その牝馬は、元々は競馬で走っていて、マックイーン産駒の独特の癇性の強い娘でした。
癇性の強さ故に、発情期も半端じゃなく
春、秋にはイライラ、ソワソワ……。
最初こそ蹴るそぶりを見せたものの
信頼関係が出来て来ると、発情期でも難無く扱える馬になりました。
ある時引き出す為にその牝馬に近寄ると、くるりと背を向け後脚を広げ、ジャバジャバと大量の粘り気のある尿をして、尾を高々と上げてウインク(大事な部分をひくつかせる発情のサイン)を見せました。
声をかけながら近づいても、蹴りません。
臀部から背、首……と手を這わせて、肩の横に立ちます。
ふと思い立ち、き甲と、その付近の鬣を、ぐいと強くつねってみました。
背後で再び、艶っぽい水音が……。
愛おしさが込み上げ、牝馬の綺麗なラインを描く華奢な首を、思わず抱きしめました。
そしてお互い気が済まないままで無口をつけ、外へ引き出し、共に働きに出ました。
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