『レティの話』
レティと初めて肌をあわせてから既に15年が過ぎようとしているが、出会った頃とほとんど変わらず彼女は今もキレイなままである。
どんなに荒々しく彼女に覆い被さり、酷い汚辱にまみれさせようとも、彼女はその全てを受け入れてくれた。
彼女の方から求められたことこそ一度も無いが、だからといってそれで彼女に気がない証拠とするわけにはいかない。
現に
触れると少し冷たいその滑らかな肌は、お互いを重ね合わせた所が内側から熱を帯びて、時には火傷しそうなほどまでになることを私は知っている。
そしてまた、事後の私を優しく洗い清めてもくれる。
私はこの、レティとたった2人だけの秘められたこそばゆい瞬間も好きなのだ。
見栄も外聞もなく只ただレティの奉仕に身を委ねる時間。
そこには誰にも邪魔されない至福の平穏と呼んでも差し支えない何かが確かに存在している。
本当は彼女に向けて吐き出した精子を舐めとるのではなく、
緩やかな丸みを帯びたラインの一つ一つ、ひっそりと佇む突起の全てを自分の色に染めてしまいたい。
だが我が儘は言うまい。
老若男女、性差をも超えて全ての人を等しく受け入れることこそが彼女の在りようなのだから。
願わくば人生の終着点まで彼女とずっと寄り添わんことを。
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