翌朝智子と一緒に出勤した。退勤時に暫く智子は来ないのか~と思うと少し寂しさを感じる。舞から「どうした?浮かない顔して・・・」とメッセンジャーが飛んできた。今週一人だし、とだけ書くと
「たまには智子に会えない寂しさを与えておくといいよ~」
「今夜一緒に飯食いにいく?」
「友達の彼氏とは2人で食事に行きませんW」
「じゃ明日は?」
「友達としてなら食事しよ。www」と返って来た。
その夜はおとなしく家に帰る。
10時頃智子から電話が来た。
「お疲れさま~」「今実家から電話がかかって来た。たまには顔出せって。」
「そりゃ娘だから心配なんでしょ? 智子って兄弟何人?」
「兄2人の3人兄弟。」「そりゃ末っ子で一人娘と言えば大事だよね。」
「女だからって、ママの躾厳しかったよ~、家事はスパルタ教育だったし。」
「家事上手なのはそのためか~」「そう?」
「ところで明日会社の飲み会だから遅くなるよ。」
「え~、電話できないの?」
「多分2次会あるから0時過ぎると思う。」
「それは寂しいなぁ。。。」
「じゃ今夜智子の家行っていい?」
「うーん。来てもらえるのは嬉しいけど、寮だから男性を泊めたって他の人に
知られると困る。」
「会って話したいことあるから、そのあと帰る。」
「うん。分かった。待ってる」
家の前で智子に電話をしてエントランスを開けてもらい部屋に行った。
(看護師寮なのでエントランスは常時施錠されている。)
部屋に入り「毎日会うのが当たり前になっちゃったね。」
「来月引っ越すまで、会えない日を私我慢できるかなぁ。」
「俺の家は近いから何時でも会えるよ」「会うだけじゃなく一緒に居たいの」
「俺もだよ」と抱きしめた。
「話って何?」
俺は智子を離し、正座した。それを見て智子も慌てて正座する。
「一緒に住む前に、ご両親に挨拶したい。堂々と一緒に住もうよ。」
慌てる智子。「えっ、あっ、ええっ?」
「勿論俺の両親にも会って欲しい。」
「えっ、ご両親に挨拶ってどうすればいいの?」
「いつも通りの智子でいてくれれば問題ないよ。」
「う、うん。いつ頃?」「智子が退寮届け出すまでに。」
「そんな月末って、あと半月しかない。」
「じゃ、今度の土日で調整して。俺も実家に話すから。」
まだ戸惑う智子。「いやか?」ううん、、、と首を横に振る。
「わかった。俺さんありがとう。ねっ・・・本当に私でいいの?」
「智子が良い。」「私も。」
ぎゅっと抱きしめて、「あぁ、言っちゃった。緊張した~」
と笑うと智子も涙を流しながらニコッと笑った。
キスしてから「そろそろ俺帰るわ。」
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