しかし、我慢できない痛みが急に薄れて、また快感の波がやってきました。「あっ、あっ!」白いものが、今度はびゅっ、びゅっと凄い勢いで出て、壁に飛び散りました。そして、次に透明な液体が出ました。なんと、あまりの強い刺激におしっこがかなりの量でてしまったのです。先生はあわててタオルをあてました。やっと先生の手から開放されてわたしはぐったりしてしまいました。体がぴく、ぴくっとしています。
ふと壁を見ると、そこいらじゅうに液体の飛び散ったシミが茶色くついています。わたしはぞっとしました。この先生はこうやって数え切れない数の患者にしてきたのでしょう。なんでわたしは抵抗しなかったのかな、快楽の後は、屈辱的な犯されたような気持ちがやってきました。
そういえば以前、診察を待っているときに、若くきれいな顔立ちの小柄な男性を、院長が肩を抱えるようにして声を掛けながら、院長室から出てきた事があったのを思い出しました。そのとき彼は、ちょっとうつろな表情をしていましたが、やはりわたしと同じようにされたのにちがいありません。
ぐったりしたわたしの腰の回りを先生はタオルできれいに拭き取ってくれました。ズボンを履いて診察室に戻ると、心なしか看護婦さんが視線をそらしているようで、わたしはますます惨めな気持ちになりました。
それからしばらくはショックが残っていましたが、日が経つにつれてそのときの異常な興奮と気持ちの良さ、犯されるような被虐的な気持ちが忘れられなくなり、再びその病院を訪れてしまったのでした。そのときの看護婦さんの視線が辛かったです。わたしはそこでまた先生にもてあそばれ、いかされてしまいました。帰りにわたしに名刺を渡して直通電話の番号を書き込み、「これからは病院が終わったあとにきなさい。診察時間が終わってからでもカギはしばらくはあけておくから。」といったのです。
それからわたしは、嫌悪感と欲望の間で揺れ、それでもいつも欲望が勝ってしまい、数ヶ月おきにその病院へ通うようになりました。
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