その夜も智子はやってきた。
コーヒーを飲んでいると
「ごめんなさい。今日生理始まっちゃった。」
そうか、じゃ、お風呂入ったら寝ようよ。と答える。
ここ数日寝不足なのである意味助かった。
「今日は着替え持って来ちゃいました。」と
智子はシャワールームに消えた。
例のネグリジェ(ややシースルー)を着て出てきたが
生理パンツを履いて出てきた。
アイスティーを二人で分けて飲んでいると、
「そうそう歯磨き用コップ持って来たよ。」と見せてくれた。
えっ、、、と驚くブルーとピンクのお揃いのペアカップだった。
もちろん真ん中にはハートのマークがドーン。
ちょっと俺もドーン引き。
去年の慰安旅行の景品で貰った物で、捨てようかと思ってたと言う。
「こらこら、ここはごみ場所じゃないぞ。」
「ちょっとの間だけ、いいでしょ?使ってみたかったし。」
ウインクをしてペロッと舌を出す。本当にこいつは天然に可愛いんだ。
惚れた弱みを見せないようにするのが精いっぱいだった。
歯を磨き、二人で抱き合って寝る。生理なので愛撫はしないが、
かえって見つめあう方が恥ずかしい。
「明日洋子さんに言われて家飲みになっちゃった。
洋子さん明日の準夜勤明けから休みなんだって。
ごめんなさい。行っていい?」
「いいよ、俺だって付き合いあるから仕方ないよ。」何気ない会話
だったが、この事が後々の人生を変えることになった。
翌日、会社で舞から「相談に乗って欲しい。」と社内メッセンジャーが
飛んできた。今日は智子も来ないので「今日なら」とOKを出す。
「秘密で相談したいので19時B駅改札口で」
と決まった。
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