「二ヶ月前に病院でもらったのならありますがそれで良ければどうぞ。」と彼女を玄関に入れた。
明るい所で彼女の足元を見るとヒールが折れてカパカパの状態。足首はちょっと腫れてるし…。
「靴がヤバい事になってますね!よければこのサンダルに履き替えてください」「いいんですか?すみません」「それより今湿布を出して来ますからよければ上がって待っててください。」
湿布を取り出してリビングへ行くと彼女はソファーにちょこんと座って待ってました。
彼女が湿布を貼ってる間に、冷たく絞ったおしぼりと氷水を用意して持って行くと…
「初対面なのにこんなに良くしてもらってすみません。何かお礼をしなきゃ」と申し訳なさそうに言ってきました。
「仕事柄、困った人を見かけると手助けをしたくなるんですよ!」と笑って返すと、
「どんなお仕事なんですか?」
「ホテルマンなんです。遥さんは?」
「あっ、名前で呼んでくださいましたね…私は看護師なんです。今夜は同じフロアの同僚たちとビアガーデンに行ってて、ついはしゃぎ過ぎたみたいで…ホントにご迷惑をお掛けしました。」
「いやいや、それより足首の方は大丈夫ですか?明日の仕事に差し支えがあるんじゃないですか?」
「明日は非番でお休みなんです。明日一日じっとしてます」
「その足じゃ買い物も難しいでしょう。僕も明日休みなんでよかったらついでに買い物してあげますよ!携帯番号を教えておきますから、遠慮なく言ってくださいね!」
「何から何まですみません。やっぱりホテルマンって優しいんですね! これ、私の電話番号です。何かありましたら甘えていいですか?」
「もちろん。遥さんがよければ何でも言ってください」
「ありがとうございます。今夜はもう遅いのでこれで失礼しますね!」
遥さんは右足を引きづりながら玄関のサンダルを履いてドアを開けたので、「部屋まで肩を貸しますよ!捕まって…」と隣の彼女の部屋まで送って行きました。
玄関を開けて彼女の腰に手を回し彼女を部屋の中に誘導しました。
「今夜は本当にありがとうございました。久志さんみたいな優しい人で良かったです。」と…
女性の部屋の匂いと遥さんの腰に回した指先の感触に、久しく女性に触れてないこみ上げて来る欲望を抑えるがやっとでした。
「それじゃ、これで失礼しますね!無理しないでゆっくり寝てくださいね!」
続きます…
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