3つの箱が道路に出ていました。箱といっても非常に大きく、90Lのゴミ袋が2つほどは入るような大型のゴミ箱でした。
さすがに量がありすぎです。
ですが、妥協はできませんでした。全てのゴミを持ち帰りました。
ただ幸い、3つのうち1つは落ち葉を集めただけのようでしたので、2つのゴミ箱のゴミを全て持ち帰りました。
息を切らしながらゴミ袋を家に持ち帰り、震える手や足でゴミ袋を玄関口で開けたことを覚えています。
最初のいくつかはあきらかに管理人のゴミだとわかりました。
ただ、、、T美の字と思われる紙切れをゴミ袋の中で発見し、ああ、とうとう僕はやってしまったんだ。。T美が見られたくない生活のゴミを自分はこれから見ることができるんだ。。
となんとも言えない気持ちになりました。
皆さまはご承知のことかと思いますが、ゴミ袋の種類や、ゴミ袋の口元の結び方一つとっても千差万別です。
その時、管理人のゴミ袋と、T美のゴミ袋が違うこと、T美はゴミの口元を可愛く小さな駒結びをすることを知りました。
これを知ることでまたゴミ漁りをする際、もう全てのゴミを持ち帰るリスクは避けられ、T美のものだけを見つけ出し、持ち帰ることができるとわかったからです。
一番はじめのゴミ漁りは当たりでした。シャンプーやリンスの空のボトルや持ち帰り弁当箱の空き容器、ペットボトル、などがあったと思います。
T美らしく、自炊のかけらも感じることはできませんでした。
何も出てきませんでした。ここまでリスクを負って、早起きまでして、たくさんのゴミを車に積み、ゴミ箱から垂れ流れた何かの液体で車のシートが汚れたりしたにも関わらず、こういったものは欲しいものではなかった。
ああ、もうだめなのか。もっと下着や手紙が出てきてほしかった。まあ最後の袋も開けるか、、と手に取った時、黒いビニル袋が見えました。
もしかしたら...そう期待を膨らませ、その袋を取り出しました。
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