私『痛い、痛い…』
E子『あっ!ゴメン…』
パッと腕を離す。
私『大丈夫やで』
E子『ゴメン…』
ちょっと反省した風のE子。
私『そない、喜ぶ事か?(笑)』
E子『だって…』
私『だって?』
E子『万ちゃんの彼女になるんやろ?』
私『に、なるんかな(笑)』
E子『違うん?』
私『違うんか?』
E子『彼女』
私『やな』
はにかみながら、キスをし、頭を胸にちょこんと当て甘えてくる。
E子『私ね、ずっと万ちゃんの事が気になっててん…』
E子は、突然、私への想いを話始めた。
外装工事の頃は、挨拶程度だったが、朝夕に顔を合わすうちに気になり出してくれたらしい。
そして、内装工事が始まり、打ち合わせや、昼食時など、朝夕の挨拶以外に顔を合わすだけで無く、話をするようになって、一気に気持ちが高ぶってきたと。
そして、私の体調不良による点滴があり、チャンスと思い、アプローチをしてきたらしい。
結果、E子の術中に嵌った形だった。
E子は、食事を断られたら諦め、食事できたら、想いを伝える決心をしていたとも話した。
私『さよか(笑)E子ちゃんは、見かけによらず、積極的なんやな』
E子『だって…』
私『何?』
E子『万ちゃんの事、他の何人かも、狙ってるみたいやったし…』
私『そうなん?』
E子『うん…。万ちゃん、人気あるんよ』
私『そうなんや(笑)モテるんやな、オレ(笑)』
E子『他の子がエエの?』
不安げに問い掛けてくる。
私『別に(笑)』
E子『ホンマ?』
私『E子ちゃんは、彼女になったんちゃうんですか?』
E子『でも…』
私『でも?』
E子『みんな、私より可愛いし…』
確かに、この病院のナースを含め、事務員等の女性スタッフは、好みの問題はあるとして、平均点以上のルックスだった。
とはいえ、E子も、平均点以上ではあった。
私『じゃあ、オレがやっぱり辞めて、他の子にするって言うたら?』
E子『嫌や…。そう思てんの?』
泣きそうなE子。
私『バカちゃう?(笑)そんなワケないやろ(笑)』E子『ホンマ?』
私『浮気はするかも?(笑)』
E子『それでもエエから、戻ってきてな…』
私『おいおい…。エエんかい?』
E子『本気にならんかったらね』
私『それは、E子ちゃん次第やな(笑)』
E子『うん』
身体に腕を回し、しっかりと抱きついてきた。
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