込む3人をなだめている時、突然頭の中で響く沙也ちゃんの声を感じた。

(いやだ、健二君。すごーく目立ってる。優しさのエネルギーがいっぱいに溢れてるみたいだから気をつけて。そんなに心配さ
れたら、沙也も凄く悪い気持ちになっちゃう。とりあえずごめんなさい。この講義が終わったらそこへ行って3人を元に戻すか
ら、とにかく今は安心して哀れみの気持ちを隠してね)

沙也ちゃんならすぐにここに来て、いや来なくても魔法で彼らを元に戻すくらい簡単なはずなのに、講義が終わってから直接来
てだなんて妙な所が真面目だから、魔法の使える人の心理も難しいなと考えつつ彼女が約束してくれた事による安心感で肩の荷
が降りた気がしていた。

少し落ち着いた様子の3人と努めてたわいのない会話を交わしているとき、その3人越しにこちらの方へ近づいてくる2組の学
生グループを認識した。
こちらの様子をうかがいながら近づいてくる一つは女性の3人組、もう一つは何やらトレーニング中と言った様子の柔道着とレ
スリングタイツを着た男たちの4人組だった。
先に近づいて来た3人の女の子たちは、キャッキャとした会話をしながら僕たち4人の様子をうかがっていたかと思うと、1人
が前へ出て隆に向かって話しかけてきた。

「ねえ、隆君だっけ、恭子から聞いていると思うけど、私たちが協力するから恭子とよりを戻す気はないの?」

そう話して来た女学生を僕は知っていた、いや、ここにいる全ての学生が知っているだろう。
4年生の藤森彩香は、昨年の学祭でミスキャンパスに選ばれ、4年になった今年は既にテレビ局から内定を貰っているともっぱ
らの噂の才色兼備な超有名人である。
そんな彼女が隆の別れた元カノの知り合いだからと言う理由でこのタイミングに現れるのも解せなかった。
隆は藤森とその友人たち二人を一瞥すると、不機嫌そうに言葉を口にした。

「恭子に言っといて、俺も悪かったけど、ヒロに迷惑をかけた事が許せないって」
「だから、それを話合いたいって恭子は言ってるの。ヒロ君だっけ、あなたにもちゃんと謝るからって言ってるから、お願いだ
から二人で付いて来て」

その様子を見て「修羅場だなぁ」僕に耳打ちしてきた直也に、今度は男の野太い声が語りかける。

「直也君、もうそろそろいい返事を聞かせてくれないと、今度の大学対抗に出られないんだよね」

こちらは、一度直也が冷やかし半分で顔を出してスパーリングをした総合格闘技サークルの勧誘のようだ。
確かに直也は体格も良いし、格闘技好きが嵩じてスパーリングでも抜群の強さを見せたらしい。
ただし、隆とつるんで草食系を自認する今となっては、おだててもなかなか木に上りそうにない。

「今日は、先輩がとにかくもう一度直也君と話がしたいとの事で、どうしても同道ねがおうと言う心構えで来ました」

なんだ、自分も修羅場じゃないかと隆の方を見てみると、そちらはそちらで藤森様御付きのお二人とヒロと隆で大口論中。
静かだった学食が一気にざわめき出して結構不穏な空気となっていた。
とにかく場をおさめようと騒がしく口論している方に振り向いたその時、僕の呼吸は止まった。
自分から10センチほどの距離の所にあの藤森彩香が立っていたから。

「あなたが健二君? 確か星野沙也ちゃんの彼氏よね、今年彼女はミスコン出ないのかしら。今、私たちの間でも彼女が出る出
ないで盛り上がっているのだけど、出るのなら相談にのるからあなたも一緒に来て」

そう言って僕の手を取る藤森先輩。
なんでこんな展開になるのかと冷静さを装おうとしているが、彼女の色香にどうかなりそうになる。
すると突然、反対側の手がぐっと握られ、藤森先輩の手から僕を引き離した。
沙也ちゃんだった。

「先輩、申し訳ありませんが、私はミスコンに出るつもりは有りませんので失礼させて頂きます」

一瞬、きょとんとした藤森だったが、その顔に新たに敵対心が浮かび上がったのが僕にはわかった。

「そう、まあとにかく今日は恭子の話だけでも付けないと...さあ、隆君、ヒロ君行きましょう」

そう言って隆とヒロの口論の場へ入って行った藤森だったが、そこは既に落城寸前の状態だった。
頑に突っ張っていた二人だったが、モデル事務所にも所属している二人の懐柔策に既にでれでれ状態だった。
逆に直也の方はと言うと、屈強な男たち4人に両腕を抱えられ、今にも強制執行が始まりそうな緊張感が張りつめていた。

「なんとかしないと...」

そう呟いた僕に、沙也ちゃんが耳元に口を近づけてまで小声でささやく。

「この7人には、魔法の痕跡を感じるの。さっきのあなたの力を感じて外へ連れ出そうとしているみたい」
「そんな...」

沙也ちゃんの言葉に絶句するしか無い僕。
まだ知り合って4日しかたっていないのに、もうこんな事に巻き込まれるとは。

「でも、私が忠告してすぐに健二くんの力の痕跡が消えたから、この4人のうちの誰なのか特定できていないみたい。
それに、こんな手を使ってくるのだから、相手は人間...」
「魔法の使える?」
「そう、何かしらの理由でね。魔法使いだったら、その場で健二君を同定して魔法で呼び寄せるか、私やその他の邪魔者を消し
て何も無かった事に...そんな事は考えたくないけれど、彼女たちの精神そのものまで変えた様子ではないから...今、魔法を使っ
ていないから確信は持てないけどね」

どうして魔法を使ってこの事態を解決してくれないのか聞こうとしたその時だった。

「いい加減に観念しろ!」

大きな声と共に、ほぼもみ合い状態になっていた直也が引きずられる様に連れ出されそうになっていた。
同時に、隆とヒロもふらふらっと女の子たちに支えられるように出口方向へと向かって行く。

「沙也ちゃん、どうしよう...」

この期に及んでも、まだ沙也ちゃんは魔法を使うのをためらっているみたいだった。

「健二、健二!、俺の、オレのズボンを....」

そう叫んだ直也の声に、はっと気づいた僕は格闘技同好サークルの4人の間に割って入り、息を止めながら一気に直也のズボン
とパンツを引きずり下ろした。

「ぐえ~ 何だこれ。おえっ」
「うおー、目が痛い! げええーっ!」

直也の直近にいた4人は、突然の激しい嘔吐に見舞われ床を這いずり回っていた。
隆とヒロ、そして女の子二人は胸を押さえてしゃがみ、藤森先輩もハンカチを口に当てて咳き込みながら出口へと向かってい
た。
喫茶タイムを楽しんでいた他のグループたちもすぐに外に飛び出し、昼食の準備で忙しいはずの厨房からは「早く原因を探せ」
との怒声とともに一気に喧噪が増していた。

してやったりの笑顔を浮かべた直也は、隆とヒロを両肩で抱きかかえ既に出口に向かっていた。
僕はと言うと目のシバシバ感に耐えながら息を止めたまま沙也ちゃんの元に駆け寄る。
すると彼女は涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった顔のまま笑いが止まらない状態でテーブルに突っ伏していた。
急いで彼女を抱きかかえて、僕も直也の後を追い表へと出た。

外で合流した僕たち5人は、逆に人気の一番多い噴水のある中央広場のベンチへと逃げて来た。
学食の方は、突然の異臭騒ぎでまだ騒然としているようだが、ここにはそう言う事には無関心な学生たちが十分な人数でたむろ
していた。

「あははは....健二君ナイスプレイ!」

あまりの出来事に未だに笑いの止まらない沙也ちゃん。

「それにしても自分の魔法でここまで被害を被るとは思っても見なかったわ」

ハンカチで涙を拭きながら思い出し笑いを繰り返す彼女に思い切って聞いてみた。

「どうして魔法を使わなかったの?」
「どんな相手かが判らなかったから、それにあの場で私が魔法を使えば私が魔法使いだって相手に知られる可能性があったの。
もし知られてしまえば、健二君が目標と言うのを悟られる事にも繋がるし、私の魔法を封じながら不意打ちで私を消してしまう
可能性も出てくるの。だから迷っていた」

沙也ちゃんが「消される」なんて今の僕には想像もできない。

「でも、魔法の痕跡が判るのなら、かけた本人を魔法で特定することは...」
「難しいわね...空間的に離れた場所からかけられた魔法ならどんなに離れていても相手がそれを望んでいなかった場合なら瞬時
に特定できるでしょうけど、普通は知られたくないと思う魔法の効果に守られているから。あの場合は既に皆魔法にかかってい
たみたいだったし、魔法そのものはたいしたものではなかったけど、必ず効果を監視している魔法場があそこには有ったはずだ
から、そこで魔法を使えばよほど複雑に思考防御していない限り、特定されたでしょうね」

そこまで話した時、放心状態から回復して聞き耳を立てていた隆が割ってはいってきた。

「沙也ちゃん、さっきから聞いていて全然意味判んないんだけど...」

その問いにヒロも直也も真剣なまなざしを向けてくる。

「意味が判らなくても、私は魔法が使えるの。それだけ!」

暫くポカンとしていたヒロが、何かを悟ったように沙也ちゃんに聞いた。

「それじゃあ、もしかして俺たちのチンコが痒いのは...」
「そ、私の魔法」

こともなげに言ってみせる沙也ちゃんに、今度は直也が訪ねる。

「じゃあ、オレのがこんなに臭いのも....」

それに対してにっこり笑って頷いてみせる沙也ちゃんに、今度は食ってかかる直也。

「てめえ、ブス、いい加減にしろよ。早く直せ!」
「きゃあ、か弱い乙女でございますぅ」

とおどけてみせる沙也ちゃんだったが、「ちょっと待って」と真剣なまなざしで皆を制止すると、目をつむってあたりを伺うそ
ぶりを見せた。
その態度に直也もこわばった表情であたりを見回し、身構えていた。

「大丈夫みたいね、もう気配はないわ、さあ、3バカ、受けてたちますよん」

そう言われて安心したのか、いの一番に直也が立ち上がり

「じゃあもう一度オレの匂いを味わってもらおうか!」

と言うが速いが、ベルトを外してズボンを脱ごうとするが

「もう結構でございますわ」

と沙也ちゃんが言った瞬間にその途中のままの姿で固まってしまった。

「おい、これもサーヤのしわざか、しゃらくせえー、うーん! ガー」

かけ声は勇ましいのだが、ぴくりとも動けない。

「おーおー、魔法に挑もうなんて、何と勇ましい直也ちゃんでしょう。あんな所にダーリンを連れて行ったからこーなったの。
でも、沙也もちょっと反省したからあそこはもちろん元に戻してあげるけど...」

さっきまでもの凄く力の入ってる顔をしていた直也だったが、今はなぜか上気していて声も出ないみたいだ。

「直也君、勃起すると意外とかわいいんですねぇ」

その言葉に改めて直也のズボンを見てみると、いつの間にかテント全開状態になっていた。
どうやら沙也ちゃんの魔法で強制勃起させられて言葉も無いらしい。

「他の二人も可愛くなっちゃうかな?」

そう目配せしたとたん、ベンチに腰掛けていたヒロと、芝生に座っていた隆が「あれ、あれっ」「なんだ、ああっ」
と声を上げながらゆっくり立ち上がり、直也の隣に立たされて同じように固まってしまった。
もちろん前は二人とももの凄いテントを張っている。
こういう所に沙也ちゃんのエッチさ加減を感じるのは僕だけだろうか。

「さあ、3人とも用意いい? 合唱祭に向けてのコーラスの練習をしましょうね、まずは直也君! ハイ ドー」
「なに言ってんだー サーヤー あれー 何だこの声ー」

それを聞いて思わず吹いてしまった、直也の声は何を言っても「ド」の音階になってしまっていたのだ。

「次はヒロ君で、ハイ ミー」
「やめてくれー あれー 変だー」
「最後は隆ちゃんね、ハイ ソー」
「ふざけんなー てめー 健二ー 笑うんじゃねー」

皆がそれぞれ文句をいうのだが、3人同時に喋ると完璧なCの和音になるから、もうおかしくてしょうがない。

「さあ、いよいよ歌ってもらいますよー みんな気持ち良く歌ってもらう為に先生ちょっと工夫しましたからね。さあ、準備し
て!」

そう言うと3人とも腕を後ろに組んで胸を張った良い姿勢にされてしまった。
ただし、ズボン前がテントを張っているが。

「まず直也君、こう...かな?」

と言いながら、沙也ちゃんがくちからペロっと舌を出すとそれに合わせて直也が「ああー」と「ド」の音でよがる。

「うーん、じゃあ、こうね」

と今度は少し口を開けてその中で舌を大きく動かした

「ああーっ」

さっきより立派な声、いや音で直也がよがるのを聞いて沙也ちゃんは満足げに

「これで行きましょう、じゃあ、この刺激がずーっといくわよー ふうーっ」

と直也に向けて息を吹きかけると、リズミカルに「ド」の音でよがり出す

「ああーっ ああーっ ああーっ ああーっ」

こういうのを目の当たりにすると、沙也ちゃんて本当にエッチないたずらには天才的なものがあるとは思うが、こんな目立つ所
で無限に感じさせられる事を想像すると、ちょっと身の毛がよだつのと同時に魔法のかけ方に多少の嫉妬を覚えた。

そうしているうちにも、既にヒロも隆も魔法でフェラ並みの快楽を与え続けられ、それぞれ「ミ」と「ソ」の音でよがり続けさ
せられていた。

「ああーっ ああーっ ああーっ ああーっ」
「ああーっ ああーっ ああーっ ああーっ」
「ああーっ ああーっ ああーっ ああーっ」

それにしても、端から見ると真剣に発声練習をしているとしか思えないから不思議である。

「それではクライマックス、行くわよー」

彼らのよがりに合わせて手を振っていた感の有る沙也ちゃんだったが、今度は手のフリに合わせて強制的に強烈な快感を送り込
むスピ-ドを上げて行った。

「ああ”ーっ ああ”ーっ ああ”ーっ ああ”ーっ」
「ああ”ーっ ああ”ーっ ああ”ーっ ああ”ーっ」
「ああ”ーっ ああ”ーっ ああ”ーっ ああ”ーっ」

多分沙也ちゃんのことだから、僕の時と同じように彼らの鈴口を全部塞いじゃって射精できなくしているのだろう、心無しか、
叫びに近い声が混ざるようになって来たように聞こえるのだが、音程が正確なため、それは迫力となって聞くものを圧倒した。

そして沙也ちゃんが大きなアクションで両手を広げ、一斉に振り下ろすと、僕には断末魔としか聞こえないハーモニーが構内に
響いた。

「あああ”~~~~~~~~~~~~~~~」
「あああ”~~~~~~~~~~~~~~~」
「あああ”~~~~~~~~~~~~~~~」

顔が紅潮し、焦点の定まらない目がグルグル回転している所を見ると、今まで押さえつけられていた射精が延々と続いているよ
うに思えた。
そして、沙也ちゃんが広げた手のひらを力強く握った瞬間に終演は訪れた。
その場にドカッと崩れ落ちた3人は、息も絶え絶えになりまだ芝生の上でそれぞれにピクピクしていた。

「すごーい、みんな最高ーね」

自分のいたずらに感激したのか、子供のようにはしゃぐ沙也ちゃんに遠巻きに見ていた何人かの学生が拍手を送った。
調子に乗ってそれに向かってお辞儀をする沙也ちゃんを今は微笑ましく思えるが、その魔法の矛先が向けられた3人は人ごとで
は済まされない状況だろう。

僕は息が整い始めてきた3人のそばに寄ってありきたりの言葉をかけることしか出来なかった。

「大丈夫...」

ふうーと大きく息を吐いて、まず隆が答える。

「沙也ちゃんとつき合っているお前が、偉大な人物に思えて来たよ...」

ヒロと直也も息を絶え絶えにしながら目線をこちらに向けてきた。

「なあ健二、俺たちがサーヤって可愛いと思う気持ちも、魔法なのか?」
「うん、凄く気さく仲間だと思えるもんな...」

その問いかけに隆も大きく頷く。

「みんな大事な友達だよ...でも、ごめんなさい。やっぱり...」

言葉を詰まらせた沙也ちゃんの後を、隆が紡ぐ。

「俺たちに魔法をかけて、サーヤが魔法使いってことは忘れさせちゃうってシナリオだろ...」

ゆっくり頷いた沙也ちゃんが先を続ける。

「本当は、みんなに知ってもらって、この5人だけの秘密にする事でもいいのだけど、今日あんなことがあってみんなを巻き込
みたくないから...あんまり知り合った人の記憶を操作するの好きじゃないけど、私が魔法使いと言う事も打ち明けたかったのも
事実。でも...これからも私たちは親友だから、心配しないで...私と居ると、少し変な事が有るかもしれない不思議な関係は続い
て行くの...」

そう言い終わると、沙也ちゃんは両手で顔を覆ってしまった。
それを見てゆっくり起き上がった隆が呟く。

「健二が守ってやらないと、沙也ちゃん自分で消えちゃうかも知れないぜ...なんてね、おれ、かっこいいべ!」

照れておどけてみせる隆の目に涙が浮かんでいたのを、多分僕は一生忘れない。

「さあ、サーヤ、失敗すんじゃねーぞ、やるんならすっぱりやっておくなせい!」
「おう、おれも覚悟はできてんだ、さあ、早いとこやっておくんな!」

それにしてもみんな、魔法使いの登場するアニメの最終回見過ぎって感じたのは、この時は多分僕だけだったのだろう。
意を決して立ち上がった沙也ちゃんが口をひらいた。

「あー、いつまでも3バカの相手はしてられないから、健二君帰ろ!」

それを聞いた3人が一斉に立ち上がる

「何言ってんだよ、自慢じゃないけどこの間まで4バカで通ってたんだよ!」
「健二、なンとかその女も馬鹿の仲間に入れて5バカってどうよ!」

そう強がっていた二人だが、どうも股間が気になる様子。
当たり前である。インキンは治ったが、大量の射精でベトベトの冷え冷えなのだから。
ただ、最後のヒロの一言に、僕らはノックアウトを食らう。

「サーヤ、そんな小学生みたいなポコチンの何処がいいかなぁ~、まあ、飽きたらいつでも相談にのるぜ!」

30分くらい前までその事で死ぬほど悩んでた男に言われたくないやと言う思いがおそらく沙也ちゃんにも伝わって、二人は思
わず顔を見合わせて笑った。

今日はここで3人と別れて、再び沙也ちゃんのアパートにお世話になる事にして歩き出した僕らの前を、藤森彩香たち3人が横
切って行ったのだが、一瞬曇った沙也チャンの顔を僕は見逃さなかった。

「やっぱり、直也君の匂い攻撃で他の7人の魔法は霧散したのに、彼女だけは残っている。でも、彼女は魔法使いじゃない...誰
が彼女を操っているのか...油断は禁物ね」

そう沙也ちゃんが教えてくれた数秒後、藤森先輩は僕らの方を見てにっこり笑ってくれた。あの沙也ちゃんに向かって敵対心を
感じさせた不気味さを微塵も表に出さずに。

「僕に魔法をかけてその力みたいなものが見えないと言うか、感じられないようにする事は出来ないの?」

その問いに難しそうに沙也ちゃんが答える。

「魔法の源に魔法は効きません。効くのだったら魔法でいくらでも作れるでしょ? 愚問...」

そんなものなのかなと不安を抱く回答だったが、今日の窮地もみんなで乗り切った事に妙な自信を感じていた。
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