ワゴンの窓(手回しw)を開けて
「おーい、どうするー、乗ってくかー?」
窓を開けると雨が降り込んでくる始末なので、ちょこっと開けて叫ぶ。
その女の子がこっちを見て、なにかを叫んで、よく聞こえなかったのだけど
自転車を立てかけてこっちに駆け寄ってきたので、左側スライドドアを開けた。
「すいません!」
と言いながら、とりあえずワゴンの荷物台に乗り込んできた。
「大変だったねー、自転車どうするの?」
ちょっと悩んだあと、ワゴンに自転車が乗るなら乗せて行きたいという話に
なり、もう一度ずぶぬれになりながらも自転車をワゴンの中に引き上げ。
バッグとかも全部車の中に乗せ終わると、運転開始。
タオルはなかったので、とりあえずハンカチを貸してあげたけれども、
もう全身ずぶぬれだからあまり意味がなかった。
家を聞くと、ちょっとまだ遠い…よく自転車で通ってるなぁ、と感心しつつ
ナビに住所を入力、車でもあと30分はかかる場所。
大変だったねー、とか話をしながら、ハンカチでちょこちょこ拭きながら、
ハンカチを絞ってまた拭く。でも全然拭けないようだったので、可哀そうに
なり、通りがかりのコンビニでタオルを買ってあげた。
ハンカチもタオルも洗って返しますので…とか言ってたけれども、ハンカチは
そのまま返してくれればいいし、タオルは要らないからあげるよ、とか
話をしてた。「そんなバッチぃタオルいらないよ~」とか冗談めかして
話をしたら、「ばっちくないですよ~、むしろプレミアついちゃってますよ、
私が使ったんだもん」とか冗談を言うようになり、色々おしゃべりをしながら
車を運転してた。
※元投稿はこちら >>