M子の部屋に行くと、当たり前のようにT美が。
T美『こんにちは』
私『おぅ!』
M子『お帰り』
私『んっ』
週1、2回だが、普通の光景。
私『暑いな!』
M子『着替える?』
私『そやな』
M子『T美ちゃん、ちょっと待ってね』
T美『はぁ~い』
私とM子は寝室へ行き、M子が買い置きしてくれている甚平に着替え、軽くキスをして戻った。
コーヒーを飲みながら、
私『で、話って?』
問い掛けてみると、二人の表情が一瞬強張り、
M子『あのね、万さん…』
言いかけ、T美をチラッと見た。
私『んっ?何や?』
M子『冷静に聞いてね?』
私『何やな?』
M子『T美ちゃんがね…』
私『T美?T美がどうしたん?』
M子『私が話しても良い?T美ちゃん』
黙って頷くT美。
M子『実は、T美ちゃんがセックスを経験したいって言ってるの』
私『へぇ~!かなりの進歩やん!』
M子『私も昨夜初めて聞いてビックリしたんだけど』
私『そうなんや!で、誰かしてみたい相手が居るんか?』
M子『ん~…。それがね…』
私『んっ?オレが知ってる人か?それやったらオレが段取りするで?』
全く、空気を読めない私。
M子『だから…』
T美『万さん、私とその…』
私『へっ?何?』
まだ解っていない私に
M子『もう!アホ!』
M子の罵声。
私『何やねん!』
ちょっとイライラし出すと、
T美『私を女にして下さい!』
突然立ち上がり、頭を下げるT美。
M子『はぁ~っ…。T美ちゃん、本気なの?』
半ば呆れた様子のM子。
T美『はい…』
ゆっくりと腰を下ろし、小さな声で答えた。
私『待て!どういう事?』
M子『だから、T美ちゃんが万さんに女にして欲しいんだって』
私『へっ?オレに?…えぇ~っ!』
その真意に一番驚いたのは、私自身だった。
M子『私も最初聞いた時、ビックリしたわよ…』
すっかり呆れている。
私『何で、そういう流れに?』
疑問だらけである。
私、E子、M子の関係は知っているT美。
そのT美が、私に女にして欲しいと望んでいる。
そこの経緯が理解できない。
すでに、下を向き、顔を赤らめ泣きそうなT美に変わって、M子が話を始めた。
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