ホテルを出て、車に乗り込む。
車に乗り、シートベルトを締めいざ出発、という時に私の腕に腕を絡ませてくる真知子。
恋人気分、夫婦気取り?
「真知子」
「はぁい あなた」
「じゃあ 行くよ
行先 考えておいた?」
「まだ
あなたと一緒なら 何処でも」
なんか安っぽい映画?テレビドラマ?
初めは、志津江の母親は厳しい特に男女の中には厳しい人間だ思っていたのに、今はデレデレ。
よく女は<一度体を許してしまうと・・・・>ということを聞いたことがあったが、真知子も普通の女かと思った。
これなら、遣り易いいや付き合い易い。
1時間ほど車を走らせ、この辺りでは有名な水仙の花がきれいだという公園に入る。
この時期かこの時間帯か、人はまばら。
真知子は私の腕を組みっぱなし。
レストランでサンドとコーヒー。
また車。
「これだと 何時頃 着くの?」
「今早いお昼だったから 3時過ぎ」
「早く着くのねー」
「土日じゃないから」
「もう一度 どこかへ寄れるわね
早く着いても しょうがないもの」
「じゃあ どこかへ寄っていこうか」
私はもう、あすこ(ラブホ)しかないなと思う。
「何処いいところがあったら 言ってよ」
「そうするわ」
天気は快晴、助手席の真知子の側には陽の光が当たる。
いつの間にか、真知子は居眠り。
私はラブホの看板を見つけ、国道から折れ、ラブホへ直行。
ここは階下が車庫でその上が部屋というスタイル。
「真知子さん 着いたよ」と真知子を起こす。
「何処? 此処は?」
「ラブホテル」
「え ええ」
驚いている真知子を車から降ろし、まだ目が開いていない真知子の両脇を抱え、階段を上がる。
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