彩花と別れた由菜は歩きながら髪を触っていた「何か髪伸びたな~ウザイし~切り
たいなぁ」「あっ、今日火曜で美容院休みだぁ」とふと見ると目の前に(カット
1000円)の看板が、「あっ、安~ぅ、ラッキーここで切ろ~っと」と薄汚いドアを
ギ~ッと明け中に入る由菜、店内はこ汚いソファーに3人の50代とおぼしきオヤジが
座り、これまた古いダイヤル式のモノクロTVに映る相撲を観戦していた。由菜は頭
の禿げ上がった小太りのオヤジの隣に座り何げに側にあった雑誌を手に取った。
それは5年も前の表紙が色褪せたエロ雑誌だった。仕方なくペラペラめくっていると
「お嬢さんこっちへどうぞ」と50代半ば位の角刈り頭の理容師が散髪台を指さし
た。由菜は椅子に座ると「あの~全体に3センチ位カットして下さい」と注文をつけ
た。店主は「ヘイ、承知いたしやした」と威勢良く言い放った。そして由菜の髪を
クリップでたくし上げ、首に花田米店と書いてあるタオルを巻いた、次に引き出し
から薄いグレーに青い柄の散髪ケープをバサッと広げて由菜の全身覆った。
オヤジは手にペッペッと唾を吐きパンパンと叩きながら「そんじゃいきやすよ」
と言う植木用のハサミでいきなりザクザクと由菜の髪を15センチ程切り始めた。
突然の事に固まってる由菜を尻目になおも容赦なく髪を切り落として行く。
オヤジはバリカンを取り出しイキナリ後頭部を刈り上げ、あっと言うまにワカメち
ゃんの様なオカッパ頭に仕上げてしまったのである。そしてオヤジはあまりの事に
目がテンになってる由菜の頭に事もあろうに「酢」を塗りたくり、「ヘイ、出来上
がりやしたよ」と言い放ち、由菜によっちゃんイカを手渡し散髪代5000円をせしめ
てしまったのである。そして由菜は放心状態で散髪屋を後にした。彼女のその後は
定かではないが、噂によると何でも秩父の山寺にいるとの事。いったい彼女に何が
あったのだろうか?
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