「たまむし君、いつが都合いい?」
「俺はバイト終わってからならいつでも。それでもいいですか?」
「ええ、大丈夫よ。じゃあ、今週の金曜日仕事終わったらここに来るから、たまむし君がバイト終わったらそのまま飲みに行こうか!」
「はい!楽しみにしています!」
案外すんなりと話がまとまり、金曜を迎えた。
約束した日から金曜まで2,3日色んな妄想をして夜はなかなか眠れなかった。
キミコさんって酔うとエロくなるのかな?彼氏とあんまり会えてないなら俺が付け込む隙もあるのかな?いかんいかん、下心丸出しで飲みに行ったらそれこそいいようにあしらわれるだけだろう?
毎晩そんな妄想の繰り返しだった。
金曜バイトに入ってから暫くしてキミコさんが現れた。いつもより若干おしゃれな格好で。
他のお客さんの相手をしながらも、頭の中はキミコさんとのエロイ妄想でイッパイ。早くあがりたい、そればっかり考えていた。
バイト上がりの5分ほど前にキミコさんが席を立ってレジに来た。清算しながら、
「外で待ってるね」
と耳打ちして行った。
心臓バクバクで残り5分のバイトを終え、
「お先でーす。お疲れ様でした!」
そう言って店を出たら、10メートルほど先の雑貨屋の前でキミコさんが手を振って笑顔で立っていた。
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