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※私は魔法使い、そんな私の空想H体験告白

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雪菜6

投稿者:液男 ◆p.LufJKJx.
削除依頼
2010/06/21 01:21:21 (KAwlSbTf)
さえない風体の男がいる。
 背が低く、足が短く、太っている。にきび面で、額がかなり後退している。
 自信なさげに下を向き、ときどきキョドキョドと辺りを見回す。悪いことを
しているようでもないが、他人を恐れているとしか思えない態度だ。
 誰が見ても小物である。強そうでも、頭が良さそうでもなく、善良そうでも
なければ、悪そうでもない。
 まったく取るに足らない、つまらなさそうな男……これが実は、恐ろしい秘
術を使う魔法使いだなどと、誰が想像できるだろうか?

 初夏の陽気を受けて、額から噴き出す汗をハンカチで拭きながら、男は駅の
プラットフォームに佇んでいた。
 時間は、午前7時。周りは、会社へ向かうサラリーマンや、電車通学の学生
でいっぱいだ。そのなかで、襟の汚れたTシャツに、だぼだぼのスラックスを
はいている彼は、あまりに浮いていた。これから会社へ出勤する、というに
は、この格好はだらけすぎている。
 そう、彼は働きに行くのではない。自分の趣味のために電車に乗るのだ。
 7時10分。三両編成の電車が到着し、無数の乗客に混じって、彼も乗り込
む。
 クーラーの効いた車内で、彼はやっと一息ついた。それから、どこに座ろう
かと考えながら、車両の中をうろつき始めた。
 席の埋まり具合は、およそ90パーセントといったところだ。余っている席
自体、ほとんどない。
(でも、できるなら、ただ空いてる席に座るんじゃなく、可愛い女の子の隣り
に座りたいよなぁ)
 ……男がそう思った次の瞬間には、ちょうどいい席を見つけ出していた。
 彼が見つけ出した理想の席は、最後尾の車両にあった。他の車両がそこそこ
混んでいるのに、その車両だけは、人っ子ひとりいなかった。まるで、そこだ
けが台風の目であるかのように。
 いや、正確には、ひとりだけ乗客がいた。高校の制服を着た女の子だ。
 セミロングの黒髪で、メイクっけもない、真面目そうな女の子。足元には、
通学カバンと、テニスのラケットケース。ボックスシートの窓側の席に座り、
こっくり、こっくりと舟をこいでいる。
 男はきょろきょろしながらも、一直線に少女のところへ向かい、彼女の隣り
に腰掛けた。
 にやりと笑う。いやらしい視線が、少女の体を舐め回す。
 まず、ミニスカートから伸びるしなやかなフトモモに、視線が固定された。
ほどよく肉がついていて、それでいて太すぎない、健康的なフトモモだ。男の
劣情を刺激する、エロい脚……。
 男の汗ばんだ手が、その表面にそっと置かれた。スベスベとした、若い女の
肌を撫でる感触が、男を笑顔にさせた。
(はー、はーっ、起きるなよ……起きないでくれよ……)
 もっちりとした極上の若い肉は、男の指に吸いつくようだった。表面を撫で
るというより、フトモモ自体を握るように揉んでいるようなさわり方だった
が、少女は安らかな寝息を立てたまま、目覚める気配もない。
 スラックスの中で、チンポが大きさを増していく。男はニヤニヤとだらしな
い笑みを浮かべていて、唇からダラーッとツバが漏れ落ちた。そのツバは、少
女の制服の胸の辺りにこぼれ、薄い白シャツを透けさせる。それによって男
は、この少女が、水色のブラジャーをつけていることを知った。
(む、胸も大きそうだな……ちょ、ちょっと測らせてねーっと……)
 男は、少女の背中を抱くように手を回し、シャツの上からオッパイをわしづ
かみにした。手からあふれるような、たっぷりとしたボリューム。大人しそう
な顔に似合わず、Dカップはありそうだと男は判断した。
 片方の手でフトモモを撫で、もう片方の手でおっぱいを揉みしだく。寝てい
る少女に、やりたい放題である。もし少女が目覚めたら、男は一巻の終わ
り……のはずなのだが、その行動に恐れは見られない。
 それどころか、さらに彼は大胆な行動に出た。突然立ち上がると、はいてい
たスラックスを、ためらいなく脱ぎ捨てたのだ。
 勃起したチンポが、公共の空間である車両の中でさらされる。しかし、それ
を目撃したのは、持ち主の男ただひとりだ。もうひとり、同じ車両内にいる少
女は、相変わらず眠り続けている。桃色の唇を半開きにした、無邪気な寝顔
で……。
(はあはあ、はあはあ、柔らかそ~な唇だぁ……きっと、オナホなんかよりよ
っぽど柔らかくて、気持ちいいに違いないぞ……)
 男は胸を高鳴らせながら、更なる卑劣な行為に及んだ。少女の頭に手を添え
ると、そのふっくらとした唇に、醜いチンポの先端を押し付けたのだ。
 いや、それだけでは終わらない。ゆっくりと少女の頭を引き寄せ、少女の口
の中に、ぐぐっとチンポをねじ込んでいったのだ。
(おおお~っ! す、すっげー……! ねっちょり柔らかくって、あったけぇ
~!)
 はっきり言って男のモノは短小だったが、それでも目いっぱい突っ込めば、
少女の浅いノドを先端で突くぐらいのことはできた。呼吸が不自由になり、少
女は苦しそうに眉根を寄せるが、それでも目を覚ましはしなかった。
 男は、ヘコヘコと腰を前後に振り、少女の口腔をチンポでかき回した。まる
で、少女の肉体をオナホとして使っているかのように。
 見知らぬ男のチンポを咥え込んだ少女は、無意識のうちにチュウ、チュウと
汚いモノに吸い付き、さらに舌を絡めて、男の性欲処理を助けていた。暗闇の
中で、手触りだけでそれが何なのかを当てようとしているかのように、丁寧
に、時間をかけて、ヌルヌルの舌でペニスを撫で回した。
(はあ、はあ、やっぱりオナホにするなら、女子高生だよな……。オカズとし
ても、やっぱりこれくらいの年齢が一番いいや……今後のためにも、ちょっと
保存しておくか……)
 無意識のうちにフェラを強要されている少女の顔に、男はあろうことか、ケ
ータイのカメラを向けて、写メを撮影した。パシャ、パシャッと、大きなシャ
ッター音が響く。それでも……しつこいようだが、少女は目を覚まさない。他
の車両からも、誰もやってきたりしない。
(ううっ、それにしても、こりゃーすごい刺激だ……もうすぐ駅に着くし、朝
の一発、そろそろ抜いとくかな……)
 ぐっちゃぐっちゃと、ネバっこい音が響いていた車両が、急に静かになっ
た。
 男は背中を丸め、股間に少女の頭を挟むようにして、肩をビクン、ビクンと
ふるわせ始めた。射精しているのだ。肩と一緒にチンポも脈打ち、ドビュ
ッ……ドビュッ……ドビュッ……と、断続的に少女の口内に、精液を吐き出し
ている!
 男は、少女がいつ目覚めるかもわからない時に……誰の邪魔が入るかもわか
らない電車の中で……最後まで落ち着いて痴漢行為を働き、口内射精までやっ
てのけ、文句なしに満足したのだった。
 チンポをちゅぽんと引き抜く。すると少女は、精液と唾液が混ざった緩い白
濁液を、ゴボッと吐き出した。
 大量の液体が少女の胸を濡らし、シャツをほぼ完全に透けさせ、内側のブラ
をほぼ完全に丸見えにしてしまう。唇にも、ゼリー状の精液がへばりついてい
て、非常に卑猥だ。そして何より、臭いがすごい。精液のナマ臭さが、これは
もう車両中に充満している。
 そんな酷い状態の少女をほったらかして、男は別の車両に移動した。
(ふう、気持ちよかった……朝から出すモノ出すと、やっぱりスッキリするな
ぁ。
 あ、でも、チンポ拭くの忘れた……このままスラックスはいたら、ベトベト
するよなー。どうしよう)
 実はこの時、男はフルチンのままであった。スラックスは、はかずに肩にか
けている。先ほどの、眠っている少女以外誰もいない車両とは違う。起きてい
る乗客が何人もいる、別の車両に、そんな格好でいたというのに……誰も何も
言わなかった。
 というか、誰も彼の方を見ていなかった。サラリーマンも、高校生も、男も
女も、彼が近くに来た時だけ、別な方を向いていた。誰も、男の異常な姿を目
撃していないのだ。
(えーと、何かチンポをキレイにするのにちょうどいいものは……あ、これが
いいな。使わせてもらおう)
 彼の視線の先では、つり革や手すりにつかまった数人の女子高生たちが、大
声でおしゃべりをしていた。さっきみたいな真面目そうな子と違い、彼女らは
指輪やピアスなどのアクセサリーをしていたり、髪を茶色に染めてたりと、ど
ちらかというと遊んでるギャルっぽい感じだ。スカートの丈がすごく短く、今
風でそれなりにソソる容姿だったので、彼の標的に選ばれてしまった。
 彼は、彼に背を向けているギャルのひとりに近付く。彼女が肩にかけている
バッグのファスナーが半分ぐらい開いていて、中から水筒が顔を覗かせてい
た。
 ギャルどもに気付かれないように、その水筒をバッグから引き抜くと、彼は
それのフタを開け、チンポをひんやりした水筒の中に挿入していった。
 中に詰められている冷たい飲み物が、ちゃぷちゃぷと汚れたチンポを洗う。
 精液だとかカウパー液だとか、少女の唾液などの汚れが、全て水筒の中に溶
け込んでいく。
(これで水洗いはできた……それにしても冷たいな……あ、やべっ)
 チンポを冷やされて、男はうっかり「じょろっ」と、少量の小便を水筒の中
に漏らしてしまった。
(ここまでするつもりはなかったけど……ま、別にいいか)
 男は、元通り水筒のフタを閉め、ギャルのバッグに、元通り入れ直しておい
た。
 そして、そのギャルのお尻に腰をすり付けて、チンポに滴る水分を、ミニス
カートで拭き取り、ようやくスッキリして、スラックスをはいたのだった。
 やがて、駅に到着する直前、ギャルのひとりが仲間にこう言った。
「ねえミカ、お茶少しちょうだいよ。ちょっとノド渇いてきちゃった」
「いいよー。でも、ちょっとだけだかんねー」
 ミカと呼ばれたのは、男が水筒を借りた少女だった。ミカは、ファスナーの
半分開いたバッグから、男がチンポを突っ込んだ上、小便を注ぎ込んだ水筒を
取り出し、友達に渡した。
 渡された友達は、グロスのついたプルプルの唇に、直接水筒の飲み口をつけ
て、中身をゴクゴクと飲み始めた……が、すぐに変な表情になり、口を離し
た。
「ミカ、これ、お茶じゃないの? 変な味するよ……? 何か、しょっぱい」
「え? ウソ……ただの麦茶よ? ちょっとちょうだい」
 ミカは友達から水筒を返してもらい、自分でも口をつけて飲み始めた。反応
は、同じようなものだった。
「んー? 何だろ、ホントにしょっぱい。塩とか入れてないんだけど
な……?」
 見ず知らずの男の小便を飲んだことにも気付かず、ギャルたちは首を傾げて
いた。
 そして駅に着いた。男はひとり、ニヤニヤしながら、電車を降りた。

(ふひひ、最近、なんかいいことばっかり起きるなぁ。やっぱり、こないだ拾
った、この本のおかげかなぁ)
 男は朝の繁華街を歩きながら、スラックスのポケットに入れた手帳サイズの
古書のことを考えていた。
 ある日の散歩中、彼はその本が道に落ちているのを見つけた……革装丁の、
かなり古そうな本だったので、価値があるかもしれないと思って拾っておいた
のだ。
 内容は外国語で書かれていて、さっぱり読めなかったが、表紙のタイトル部
分にだけ、日本語で書き込みがしてあった。【旅人と砂粒の書】と……おそら
く、これがこの本のタイトルなのだろう。
(たぶん、外国の知らない宗教の聖書みたいなモンなんだろうな。神様が宿っ
てるんだ……だから、それを持ってる俺を守ってくれてるんだな)
 彼の予想はおおむね正しい。【旅人と砂粒の書】は、強力な魔力を秘めた魔
法書で、内容を読まなくても、持ち主のために自動で魔法を使ってくれるとい
う特性があるのだ。
 この書に記されているのは「平行世界間の移動魔法」であった。
 パラレルワールドという言葉がある。我々が存在しているこの世界とそっく
りの、しかしどこがが違っている別の世界のことだ。
 例えば、地球が存在しなかったり、人間の代わりに馬が知性を持って世界を
支配していたり……そんな桁外れに大きな違いのある別世界もあるかもしれな
いし、あるいはあなたの足元の砂粒のうち一粒が、たった一ミリだけ大きさが
違っているだけで、それ以外は全然違わない別世界なんてのもあるかもしれな
い。
 とにかく、そういった少しずつ違う世界が、この世界ではないどこかに無限
に存在しており……無限に存在する別世界の間を、【旅人と砂粒の書】を持つ
者は移動できるのだ。
 その移動は、本人も気付かないうちに行なわれる。例えば、駅で「可愛い女
子高生がひとりで乗ってる車両に乗りたいなぁ。あ、その女子高生が眠りこけ
てると、なおいいかも」なんて考えたとすると、そういう条件の電車がプラッ
トホームに入ってくる別世界に、瞬間的にテレポートするのだ。
「眠ってる女子高生にイタズラしよっと。でも起きて騒がれると困るから、寝
たままでいてくれよー」と考えると、女の子が目覚めずに眠り続ける世界に移
動する。チンポを出したまま移動する姿を人に見られたくなければ、偶然他の
人がそっぽを向いている世界に移動する。
 つまり、どこまでも彼にとって都合のいいことが起きるように、世界自体を
合わせてしまうのだ。
 彼は、意図して魔法を使っていないが、持ち主を守るため、【旅人と砂粒の
書】は、彼の望んだ世界へ、彼を移動させ続ける。魔法の内容を理解していな
いので、この幸運を性欲処理にしか使用していないが、やろうと思えば世界征
服だってできる魔法だ(彼が世界征服した世界へ移動するだけだから、すごく
簡単である)。
 射精をしてスッキリした後でも、その快感を彼が嬉しく思っていたら、再び
その快感が味わえるよう、彼のキンタマの中が精子で満タンになっている世界
へ移動するので、何度でも間を置かずに、彼はそこらにいる女性を食い物にで
きるのだ……。

・・・・・・。

「なんだか、妙な魔力を感じるのよね」
 早朝のデートを楽しんでいると、雪菜がなにやら物騒なことを言い出した。
「あっちの駅の方から、かなり大きな魔力を……誰かが、変な理由でヤバイ魔
法を使ったとかじゃないといいんだけど」
 俺の彼女、雪菜は、かなり経験のある魔法使いだ。特に、自分の肉体を自由
に変化させる魔法に優れている。
 その魔法を使って、俺らは普段、愛を深め合っている。具体的には、彼女の
体を変化させて、いろいろ変態的なプレイに興じているわけだが……。
 しかし、世の中にはそんな平和な魔法使いばかりがいるわけではない。この
間も、【慈悲と友愛の書】とかいう魔法書を持った魔法使いが、雪菜のカラダ
目当てで、俺たちに襲い掛かってきたのだ。
 あの時は雪菜が守ってくれたが、また変な魔法使いに襲撃されたら、今度は
どうなるかわからない。
 ……というか、【慈悲と友愛の書】の襲撃の時、雪菜が取った解決法がそれ
はもう非道なものだったので、できればもう二度とあんな方向で彼女の手を煩
わせたくないのだ。
「ふーん? じゃあ、私にやらせたくないなら、次はあなたが私を守って
ね?」
 そんな無茶を言いながら、雪菜はクスリと笑って、甘えるように俺の腕に抱
きついてくる。
 一般人の俺には、どうやっても魔法使い同士の争いに手を出せないが、こん
な可愛い彼女を守るためなら、命の一つやふたつ捧げても惜しくはない。……
捧げるような事態の発生を、歓迎はできないが。
 しかし、歓迎してなくても、災厄は向こうからやってきた。
 ……なぜか、チンポを出した状態で。

・・・・・・。

 男は、目の前でいちゃつくカップルを見て、正直ムカついていた。
 魔法書を手に入れるまで、30年近く彼女も女友達もいなかった彼は、普通
のカップルを見るだけで苛立つようになっていたのだ。
 そして、目の前の奴らは、腕を組み、笑顔でささやき合い、人の目も気にせ
ず幸せオーラを出しまくっている。
 こんなバカどもには、もてない男代表として天罰を加えねば。今日一日、嫌
な気分で過ごさせてやる!
 そう考えた彼は、その場でスラックスを脱ぎ、再びチンポをさらけ出した。
 露出狂に出会って、可愛い彼女が精液ぶっ掛けられでもすれば、この盛りの
ついた奴らも冷めるだろ!
 勃起したチンポを手でしごきながら、男はカップルに近付いていく……。

・・・・・・。

 薄汚れた小男が、オナニーしながらこっちに近付いて来ている。
 なんだこの状況。え? ギャグ?
 不審に思いながらも、俺はとにかく背後に雪菜をかばった。彼女が見ていい
のは俺のチンポだけであって、こんな頭のおかしい露出狂のモノなど見る必要
はない。
 しかし雪菜は、後ろから俺の前に回りこんで、逆に俺をかばう様子を見せ
た。
 こんなただの変態、俺ひとりでも何とかするつもりだったのに……しかし、
彼女の表情は予想外に真剣で、俺は考えを改める必要に迫られた。
 この男……ただの露出狂ではないのか?
「ものすごい魔力を放ってるわ……この男。見た目からは想像もできないくら
い……。
 さっき、駅で魔法を使ったのも、あなた? 何をしたの……?」
 雪菜に睨みつけられながらも、男は平然と、チンポをしごき続けている。
「答えなさいっ!」
 雪菜の髪が渦巻き、数本の黒い槍となって飛んだ。標的は、もちろん目の前
の露出狂。
 直撃すれば、人体でもやすやす貫通してしまう髪の槍を、しかし男は避けよ
うともせず……。
 ただ、姿を消した。
「えっ!?」
 雪菜は、驚きの声を上げた。もちろん俺も、目を見開いて呆然としている。
 何をしたのか知らないが、男は消え去った。誰もいない空間を、黒い槍が空
しく通り過ぎた。

・・・・・・。

「えっ!?」
 目の前の少女が、驚きの声を上げた。
 驚いたのは、男も同様だった。少女の髪が動いたかと思ったら、槍みたいに
尖って、自分に向かって飛んでくるのだから。
 だが、それらの槍は、一本も彼には当たらなかった。つまづいてこけそうに
なったおかげで、頭上を槍が通り過ぎていったのだ。
 彼はこの時、「つまづいて前屈みになって、槍を避けることのできるパラレ
ルワールド」に移動していたのだが、本人に自覚はない。
 代わりに、何が起きたのかを理解したのは、男に攻撃を仕掛けた少女――雪
菜だった。
「なんて魔法……量子テレポートを使ったプレーン間移動!? まさか……噂
にだけ聞いたことあるけど、【旅人と砂粒の書】だっていうの……?」
 顔色を変えた彼女は、身をひるがえし、彼氏の腕をつかんで、脱兎のごとく
走り出した。
「お、おい、どうした雪菜!?」
 彼氏が、それこそ何が起こったかもわからず、少女に引きずられながら問い
かけた。聞かれた少女は、もっと速く走れと急かすように、早口で彼氏に告げ
る。
「逃げるのよ! 伝説の【旅人と砂粒の書】……私でも勝ち目がないわ!」
 カップルは、走って男から逃げる。
 男は、走り去るふたつの後ろ姿を見ながら、考えていた……少女の言葉に、
興味を引かれたのだ。
(あの少女、俺の【旅人と砂粒の書】を知ってるのか? 気になるな……イタ
ズラするだけでなく、いろいろ聞き出したいな……)
 そう思い、彼はカップルの後を追い始めた……もちろん、チンポを手でいじ
りながら。


続く、といいなぁ。

106

雪菜5

投稿者:液男 ◆p.LufJKJx.
削除依頼
2010/06/13 00:33:06 (lH8OV9ph)
ずいぶん間が開いちゃったんで、前回までのあらすじ。

 女子高生・雪菜は実は魔法使い! 自分の肉体を自由に変化させる魔法を使
って、大好きな彼氏とくんずほぐれつイチャイチャしながら、幸せな毎日を送
っています。
 今日も彼氏と、嬉し恥ずかし夜のデート! でも、そんなラブラブなふたり
に、思いも寄らない魔の手が迫ります。
 人間の精神を好き勝手操作できる魔法書【慈悲と友愛の書】を持つ悪い魔法
使いが、雪菜を寝取っちゃおーと、ふたりをこっそり尾行し始めたのです!
 魔法で精神を操作されたら、深い愛で結ばれたふたりでも、ひとたまりもあ
りません。
 この恐るべき危機を、雪菜と彼氏は乗り越えることができるのでしょうか?
 ヒヤヒヤ!
 ……てな感じで、それでは本編をどうぞ。

・・・・・・。

 俺は雪菜と腕を組んで、夜の街を歩いていた。
 頭を俺の肩にもたれかけさせて、雪菜はいかにも幸せそうだ。こんな美人が
俺にぞっこんなのだから、俺は運命の神様に感謝せずにはいられない。
「ね、これから、どこにいこっか?」
 俺の耳元で、雪菜が甘い声で囁いた。
「このまま、普通に散歩を続ける? 何か、お夜食でも食べにいこっか? そ
れとも……もっと、別なトコ、行きたい?」
 俺は、今更ながらドキドキした。ちょうど、T字路にさしかかったところだ
ったからだ。左に行けば、賑やかな大通りに出る。レストランやデパートも、
まだやっているところもあるだろう。
 対して、右側は、けばけばしいネオンのきらめくホテル街だ。俺は、自然と
股間に血液が集まるのを感じた……どこへ行くかをたずねた当の雪菜が、俺の
腕を引っ張って右側の道に足を進め、ニヤッと笑ったからだ。
 彼女が何を期待しているのか、わからないほど鈍感ではない。そして俺も、
彼女の望みに賛成だ。というか、ぜひともご一緒したい。
 どのホテルがいいか、ふたりでじっくり選ぶ。絶対条件は、フロントが無人
のところ。俺の懐具合は問題ない。財布に、割と多めに入れてきてよかった。
「あ、あそこがいいな」
 雪菜が指差した先には、いかにもといった外観の、お城を模したラブホがあ
った。しかも、丸い塔とかがついている西洋風のお城ではなく、天守閣にしゃ
ちほこが二匹のった和風のお城だ。口に出しはしないが、雪菜の趣味はあんま
りよくないようだ。
 本当にあそこでいいのか、と聞くと、彼女は笑顔で頷く。ま、別にいいか。
と軽く考えて、俺はそのラブホの入り口に向かおうとした。だが、なぜか、雪
菜がそれを引きとめた。
「どうした?」
「ん、お楽しみの前に、ちょっと問題を片付けておきたいなって思って。……
あなたも気付いてるでしょ? さっきから、ずっと後ろをつけてきてるアレの
こと」
 雪菜は振り返らず、親指で後ろを指差した。俺はそっと振り返ってみた。
 ちょっと離れた電柱の影から、そいつはこちらをうかがっていた。陰になっ
ていてよく見えないが、若い男だというのは間違いない。腐った魚のような、
暗い目で俺たちを見つめている。
「ああ、まだいるな。さっき、公園の横を通ったあたりから、ずっとつけてき
てるよな……雪菜、お前の知り合いか?」
「さあ。でも、私たちに興味津々みたいね……どうする?」
「ほっとこう。何をしたいのか知らないけど、どうせ、ホテルの中までは入っ
てこれないよ」
 まさか、俺の手から雪菜をさらっていこうとか思っているわけじゃないだろ
う。そんなことはできっこない。
 雪菜も、自分が安全だと信じているためか、ちょっと大胆なことを言った。
「そうね、彼が何者であれ、私たちに何かできるわけないわ。だから……ね?
 ちょっと、見せつけてやらない?」
 言って雪菜は、俺の胸にギュッと抱きついてきた。サラサラの黒髪から、シ
ャンプーのいい匂いがした。
 彼女の顔を見る。横目で、背後の男の様子をちらちらと見ていた。口元に
は、悪戯っぽい、楽しそうな笑み。彼女の態度は、背後の男に対して少し残酷
な気がしたが、俺も多少の優越感は感じていた。彼女の細い体を抱きしめ返
し、男の方に目をやる。相変わらず、電柱の影からこちらだけを見ている。口
元も見えた……何か、ブツブツ呟いている。魔法の呪文のように。
「もうちょっとサービスしてやるか? いっそ、ホテルに入らずに……ここ
で、本番をしちゃうとか……雪菜は、そういうの、嫌か?」
 俺は、少しばかり調子に乗っていた。本当に路上で始めてもいい、と思って
いた。
 少なくとも、キスぐらいは見せつけてやりたい。それっくらいの悪戯はいい
よな、雪菜?
 そう思いながら、俺は彼女の顔に、唇を近づけていった……。
 が。
「駄目よ」
 俺の顔は、彼女の手のひらに、優しく押し戻された。
「こういうプレイはね……本気でしないのが、一番楽しいのよ。こっちが本の
悪戯でやっていることを、相手が本気にしてくれるのが面白いの。こっちも本
気になったら、つまらないわ」
 クスクス笑いながら言う雪菜だったが、俺はやはり、微笑するわけにはいか
なかった。これだけで止められては……もっと、過激なことがしたいのに!
「一度やってみたかったのよ、こういう焦らしプレイって。あえて放っとい
て、我慢させて我慢させて我慢させるの。そうした方が、あとで燃えるでし
ょ? だから……」
 俺は、雪菜の言葉に頷いた。
「ああ、わかったよ。我慢しよう……だから、早くホテルに入ろう。あんなス
トーカーをからかって遊ぶのは、これくらいで切り上げようじゃないか。それ
とも、あいつをダシに、俺をもっと我慢させる気か?」
 俺は、もう雪菜を抱きたくてたまらなかった。可愛い雪菜。俺の雪菜。我慢
して、抱きたい気持ちが高まるのは確かだ。しかし、俺はもう十分我慢してい
た。
 そんな俺に、雪菜は落ち着いた声で、こう言った。
「あら、誤解しないで。我慢させたのはあなたじゃないわ……あっちの電柱の
影にいる人よ?
 ――数分だけだったけど、楽しめたわ。名前も知らない魔法使いさん」
 信じられない雪菜の言葉を聞いた次の瞬間、さらに信じられないことが俺を
襲った。
 雪菜の髪が竜巻のように渦巻き、そこから何か、黒い光線のようなものが何
本も飛び出してきた。それは俺の腕、足、腹に直撃し、俺の体を宙に持ち上げ
た!
 光線に見えたのは、束ねられた雪菜の髪の房だった。鉄串のように硬く密集
し、本当に金属に匹敵する硬さを持って、俺を襲ったのだ。
 直撃を受けた部分が……二の腕、ふともも、下腹部が、ジワッと熱くなって
いく。俺は、ぞっとしてそれを見た。彼女の髪は、俺を単に捕まえて吊り下げ
ているのではない。俺の体を串刺しにして、磔にしていたのだ。
「ひいいいいっ!」
 悲鳴を上げると、腹が痛んだ。激痛にもだえる俺を、雪菜は冷ややかに見上
げている。
「能力からして【慈悲と友愛の書】かしら? あなたが持っているのは。
 私の恋人にはよく効いたみたいだけど、ごめんなさいね。私、そういうの効
かないの。
 大抵の物理攻撃が効かない体だから……精神系の攻撃を防ぐ魔法を、集中的
に勉強していたのよ。
 あなたが、公園のそばを通った私たちに術をかけてきた時には、その場で殺
そうかと思ったんだけど……彼を焦らして遊ぶプレイを思いついちゃったか
ら、ちょっと調子を合わせてあげたの。どうだった? 私、なかなかいい恋人
だったでしょう?」
 言いながら彼女は、俺の体に撃ち込んだ鉄串を、グリグリとねじっていた。
 吐き気をともなう苦痛の中、俺はこれまでのことを思い返していた……そう
だ、公園の前を偶然通りかかったこの雪菜と、その彼氏のカップルを見て、雪
菜を寝取ってやろうと、彼氏の「見ず知らずの俺への恐怖感」、雪菜の「見ず
知らずの俺への深い愛情」を、それぞれ無制限に高めてやったんだ。
 彼氏は俺が近付くと、怖がって逃げていった。雪菜は、笑顔で俺の腕に腕を
絡めてきた。俺は、いつもどおり、俺の魔法が効いたんだと思って、得意にな
ってここまでやってきた……まさか、効いていなかったとは……それに、この
髪の毛……雪菜、お前は……。
「ゆっ、ゆきなっ、おま、おまえは、ま、まほうつかい、だった、のかっ……
おれと、おなじっ」
 血を吐きながらの俺の言葉に、彼女は笑顔で答える。
「そうよ。たぶん、私の方が強力な、ね。……自分以外に、魔法使いはいない
と思ってた? 残念だったわね、いるとわかっていたら、もう少し用心深くな
ったでしょうに」
 雪菜は、にこりと微笑む。優しく、美しく、それでいてぞっとするような笑
顔を見ながら……俺の視界は揺らぎ……耳に届く音が小さくなり……いつし
か、意識を失っていた。

「ゆ、……雪、菜……」
 俺は、どきどきと激しく打つ心臓を押さえながら、じりじりと雪菜に近付い
た。
 彼女は、髪の毛で串刺しにした男を、地面に投げ落としたところだった。
 たぶん、この男が俺に、何か変な魔法でもかけたのだろう……公園の前でこ
いつの姿を見た途端、急に恐ろしくなって、思わず逃げ出してしまったのだ。
しかし、雪菜のことが気になって、気を失いそうな怖さを我慢して、戻ってき
たのだ。
 正直、今でもまだ怖い。魔法を使った男が倒されても、足の震えが止まらな
いほどだ。
 でも、雪菜のためなら、俺はそれを克服しなければならない。男が雪菜に、
何か危害を加えようとしているのなら、それは他のどんな恐ろしいことより、
防がなければならないことなのだ。
「雪菜……無事か、お前……?」
 俺の呼びかけに、雪菜は、とびきりの笑顔で返してくれた。俺の恐怖心を吹
き飛ばし、安心で癒してくれる、そんな笑顔で。
「ええ、もちろん。きっちり片付けたわ。
 それにしても――こいつの魔法に抵抗するほど、心配してくれたんだ」
 彼女の髪のひと房が触手となって、倒れた男の服の中を探り、一冊の古びた
洋書を取り出した。
「こいつが使ったのは、【慈悲と友愛の書】っていう魔法書に書かれてある精
神操作魔法でね。この魔法で恐怖を与えられたら、どんな勇敢な人だって足腰
が立たなくなっちゃうほどのものなのよ。
 ……まあ、これは原書じゃなくて、できの悪い抄訳みたいだから、それほど
強力じゃなかったのかもしれないけど……そんなに、汗まみれで、顔真っ青
で、ぜえぜえと息が荒くて、膝プルプルさせてて、ズボンの前のところにちょ
っとシミができちゃうぐらい怖い気持ちにさせられて、それでも追っかけてき
てくれるって……彼女冥利に尽きるぐらい、嬉しいな……ふふっ」
 指摘されて初めて、俺は自分が下着を濡らしていることに気付いた。
「それ、気持ち悪いようなら、ここで脱いじゃう? 安心して、ワイセツ物陳
列罪にならないように、私の髪を編んでズボンを作ってあげるから……あ、そ
れとも、私自身があなたのズボンになって、下半身を包んであげようかしら。
あなたが街を歩いている間、私はズボンの内側に口を作って、オチンチン舐め
てあげるの。そういうプレイ、興奮したりする?」
 安心した。いつも通りの、変態な雪菜だ。
 そこで倒れている男にかけられた魔法の影響など、少しも感じられない。
「それより、その人……怪我させちまったみたいだけど、大丈夫なのか?」
「問題ないわ。刺した髪を抜く時、自己治癒力を強化した細胞をたっぷり注入
してあげたから。目を覚ます頃には、完治してるわよ」
「そっか。……この人が使う魔法はどうする? どう考えても、魔法で悪いこ
としようとしてただろ。ほっといたら、また別な人にロクでもないことするか
も……」
「それも大丈夫。私が彼に【慈悲と友愛の書】を使って、魔法を使うことに恐
怖を感じるように精神を操作しておくから。呪文をカスタマイズして、効果が
永久に続くようにね。その上で魔法書を没収しておけば、もう問題は起こせな
いでしょ」
 そこまで言って、雪菜はふと思いついたように、イジワルな笑みを浮かべ
た。
「そういえばこいつ、身の程知らずにも、わたしとあなたの仲を裂こうとした
のよね……よりによって、魔法を悪用して……。そんな奴に、罰のひとつも与
えずに解放するのは、よくないわよね……」
 え? さっき串刺しにしたのではまだ足りないんですか雪菜さん?
 そう思ったが、口には出さなかった。たぶん聞いてくれないから。

・・・・・・。

「う……な、何だ……?」
 男は、不思議な場所に生温かさを感じて、目を覚ました。
 視界がぼんやりする。薄暗い……大通りからは少し外れた、路地裏のよう
だ……確か、雪菜と名乗る少女に、手や足や腹を刺されて……しかし、大怪我
を追ったはずなのに、それらの痛みはまったく感じられない。
 温かいのは、下腹部だ。温泉にでも浸かっているような……おお、なんだか
気持ちいいぞ……ぺちゃぺちゃと、いやらしい音も聞こえる……。
 やがて、視界がクリアになってきた。そして、下腹部に何が起きているのか
を確認した男は、驚きに目を見開いた。
「はふ、あむ、ちゅぱっ、はあ、はあ……ぺろっ、ちゅぱっ」
 幼い少女が、男の股間に顔を伏せて、チンポに一生懸命舌を這わせている。
 髪を左右でツインテールにした、小学三、四年ぐらいの女の子。どう頑張っ
ても中学生にはなっていない。
 どうしてこんな小さな子が、男のチンポを舐めているのだろうか?
「はふ、あ、起きましたか……?
 わたし、そこの学習塾に通ってるんですけど、帰る途中に、知らないお姉さ
んに、おじさんのオチンチン舐めてあげてってお願いされちゃって……。
 嫌だったんだけど、なんだか急に、オチンチン舐めるのがすっごく楽しいこ
とみたいに思えてきちゃって……それで、こうして舐めさせてもらってま
す……あふ、ぺろ……おじさんが寝てる間に、お口の中に、ネバネバしたニガ
い白いオシッコされましたけど、頑張って飲みました……そして、おじさんが
起きたら……」
 少女は立ち上がり、子供らしいプリーツスカートをめくって、股間を見せ
た。
 下着は、すでに穿いていない。毛の一本もない、きれいな縦スジがそこにあ
った。
「おじさんのオチンチンを、ここに入れてあげなさいって……そうしたらもっ
と楽しいからって……。
 だから、入れさせてくださいね……? いいですよね……?」
 男の目から見ても、少女は明らかに正気を失っていた。
 虚ろな目、異常な価値観……間違いない、精神操作の魔法を使われている!
 精神を改ざんされた少女は、力のない笑みを浮かべて、男の下腹部に馬乗り
になってきた。天を向いた元気なチンポを、自分自身の割れ目にあてがう。
 未使用の幼い性器であったが、それをこじ開けるチンポには、すでに少女の
唾液が充分まぶされており、それが潤滑剤の役目を果たした。少女が腰を落と
しただけで、膣は大人の太く、巨大なモノを受け入れ、処女膜を簡単に引き裂
いてしまった。
「うぎゃっ……ひうっ!」
「おおっ……締まるっ……!」
 異常にキツイ、幼女の膣。すでにさんざんフェラチオで刺激されていたチン
ポは、その締めつけに耐え切れなかった。
 びゅくんっ、と、尿道を精液の塊が押し広げ、少女の小さな子宮に欲望をぶ
ちまけた。
 射精は波となって、チンポを何度もしびれさせた。びゅくん、びゅくん、び
ゅくんっ……狭い膣の中で、チンポは痙攣を繰り返し、一度震えるごとに濃厚
な精液を吐き出していく……。
 少女は、洗脳された者特有の笑顔で、膣内射精を受け入れた。男も、その様
子を見て「ストライクゾーンからは外れているが、たまにはこういう子で性欲
処理するのもいいな」と思いつつ、行為後の気だるさを楽しんでいた。
 しかし、次の瞬間、状況が変わった。
 少女の目に、突然、正気の光が戻ったのだ。きょとん、と、目の前の男の顔
を見つめ、続いて下を見て……自分の下半身に起きている事態を把握し……。
「…………きゃああああああああああ――――――っ!」
 悲鳴を上げた。

・・・・・・。

「なあ、雪菜……あれ、いくら何でも酷すぎないか?」
 少女の悲鳴が、街に響き渡る。
 声のした路地裏に、警官が駆けつけるのを確認してから、俺は歩き出した。
「酷くなんてないわよ。私たちに危害を加えようとした男よ? 幼女強姦と
か、不名誉な罪で社会的に裁かれる、ぐらいの目に遭ってもらわないと、気が
済まないわ」
 雪菜の声が、俺の股間から聞こえた。真っ黒い、ジーンズのようなズボ
ン……雪菜が、変身魔法でズボンになって、俺はそれを穿いているのだ。
「いや、可哀想ってのは、偶然近くを通りかかったからって、強姦される役を
やらされたあの女の子のことでな?」
 やや呆れ気味に、俺は自分の下半身に語りかけた……雪菜は俺を大事にして
くれるが、それ以外の人間に対しては、ときどき酷くドライなところがある。
 以前、俺の両親を揃ってニューヨークに転勤させたこともあった。(俺と二
人で過ごしたいからって理由で)
「大丈夫よ。ちゃんと、彼女がトラウマ負ったりしないように、対策を講じて
きたから」
「対策? どんな?」
「成長するにしたがって、淫乱な性格になっていくように、遅行性の魔法をか
けておいたの。将来、この事件で彼女がつらい気持ちになる可能性は、ゼロ
よ」
「……………………」
 駄目だこいつ……俺が、ちゃんと手綱を取ってやらないと……。
「それより、今夜のデートが駄目になっちゃったわね。汗もかいちゃったし、
早く帰って、もう一度お風呂入りましょ。
 それとも、今ここで私が、あなたの汗を拭いてあげましょうか? 下半身だ
けだけど……♪」
 ズボンの内側で、にゅるり、と、濡れた柔らかいものが、チンポに巻きつい
た。
 この感触……間違いない、雪菜の舌だ。彼女の予告どおり、俺は歩きなが
ら、彼女のフェラチオ奉仕を受けているのだ。
「ゆ、雪菜、それ、気持ちいいけど、歩きづらい……はふうっ!」
 他にも通行人がいる街中で、俺は不覚にもマヌケな声を上げてしまった。
 尻の間にも、温かいヌルヌルが忍び込んできたからだ。彼女は、舌を何本で
も増やせるし、そんな長さにでもできる。
 長い舌が、ヘビのように尻の表面を這い回り、先端で肛門をチロチロといじ
くり、ほぐしていく。
 やがてそれは、ぐにゅううぅ~っと、肛門を割り開いて、体内へ侵入してこ
ようとして……。
「ス、ストップストップ、雪菜! それ、気持ちよすぎるから! 歩けなくな
るし、我慢もできない!」
「あ、肛門弱いんだ? いいこと聞いちゃった。
 我慢しなくていいのよ、遠慮なく出しちゃって……いつもどおり、一滴残ら
ず受け止めてあげるから」
 不覚にも、下半身という弱点を雪菜に預けてしまった俺は、家に帰りつくま
で、彼女の容赦ない攻めを延々と受け続けるハメになった。
 歩きながら、二回も射精してしまう屈辱を味わったが、それがクセになって
しまいそうな、なんともヒドイ目に遭った夜だった。

続く……かもしれないとも言い切れないようなそうでもないような。
107

雪菜4

投稿者:液男 ◆p.LufJKJx.
削除依頼
2008/06/26 02:02:50 (rHuQicEF)
まーた時間開いちゃった……でも「雪菜」の続き。

「何やってんのよ、バカ! 慈善事業やってんじゃないのよ、ちゃんと相手
からお金を引き出せる契約書書きなさい!」
 この街の駅前は、真夜中でも明るい。俺は、ちょうど駅ビルに入ろうとし
ているその女の顔を、明るい蛍光灯の下ではっきりと見ることができた。
 二十代後半、三十にはまだなってないと見た。スーツ姿の、なかなかの美
人だった。もちろん下はタイトスカート。背が高くて、腰の位置も高い。し
かも、バストとヒップがでかくて、ウエストは細いときてる。オーバルフレ
ームの眼鏡をかけた目はきりっと鋭く、鼻筋は通っていて、黒い髪はアップ
スタイルにまとめている。プルンと柔らかそうな肉厚の唇が、携帯電話に
荒々しく叫んでいる。
「いい、ビジネスはね、人の役に立とうなんて思ってたら成功しないのよ。
困ってる相手は助けるもんじゃなくて食い物にするの。あんた、人から頼ま
れると、断れないタイプ? だったら、向いてないからこの仕事やめなさ
い。……嫌なら、強気に攻めていい契約取りなさい! 私もすぐそっち行く
から、まだサインしちゃ駄目よ!」
 絵にかいたようなキャリアウーマンだ。厳しいけど、職場では頼りにされ
てるってところか。でも、恋人とかはいないんだろうな。こういうタイプ
は、美人でも行き遅れやすい。
 だったら別に、俺がつまみ食いしてもいいよな?
「あのー、すいません」
 俺は、携帯をしまおうとしていた女に声をかけた。女は振り向き、じろり
と俺を見た。
「なんです?」
 見た目通りの、トゲのある声だ。それに加えて、さっきの電話の内容から
して、今は特にイラついているのかもしれない。俺を見る目は「忙しい時に
話しかけるな、うっとおしい」と、如実に語っていた。
 素材はいいのに、もったいない。どれ、俺が今すぐ、おだやかな気持ちに
してあげよう。
「俺、実は今、ちょっと困ってまして……よければ、ちょっと手伝ってもら
えませんか? 忙しかったら、別にいいんすけど」
 俺がそう言って彼女の目を覗きこんだ途端、女の表情が変化した。険のあ
った表情は急に緩んで、にっこりと笑顔を作ったのだ。
「あら、それはお気の毒! 私のことなんか気にしないで下さい、お困りな
ら、喜んでお手伝いしますわ。どんなことでも、遠慮なくおっしゃって下さ
い!」
 明るい声で言う彼女に、俺は笑みを返した。うまくいった、という、ほく
そ笑みを。
「ありがとうございます。じゃ、あっちの、人気のない公園の公衆トイレに
でも……いいですよね?」
「どこへでも」

 俺は魔法使いだ。外国で偶然手に入れた魔法の書物が、俺を魔法使いにし
てくれた。
【慈悲と友愛の書】というこの本には、人の心のパラメータを自由に上下さ
せる魔法の使い方が書かれていた。
 大きくは善や悪の心、細かくは誰々への嫉妬心とか、食べ物の好き嫌いと
か。そういうのの意識を、好き放題に変えられる。
 俺は今日のターゲット(このキャリアウーマンだ)に話しかけた時、彼女
の「善意」、「無償の愛」、「自己犠牲の精神」、「ボランティア精神」な
ど、人の役に立ちたいという気持ちを、思いっきり高めてやった。
 今の彼女は、奉仕精神の塊だ。電話でしゃべってたような厳しさは、決し
て現れない。人の役に立つために、人のためにならなんでもする、聖女のよ
うな女になったのだ。
「すみませんねー。手に力が入らなくて、ズボンを下ろして用を足すことが
できないから手伝って、だなんて、変なお願いしちゃって」
「いいえ、困った時はお互い様ですもの」
 男子トイレの個室の中で、俺は立って、彼女は俺の前にひざまずいて、ズ
ボンのベルトをはずしてくれていた。チャックを下ろし、ズボンとパンツを
一緒に下ろして、チンポを取り出す。彼女は、初めて会った男のチンポを見
ても、嫌悪感を抱いたりはしない。それどころか、優しく手を添えて、先端
を便器に向けてくれた。
「さ、オシッコ出しちゃって下さい。ガマンは体に悪いですよ?」
 俺は、言われた通りに小便を出し始めた。シャーッと音がして、黄色い液
体が和式便器に溜まっていく。
 本来、座って用を足すべき場所で立ち小便しているから、あたりに飛び散
るしぶきもすごい。彼女のダークグレイのスーツ、そのスカート部分には、
早くも濡れた証である濃い色のしみが浮かんでいた。
 また、チンポの発射口からも副流が出ていたとみえて、彼女の手をポタポ
タと小便がつたって、落ちていく。袖口はもうぐっしょり濡れているよう
だ。しかしそれでも、彼女は不快そうな顔をしない。
「……終わりましたか? たっぷり、出ましたね……」
 小便のしぶきがついた眼鏡をかけた、彼女の顔が微笑む。その笑顔には、
役に立ててよかった、という満足感しかない。
 俺がお礼を言えば、きっと誰にも見せたことのない、明るい笑顔を見せて
くれるだろう。だが、それはまだ後だ。もう少し、俺は楽しみたい。
「ええ、全部出ました……最後に、尿道に残ってる尿を、取り除いてもらえ
ませんか? それが残ってると、残尿感が酷くて」
「まあ! 申し訳ありません、気付きませんでしたわ。でも、尿道の尿を取
り出すって、どうすればいいのかしら……?」
 困って首を傾げる彼女に、俺はアドバイスをしてあげる。
「口でチンポを咥えて、チューチュー吸い出すんですよ。簡単でしょ?」
「なるほど! それは思いつきませんでした。では、さっそく試してみます
わね。失礼します……あむ」
 女は、あーんと口を開けて、尿で濡れそぼったチンポへと、唇をかぶせて
いった……。指とは違う、口腔内の粘膜が俺のチンポを包み、その快感に、
俺はうおっと声をあげた。
「んふ、じゅるるるーっ……じゅぽっ、じゅるっ、ずずっ、じゅっ、じゅ
っ……」
 思いっきりバキュームし、頬肉を内側からぴっちりと俺のチンポに密着さ
せて、彼女は俺の残尿を搾り出そうとした。
 頬がへこみ、ひょっとこ顔になっている……しかし、女のフェラするとき
のひょっとこ顔は、醜いというより、エロい。これを写真に撮っといたら、
それだけでしばらくはオカズに困らないだろう。
 それに、このめくれ上がった唇。ピンク色でプリプリしてて、フェラさせ
たら絶対気持ちイイだろうと思っていた。その予想は大正解だった。その唇
は、サオにグロスとルージュをすりつけながら、チンポの根元を、輪っか状
に締め付けていた。
「おおっ……おー……。そ、その調子……あとは、し、舌でカリ首を、舐め
回すようにして下さい……刺激が加われば、残尿が出やすいですから……」
「んぷ……ふあ、お安い御用ですわ♪ はむっ、ちゅぷ、チュウウゥッ、に
ちゅっ、ぬちゅっ、グチュ、じゅぽっ、ぬちゅっ、じゅぷっ、じゅぷっ、じ
ゅぷっ」
 吸いつきながら、舌を蠢かせながら、頭を左右に振って、チンポに口で与
えられる限りの刺激を加える彼女。
 見えないが、アドバイスしたとおり、ねっとりした舌が、唾液をたっぷり
まとって亀頭に絡みつき、表面を這い回っているし、ときどき尿道口を、舌
の先端でくすぐるというオリジナル技も見せてくれる。チンポを頬張る口の
端からは唾液が漏れ、スーツの胸元を濡らしている。こんな熱のこもった奉
仕は、ソープに行ってもなかなか味わえないだろう。
 俺は速い方ではないが、今回はすぐに限界が来た。女の綺麗にセットされ
た髪の毛を掴み、チンポをひときわ深く、ノドの奥まで突っ込み、言った。
「出しますよっ」
 女はノドを突かれて、「んごっ」とむせそうになったが、なんとかこらえ
て、頷いた。いつでもどうぞ、ということらしい。俺のためなら、この程度
の苦痛はなんでもないと言いたげな表情……たいした自己犠牲だ。
「イク、イキますよ、あなたの口の中に、排泄します……う、ううっ!」
 ドプッ、ドビュッ、ビュルッ、ビュルッ、ビュルルルーッ……。
 彼女の頬肉が、チンポに完全に密着していたので、自分が射精する時の脈
動を、強く感じることができた。
 彼女の口腔に溜まっていく精液……ジワッと温かくなる感触で、それがわ
かった。彼女のノド、舌、歯、歯の裏、彼女の口の中は、俺の精液で隅々ま
で汚された。
 それを口の中に溜めたまま、彼女はジュルルーッとチンポを吸った。尿道
に残っていた小便でなく精液が、一滴残らず吸い出された。俺はあまりの快
感に肩を震わせながらも、なんとか正気を保ち、ゆっくり彼女の口からチン
ポを引き抜いた……ぴったりと唇をサオに密着させてくれていたので、引き
抜かれた俺のチンポから汚れはこそげ落とされ、薄い唾液に濡れただけの綺
麗な姿になっていた。
「んは……ご満足、いただけまひたか……?」
 女は口を開いた。コップにヨーグルトを溜めたみたいに、口の中全体が白
濁で汚されていた。上下に開いた唇や歯には、白い粘性の糸が引いている。
それだけで、マニアには垂涎モノだろう。
「ああ、ありがとう……助かりました」
 俺が礼を言うと、予想通り女は笑顔になり、便器を向いた。そして、口の
中の精液を、そこに吐き出した……どろっと、精液と唾液の混ざった白濁
が、黄色い小便の海に、糸を引きながら落ちていく。
「おいおい、何してるんですか、あんた」
 俺は、ちょっと怒った声を出した。女は「え?」と、不安そうに、こちら
を振り向いた。
「せっかく、便器が汚れないように、あんたの口に射精したのに、台無しじ
ゃないですか。あんたが出された精液をそのまま飲めば、掃除する人は楽だ
ったでしょう? そう思いませんか?」
「あっ……」
 女は、イタズラを見られた子供のように、怯えた顔になった。
「わ、私、そんなつもりじゃ……でも、確かに、思慮が浅かったですね……
どうしましょう、掃除の人を困らせてしまうなんて!」
 人のためになることしか考えない彼女は、人の迷惑になることをしてしま
ったという事態を、この世の終わりのように思ったようだった。そこで、優
しい俺は助け舟を出してやる。彼女の耳元で、こう囁いた。
「なに、大丈夫ですよ。汚した部分を、あなたが掃除すればいいだけです。
それで元通りですよ。
 掃除用具はここにないから……舌で便器をペロペロ舐めて、吐き出した汚
れを清めてもらいましょう。すごく汚い仕事ですけど、できますね?」
 俺の言葉に、彼女は顔を上げ、神様でも見たように感謝した。
「その通りですわ! ええ、もちろんやります! 便器を舐めて綺麗にしま
す! 私、人の役に立つのが大好きなんです。汚いだなんて……喜んで、や
らせていただきますわ!」
 彼女はすぐに四つんばいになり、便器に顔を近づける。その便器はたぶ
ん、もう何年も掃除されていないのだろう、もともとかなり黄ばんでいて、
固まった大便らしい茶色い汚れも、ところどころに付着していた。しかし、
彼女はためらうどころか、嬉々としてそれに口づけていった。
「ずずっ……じゅるるるーっ、ごく、ずるるっ、ゴクッ、ゴクッ、ゴク
ッ……」
 黄色い水と、そこに浮いている白い粘液が、彼女の唇に吸い込まれてい
く……。

 やがて、俺はひとりで、その公衆便所を出た。
 女はまだ、あの個室で、便器の清掃活動にはげんでいる。ピカピカにする
まで頑張ると言っていたが、それも俺があと九十メートル移動するまでだ。
 俺の魔法は、俺から半径百メートル以内にいる人間にしか、効力を発揮し
ない。その範囲から出ると、術が解けて、正気に戻るのだ。
 あの気の強そうな女が正気に戻って、汚い便器を舐めている自分に気付い
た時、どんな表情をするのかは気になったが、俺はトラブルは嫌いなので、
早々に離れさせていただく。
 そして、次の獲物を探すのだ。
 魔法を身につけてから、俺の精力は増大していた。一日一回射精すれば満
足していたのが、五回は抜かないと満足できないようになっていた。
 そこで、こうして魔法を悪用し、精力発散に努めているのだ。射精に使う
女は、一発ごとに換えている。やっぱり、いろんな女を楽しみたいのだ。次
は、誰を狙おうか。
 そんなことを思っていると、若いカップルが、公園の前を通って、繁華街
方向に行こうとしているのが見えた。
 ふたりとも、幼い顔だ。高校生だろう。女の方は……可愛い。長いつやや
かな黒髪に、白い肌。綺麗な人形のようだ。
 さっきの肉感的な大人の女もいいが、こういう美少女もいいな……。
 でも、横に彼氏がいる。
 人の彼女を襲うってのは、まずいよな……いや、別にいいか。彼氏と彼
女、両方に術をかければいい。
 彼氏の方を、何もできないくらい臆病にして、その目の前で、彼女を淫乱
にして犯すとか、どうだ? NTRシチュも悪くねえなあ……。
 俺は舌なめずりをしながら、二人の後ろを尾行し始めた。
 会話の内容から、彼女の名前が「雪菜」だとわかったのは、大通りに出る
少し前のことだった。

続く……のか?
108

雪菜3

投稿者:液男 ◆KmnSzGcTnk
削除依頼
2008/02/18 23:51:42 (pbHtwZhT)
「どんな料理でも、一人分を作る時と二人分を作る時とじゃ、工程が違うも
のになっちゃうって、知ってた?」
 黒いセーラー服の上に薄桃色のエプロンをつけた雪菜が、お椀に味噌汁を
注ぎながら言った。
「まず、一人分の場合ね。これでできあがり」
 湯気の立つお椀を、自分の前に置く。
「二人分の時はね、この後にもう一つ、手順が必要になるの」
 言いながら彼女は、もうひとつのお椀に、同じように味噌汁を注ぐ。しか
し、今度はそのままテーブルには置かずに、自分の目線の高さに器を持ち上
げ、その縁にそっとキスをした。
「二つ目には必ず、愛情をひとつまみ。さ、めしあがれ」
 にこっ、とやさしく微笑んで、その特別調味料入り味噌汁を手渡ししてく
れた。
 最近ちょっと夏の暑さでバテ気味だった俺だが、雪菜の手料理をごちそう
になれる日は、食欲減退とは無縁でいられる。その日のメニューは根菜の味
噌汁に大盛りご飯、豚のニンニク醤油炒めとボリュームたっぷりだったが、
お茶碗二杯おかわりしたね。俺が美味しそうに食ってたら、雪菜も嬉しそう
だし、こういうのを好循環て言うんだろうな。
 魔法使いの少女、雪菜と、俺の仲は相変わらずいい具合だ。

 さて、今日は雪菜が、俺んちにお泊りに来ている。
 彼女はときどき、俺の家に泊まりに来て、食事なんかの世話をしてくれ
る。俺は親と別れて一人暮らしをしているから、雪菜をこっそり泊めても、
どこからもお叱りは来ない。
 そうそう、何で俺が一人暮らしか説明しておこう。俺の両親(共働き)が
勤めているのが、雪菜のお父さんが経営している会社なんだが、雪菜は好き
な時、好きなだけ俺とイチャイチャしたいという理由から、自分の父親を何
かの方法(たぶん魔法)で操って、俺の両親をニューヨークに転勤させてし
まったのだ。(もちろん栄転だが)
 もちろん、俺は雪菜と別れたくなかったから、一人で日本に残れるよう、
両親を説得しないといけなかった。というか雪菜が、そうするように俺に命
令して、説得の仕方まで伝授してくれた。そんな命令されなくても、俺は日
本を離れたくないって親に言っただろうけど、そのわがままがあっさり叶え
られたのも、雪菜の入れ知恵があったからだろう。
 かわいくて料理が上手で、恥ずかしげもなく俺ラブな雪菜だが、ときどき
こういう人の都合を無視した無茶をする。これは彼女の数少ない短所だ。そ
れがなくなれば、文句をつけるところなんかどこにもないのに……。
「あら。でも、一晩中一緒にいられるのは、あなただって嬉しいでしょ?」
 向かい合って食事をしながら「どこがおかしいの?」といった表情の雪
菜。
 もちろん、お前と一緒にいられるのは結果だけ見ればいいことだが、あま
りムリヤリなことはだな……。
 ……ってコラ、人がご飯食べてる時に、テーブルの下から足を伸ばして、
チンポを刺激してくるんじゃない。
 しかも単なる足コキじゃないな? 足の指を手の指みたいに変化させて、
ズボンの上から普通に手コキしてくるとは。
 気持ちいいけど、今は食事時だから、それをするのは食い終わるまで待っ
てくれ。
「いいの? ……我慢できる? そんな硬くしたまま、食べ終わるまで」
 ………………。
「私なら、あなたと向かい合って食事をしながら、あなたの性欲処理もでき
るのよ……?」
 テーブルの下で、カチャカチャとベルトがはずされ、ズボンのチャックが
下ろされ、勃起チンポが露出させられたのがわかった。
 脚だけの作業にしては器用すぎるな。どういう状況かわざわざ見ようとも
思わないが、雪菜のやつ、脚から少なくとも二本、手を生やしやがったな。
 雪菜の操る魔法……自分の体を望んだように変化させられる術。彼女はそ
れを使い、しょっちゅう性的なイタズラをしてくる。
「ね。……どうする?」
 うっとりした目で、俺を見つめる雪菜。やれやれ、お前だってしっかり発
情してるじゃないか。
 もちろん俺も限界だし、しかたない、頼む。
「了解♪」
 しなやかな指が、チンポに優しく絡みついてくる。手のひら全体を我慢汁
でネチョネチョにして、激しく上下に滑らせてみたり、指の腹で亀頭のえら
をなぞるようにしたり。
 しかし、そんな激しい手コキをテーブルの下で行いながらも、テーブルの
上の雪菜は涼しい顔をして、上品に夕食を楽しんでいるのだ。
「どうしたの? お箸がぜんぜん進んでないわよ……うふふ」
 一足先に食事を終えた彼女は、微笑みながらそんなことを言う。それはお
前なりのジョークか、雪菜?
 さすがに手コキをされながら、飯を食うのは無理ってもんだ。箸が進むど
ころか、気持ちよすぎて箸を持っているのも大変なぐらいだからな。
 だが雪菜、自分が優位に立ってると思ったら大間違いだぞ。
 されるがままの俺でも、最後に一矢報いるぐらいのことはするんだから
な。
 ところで雪菜、と俺は、震える声で彼女に話しかけた。――お前、デザー
トにプリン買ってたよな。食事終わったんなら、もう食べちゃえよ。
「え? いいわよ。あなたがイクまで、じゃなかった、食べ終わるまで待つ
わ」
 遠慮しなくていいよ。どうせもうしばらくかかるから。
「そう? じゃ、じゃあ悪いけど、冷蔵庫からプリンを取って」
 かかった!
 俺は上半身を半回転させて、冷蔵庫の扉を開けた。俺の家の食堂はダイニ
ングキッチンで、食事をするテーブルから手の届くところに冷蔵庫があるの
だ。そして、冷蔵庫に一番近いのが、俺の席だった。
 雪菜の楽しみにしているプリンを取り出す。ぷるんとしていて、美味しそ
うだ。
 フタも開けてやり、後は雪菜に渡してやる――わけはない。
「え? なにするのっ」
 雪菜が驚きの声を上げた。無理もない、俺が彼女のプリンを、テーブルの
下にもぐりこませたからだ。
 卑猥なことが行われている、テーブルの下に。
 …………うっ。
 ちょうどその瞬間、俺は絶頂に達した。背中を丸めて、ふーっと長い息を
吐く。毎回、雪菜に搾り取られるのは最高だ。今回も、排出感をたっぷり味
わわせてもらった。
 そして実際、大量の精液を俺のチンポは吐き出したはずだ。今日初めての
一発だからな。特に濃くて、特に一杯出せたはずだ。
 しかし俺は今回、それをティッシュで受け止めたりはしてない。雪菜の手
にかけてもいない。じゃあ床に放出したのか? 違う。
「ね、ねえ……今、どこに出したの?」
 雪菜、質問する声が上ずってるぞ。
 もちろん……。
 俺は雪菜の前に、先ほどのプリンのカップを置いた。
 生クリームでもかかったプリンかって思うほど、白いネバッとした液体
が、黄色いプリンの上を覆っていた。
 うわ、この距離でも、ナマ臭さがプンッてくる。見た目も臭いもきつい
な……もちろん味もきついだろう。
 さあ雪菜、お前の楽しみにしていたプリンだぞ。遠慮なく食べろ。俺の特
製調味料入りが嫌じゃなければな。
 雪菜もびっくりしたように、口元を押さえている。
「え? こ、これを食べるの……? わ、わざわざこんな風にしなくても、
手にかけてくれれば、口まで運んで飲んだんだけど……」
 嫌か?
 そう聞くと、彼女は困ったような顔をして、ため息をついた。そしてスプ
ーンを握り、ザーメンまみれのプリンをすくった。
「ずるいわ……。私があなたには逆らわないってわかってて、こんなこ
と……」
 白濁のソースがたっぷり絡んだプリンを、彼女はぱくっと一口食べた。
 歯ごたえのないプリンなのに、時間をかけてゆっくり嚥下する。またすく
い、今度はスプーンにキスするようにして、ちゅるんっと塊を吸い込む。
「……はあ……にが……」
 アルコールでも飲んだみたいに、頬を赤くし、とろんとした表情で、ザー
メンプリンを食べていく雪菜。
 最後には、カップの底に溜まっていたカラメルと精液の混ざったものを、
カップをコップみたいに口につけて、じゅるるっとすすっていた。
「ごくんっ……ふうっ、ごちそうさま……」
 濡れた目で、雪菜は妖しく俺に微笑む。それを見た俺は、急いで残りのご
飯をかき込んだね。とっとと食事を終えて、雪菜ともっと直接的に、がっつ
りセックスしたかったからさ。

 雪菜は食器を洗っておきたいと言ったが、俺はそれを後回しにさせた。
 俺のチンポが、一刻も早く雪菜の体を欲しがっていたからだ。こいつとや
るためなら、食器ぐらい一日二日分溜まったってかまわない。俺は雪菜の肩
を抱いて、無理やり連れ去るみたいにお風呂場へと連れてきた。
「もう、強引なんだから……」
 口ではそう言っているが、雪菜だって我慢できそうな状態じゃないのは同
じだ。さっきからちらちら俺の股間を見てることぐらい、ちゃんと気付いて
るんだからな。
 そして、本当に雪菜は我慢できなかった。いざ風呂場についてみると、押
し倒されていたのは俺のほうだったからだ。
 脱衣所で服を脱いだ途端、伸びてきた髪の毛にがんじがらめにされ、俺は
浴槽に放り込まれた。
 ざぶん、と温かい湯に落とされ、溺れそうになる。水面に顔を出して息を
しようとしたところで、一糸まとわぬ姿になった雪菜に、上からのしかから
れた。
「うふふふ。私のプリンをあんないやらしい味にした責任、取ってもらうん
だから」
 湯の中で、あまり豊かでない雪菜の胸の感触を、俺の胸はダイレクトに感
じた。体の前面を、お互いに密着させた状態で、まずは普通のキスを楽し
む。唇をちゅっ、ちゅっとついばんだ後で、お互いの口内を舌で探り合うデ
ィープキス。
 その間、雪菜の右手は俺のチンポを握り、激しくしごきたてていた。しか
も手のひらから、ローションのようなネバネバ、ヌルヌルした液体を分泌し
ているらしく、その気持ちよさときたら刺激的過ぎるくらいだ。危うく本日
二発目を発射しそうになった瞬間、チンポの根元をギュッと握られて、飛び
出そうとした弾丸はせきとめられる。
「だぁめ……出すんなら、出すべき場所に、ね……?」
 甘ったるく耳元で囁きながら、雪菜は自分の股間のワレメに、硬く張り詰
めたモノを導いた。ぐじゅるっ、と粘ついた肉を掻き分けて、根元まで俺
は、彼女の中に飲み込まれた。
「ん……今日は、ね……動かなくて、いいわよ……。私が上になって……動
くん、だから」
 浴槽の中での騎乗位というのは、初めての経験だ。雪菜が自分から乱れた
動きをしようと言い出す状況も、また初めてだ。どんな感じになるのか、い
ざ雪菜が腰を振り始めるのを待っていると、俺のチンポを包む雪菜の膣壁
が、まるで掃除機の吸い口にでも化けたかのように、ジュルルルッとチンポ
を奥へと吸い込み始めた。
 膣の奥、突き当たりにある子宮口が、パクパクと開いたり縮まったりしな
がら、俺のカリ首を咥え込んでいるのがわかる。まるでそれは、子宮のフェ
ラだ。いや、まるでじゃない。本当に子宮口を唇にして、セックスしながら
フェラチオを味わわせることぐらい、雪菜ならやりかねない。
 さらに、膣壁自体も、本来ならあり得ない蠕動運動を始めやがった。俺も
雪菜も、腰を全然動かしてないのに、グチュ、グチュッと膣が、俺のチンポ
をこね回すように、激しく上下に動いてる気がする。この感触、さっきのロ
ーション手コキに動きが似ているような……。もしかして……。
「膣を包んでいるお腹の肉を変身させて……体の中から、膣をギュッと握っ
ている手を作ってみたの……。イメージしにくい? たとえると、そう
ね……膣を薄いオナホールだとして、それがあなたのオチンチンにかぶさっ
てて……そのオナホを、私が手で動かしてあげてる、ってところかしら」
 薄い膣の筋肉越しに、ギュッと握りしめてくる五本の指が感じられた。そ
れは雪菜のたとえ通り、薄いオナホ越しにチンポを手コキされているような
ものだった。五本の指は、それぞれが別々の生き物のように、たくみに竿に
絡みつき、要所要所に絶妙な刺激を加えてくる。しかもカリの部分には、子
供みたいな小さな唇が吸いついて、チュウチュウ我慢汁を飲んでくれてると
きたもんだ。
 セックス、フェラ、手コキの同時攻撃。雪菜の体内で起きている、俺への
性刺激は凄まじい。しかし、体の外は、ほとんど動いていない。俺にぴった
り抱きついて、唇を重ねあっているだけだ。セックスにこんなたとえもどう
かと思うが、俺はそれを、白鳥のように思った。優雅に水の上を泳いでいる
ように見えて、水面下で激しい動きを行なっている白鳥だ。
 今回の俺は、完全に雪菜にやられている立場だった。だから、その立場を
受け入れて、徹底的に甘えるプレイをしてやることにした。
 そこで俺が雪菜の頼んだ変身は何か。まあ、甘えるならこういう女がいい
なあって奴さ。
「ん、こうして……はい、できたわよ」
 俺が雪菜にリクエストを伝えて、十秒もたたないうちに、彼女の薄かった
胸は、グラビアアイドル顔負けのGカップにまでボリューム・アップされて
いた。
 俺は目の前に現れた二つの特大プリンに、いただきますと心の中で言って
から、思いっきり顔を埋めた。
 ふにょんと顔全体が、柔らかい肉で覆われる。温かさといい、柔らかさと
いい、完璧なおっぱいだ。谷間の中で舌を出し、その表面をぺろぺろなめな
がら、二つの小さな乳首に、交互に吸いつく。
「はっ! ……んっ」
 乳首を攻められた途端、切ない声を上げる雪菜。顔を上げると、泣きそう
な顔をして、目に涙を浮かべている。痛かったかな、と思ったのだが、聞い
てみると「刺激、強すぎ……」だそうな。つまり気持ちよかったようなの
で、乳首に吸いついたまま、口の中で舌を使って、ピンと張った突起をレロ
レロレロレロレロレロといじめてやった。どうやら、乳首は雪菜の弱点らし
い。彼女の下半身も、膣がビクッビクッと激しく締まったりと、大きな反応
があった。そして、それは同時に、俺のチンポへの刺激でもあった。
「やだぁ、やっ、いじわるっ、私、もう………………あっ」
 びくんっ、と雪菜の肩が震え、彼女は背中をのけぞらせた。膣と乳首、両
方に感じていた刺激が、彼女を絶頂に導いたのだ。
 彼女はイッた瞬間、膣をひときわ強く締めつけてきた。俺も、その一撃で
フィニッシュだ。雪菜の胸の谷間に顔をすり寄せながら、ドクッドクッドク
ッと大満足の射精に至った。ザーメンは子宮の唇がゴクッ、ゴクッと飲み込
んでいった。さらに膣におさまった状態のまま、舌みたいに変化させた子宮
内の肉で、尿道口やエラの部分をペロペロペロと舐めてお掃除してくれたか
ら、もう少しで三度目の射精に導かれるところだった。
 出しちまってもいいことはいいが、さすがにそれは早すぎるので、全力で
我慢した。今日の雪菜はお泊りなのだ。明日の朝まで、たっぷりいちゃつく
時間があるのだ。それなのに、限りある精力をはやく使い果たしてたまるも
のか。
 にゅるっと、俺のモノが雪菜の股間から抜け落ちる。それに、雪菜の本物
の手が添えられた。優しく、ゆっくりとしごいている。頬を紅潮させ、涙に
潤んだ目で、彼女は俺に言った。
「ハア、ハア、……今度は……ね、口に、ちょうだい……あは」
 まだ荒い息をしているくせに、こいつの性欲はおさまらないらしい。する
すると俺の下半身に自分の顔を滑らせていくと、半萎えのチンポをパクッと
口に咥え、チュポチュポと音を立てて、口の中で弄び始めた。
 結局俺の我慢なんて、我慢しない雪菜の敵ではなく……俺はこの十分後、
彼女の口の中に、三発目の精液をご馳走することになっちまったのだった。
とほほ……。

 風呂から上がった時には、俺はもう疲労困憊だった。
 これではとてもオールナイトでハッスルはできないだろうとか思っている
と、雪菜は特製コーヒー牛乳だといって、俺にやけに甘ったるい飲み物を飲
ませた。おそらくそれは、コーヒー牛乳などではなく、何かの魔法薬だった
のだろう。その証拠に、飲み終えた時には体から疲れが消え、ヤリたい欲求
が腰のあたりに渦巻いてさえいた。
 こんな劇的な変化は、普通の強壮剤ではあり得ない。その辺問い質そうと
すると、彼女の答えは笑って「秘密」だ。まあ、副作用の出るようなものは
飲ませないと思うが……信用していいよな、雪菜?
「まだ、布団に入るにはちょっと早いわね」
 時計を見ながら、雪菜は言った。
「でも、面白いテレビ番組のなさそうだし……何かして時間を潰したいけ
ど……そうだ。
 ねえ、ちょっとこれから、夜の散歩とかしてみない?」
 俺は、目をぱちくりさせた。風呂から上がったばかりなのに、外に出ると
いうのか? せっかく暖まったのに、湯冷めするんじゃないか?
「いいのよ、少し冷めたいの。……風呂場であんなに激しくしたから、ちょ
っとのぼせ気味なのよ。
 それに……外でするってのも、面白いとは思わない?」
 雪菜は俺の腕に腕を絡めながら、イタズラっぽい笑顔を向けてきた。その
仕草に、ズボンの中で、再び戦闘可能となったモノがむくむく起き上がるの
を感じた。
 俺は自分の部屋に行き、ジャンパーを二つ持ってきた。片方を雪菜に着せ
てやる。俺のジャンパーだから、かなりぶかぶかだ。だが、それがいい。可
愛い女の子が、ぶかぶかの服を着ているのは、とてもいいものなのだ。わか
ってくれる人、挙手をしてくれ。
「じゃ、いこっか」
 扉を開け、冷たい風の吹く外の世界へと、俺たちは出て行った。お互いの
手を、ぎゅっと握り合って。
 外の暗闇の中で何をするか、俺たちはもう決めていたし、知っていた。し
かし、暗闇の中で何に出会うかまでは、知りもしなかったし、想像もしてい
なかった。


続くかな?
109

雪菜2

投稿者:液男 ◆KmnSzGcTnk
削除依頼
2008/01/30 00:05:08 (tTw7FKXk)
前に書いた「雪菜」の続き。
初見の人や前のをもう忘れたって人は、ゴメン。


「ん、……んふ、……ん、んっv」
 途切れ途切れの甘いため息が、放課後の教室に満ちていた。
 俺と雪菜は、舌を絡め、唾液を交換する濃厚なキスを交わしていた。学校
の中で、しかも自分たちの教室で行う行為としては、これだけでもかなり背
徳的なはずだ。だが、俺たちがしているのはその程度ではない。二人とも、
服は全部脱ぎ捨てて、そこらへんに放り投げてある。生まれたままの姿で、
俺と雪菜はキスを交わし、お互いに強く抱きしめあっていた。
「ん――……ぷはぁ……。あなたの唇……おいしい……」
 息継ぎに口を離すと、目の前十センチで雪菜の可愛い顔を鑑賞できる。目
は潤み、頬は桃のように火照っていた。「はぁ、はぁ」と熱い吐息が、半開
きになった唇から漏れて、俺の鼻先をくすぐった。
「じゃあ、こっちは? 今、お前が食ってるこいつは、おいしくない?」
 とろんとした目つきの雪菜に言い聞かせながら、俺は彼女の下腹部を触っ
た。裸で抱き合っている若い俺たちの性器は、もちろんしっかり結合してい
た。雪菜の腹を少し押さえてやると、その内側の自分のチンポに、わずかな
がらその圧力が伝わった。
 雪菜はニヤッと笑って、腹を撫でる俺の手に、自分の手を重ねた。
「もちろん、おいしいわよ……気持ちイイって意味でもおいしいし……舌で
感じる味も、ね?」
 彼女がそう言った途端、チンポの表面に妙な感触が生まれた。雪菜の膣の
中で、何か柔らかいものが、ズリズリと這い回っているような……。
「アソコの中に、ね……舌を作ったわ……フフ……セックスしながら、裏ス
ジを舐められる気分はどう……?」
 舌の口の中で俺のチンポを舐めながら、上の口で俺の首筋を舐める雪菜。
こいつの味覚は今どうなってんだろーとか思いながらも、気持ちよすぎるの
で熟考できない。
 雪菜以外の女とやったことはないが、膣の中で別の生き物が蠢いてるよう
なこの感じ、「ミミズ千匹」って奴に近いんじゃないだろうか。
「舐められるの、好き……?」
 耳たぶを舐めながら、雪菜が言う。俺は素直に頷いた。
「じゃあ……カラダじゅう、舐めて綺麗にしてあげる……」
 雪菜自慢の、長いストレートの黒髪が、うねうねと動き始めた。それは急
に長く伸びて、数十本の細い束になり、俺の体に巻きつき始めた。その一束
一束の先端は、いつの間にか唾液に濡れた赤い舌になっており、ピチャピチ
ャと水音を立てながら、俺の全身を這い回り始めた。
「顔は……本物のお口でしてあげる……v」
 俺の頬も、目じりも、鼻も、鼻の穴まで、笑顔で丁寧に舐めてくれる雪
菜。その間にも、他の舌たちは体じゅうを撫でまくっている。手も足も胴体
も。二十本全部の指先まで丁寧に、脇の下や広い背中まで、丁寧に舐める。
性器がミミズ千匹どころじゃない、ミミズが百万匹入った風呂に、肩まで浸
かってる感じだ。それが全然不快じゃない。してくれてるのが雪菜だから。
最高級の全身エステなんかより、万倍も気持ちいい。
「……おい雪菜……そこまでしてくれなくてもいいんだが」
 睾丸の裏に一枚の舌を感じて、俺は雪菜に言った。それは睾丸を転がすみ
たいに舐めた後、股の間を通って、背中の方に移動し始めた。その途中、尻
の割れ目に挟まった形で停まり、体の中で一番汚い穴を、つんつんとつつい
ていた。
 雪菜にあまり汚いことをさせたくなかった俺は、呆れた声で彼女をたしな
めたが、当の雪菜はニヤニヤしながら首を横に振った。
「遠慮なんかしないで。私があなたのためなら、何でも出来るってトコ、見
せてあげる」
 ちろちろと、肛門に刺激を感じた。雪菜の舌が、俺の肛門を舐めてい
る……コレは、チンポを舐められるくらい、いや、それ以上に効いた。しか
もそれは、身をよじらせながら、肛門を押し広げ、俺の体内に侵入してこよ
うとしていた。
「おおおっ……おおっ」
 肛門を犯され、俺は情けない声を上げた。屈辱的だが気持ちよかった。グ
ジュグジュと唾液を分泌しながら、直腸の中を蹂躙する雪菜の舌。その異様
な感触は、チンポをより硬く、敏感にさせた。雪菜の膣に収まったままのチ
ンポを。
「んう、ん、ふぅ……ちゅっ、ちゅうっ……」
 雪菜の顔にある唇が、本物の舌が、再び俺の口にしゃぶりつく。膣の中に
ある、俺のチンポを包む舌も、より動きを激しくした。きっと、俺が絶頂し
かかっているのを感じたんだろう。実際その通りだったので、俺は腰の動き
を早め、ラストスパートをかけた。
「はっ! ん、あっ、はあっv んあ、ん、んん!」
 髪の毛で作った雪菜の舌も、俺の腹と胸までは舐めてくれない。お互い抱
き合っているせいで、その部分はぴったり密着しているからだ。絶頂に至
る、体じゅうが性器になるような鋭敏な感覚の中で、俺の記憶に最も残った
のは、触れ合った胸と腹の、湿った肌の温かみだった。
「あ、…………っ」
 ぶるっ、と肩を震わせて、雪菜が脱力した。そのコンマ一秒後に、俺は雪
菜の子宮口めがけて、ドクッ、ドクッと射精した。膣がきゅっと締まり、中
の舌もしごくようにチンポに巻きついて、精液を搾り取っていく。
「はっ……ああ……あ…………す……好きぃ……v」
 イッた直後の弛緩状態。だらしなく口からよだれを垂らしながら笑う雪菜
の額にキスをした。
 そのまま十分ほど、抱き合ったまま余韻を楽しんでいた。放課後の教室の
中で。

 帰ったらすぐお風呂に入らないとな、と言った帰り道。俺と雪菜は、ちゃ
んと元通り制服に着替えて、並んで歩いていた。
「あら。私の口で全身を清められたのに、まだ綺麗になりたいの?」
 皮肉げに口元だけ笑って、雪菜は自慢の黒髪をかき上げる。
 長く綺麗な髪に白い肌、形も配置もバランスも申し分ない整った顔立ち。
黒いセーラー服に身を包んだ背の高い彼女は、さっきまで教室で乱れていた
雪菜とは思えないほど、落ち着いていた。
 むしろ、穢れのまったくない深窓の令嬢とか、真面目一本の生徒会長のイ
メージだ。だが、俺だけが知っている。性に貪欲な可愛い雪菜も、クールで
綺麗な雪菜も、どっちも俺の雪菜だ。
 そして、彼女のもうひとつの顔。《魔法使い》としての雪菜も、俺のもの
だ。
 肉体を自由に変化させる魔法。彼女はそれを駆使して、恋人である俺を楽
しませてくれる。今日の教室での触手プレイも、その力を使ったものだ。雪
菜は得体の知れない魔法書を持っていて、それを読んだ結果、魔法の力を身
につけたという。他にも色々な魔法を使えるそうだが、それらは俺とのエッ
チに応用できないということで、まるで使っていないらしい。(彼氏冥利に
尽きる言い方だと思わないか?)
 彼女がそんな力を持っているから、俺もそれに甘えて、色々途方もないこ
とをしたりする。教室で本番行為に及びつつ、触手プレイになだれこんでみ
たり。だが、二人ともやってる間はまともな思考が出来ないので、後片付け
に苦労する時がしょっちゅうある。
 今回もそうだ。体じゅう雪菜の唾液でベトベトにされた俺は、服の中をじ
っとりさせた状態で帰らねばならなくなった。気持ちよかったので文句はな
いのだが、少しは後先を考えるべきだったと反省ぐらいはする。
「じゃ、おうちに帰ったら、今度はお風呂でしましょう。お湯があれば問題
ないわよね。お尻も、私がちゃんと洗ってあげるわ。お尻の穴を舐めても、
変な味がしなくなるようにね」
「……変な味、したのか?」
「秘密」
 雪菜はニヤニヤ笑いながら、俺の唇を指でなぞった。普段の彼女は、魔法
使いらしくミステリアスだ。
 そんなとびきり魅力的な彼女の恋人でいられることに、幸せを感じなが
ら、肩を並べて歩く。魔法使いを恋人にしている奴なんて、世界で俺一人だ
ろう。もちろん、雪菜が魔法なんて使えなくても、俺は彼女のことが大好き
だが。
 そのことを伝えてやると、雪菜は頬をぽっと赤く染めて、視線をそらし
た。
「そんなこと……私だって同じ気持ちよ……」
 エッチなことをしていない時の雪菜は、どちらかというと奥手な方だ。そ
こが大変可愛いです本当にありがとうございました。
「でも」と、急に真面目な顔をして彼女は続ける。
「たとえ冗談でも、私が魔法使いなんて人に言っちゃダメよ。普通の人は冗
談って思うでしょうけど、他の魔法使いが聞いたら、面倒なことになるか
ら」
 それを聞いて、俺は驚きに目をしばたいた。
「お前の他にも、いるってのか? 魔法使いが」
「この町になら、二十人ぐらいね」
 こともなげに言われた。
「といっても、大半は魔法書を持っているだけで、大したことはできない見
習い魔法使いだけど。それでも、一般人が魔法の存在を知っているってだけ
で、《連盟》の中ではちょっとした問題になるの。面倒は起こしたくない
し、魔法に関することだけは、なるべくそっとしておかないと。
 ……どうでもいい話をしちゃったわね。さ、帰ってお風呂に入りましょ。
その後はお夕飯。今日はハンバーグでいいかしら?」
 俺の手を握り、耳元で囁く雪菜。俺はそれでいい、と答えて、彼女の手を
握り返した。
 何人もの魔法使いがいる、という言葉に、不安というより戦慄に近いもの
を感じた俺だったが、それは雪菜の手の暖かさに紛れ、やがて忘れ去られ
た。


続くかどうかはわかんない。
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