あの男女がくっつく前の一番いい時間…
私は翌日の温泉の楽しみもありかなりハイになってその後も飲んじゃいました。
彼もつられたのか珍しく飲んでかなりぐでんぐでんに…
半分朦朧の中で私は肩を貸して客間の布団を敷いた部屋に彼を運び、そのまま一緒に倒れこんで寝落ちしてしまい、トイレに行きたくなり目が覚めたら朝の六時前でした。
服はそのままながらも娘婿と添い寝してしまうなんて…
私はすっかり酔いは覚めてましたが、まるで何かに酔ったように昨日の会話を反芻しながら、ゆっくり湯船に浸かって今日の温泉行きに思いを巡らせた。
自分の頭の中にはもう娘は存在していなかった。
1人の自分に好意的な男性と本当にどうにかなってしまうのか?…
ただ、それだけ…
娘が存在するとしたら、この時点ではすでにライバルだったんじゃないでしょうか。
女という生き物は同性と張り合う生き物なのです。
色恋沙汰にはモラルを吹き飛ばしてしまうような独特の魔力があります。
それを裏付けるかの如く、私は機械的に無駄毛処理をこなしてました。
幸い二人ともに二日酔いにはならず、知り合いのビストロでランチをしてから予定通り温泉に向かいました。
知人のオーナーシェフの女性からは、良いお婿さんだと褒められました。
彼は歳上好きだけあってあしらいも上手く、義理の母に休日につきあう良くできた息子として株を上げてました。
私はいじわるを込めて、彼女は女としてはどうかと尋ねた。
全然悪くはないけど好みの対象とは違うかなと真面目に答えてました。
ただ、見る人が見ればまだまだ充分魅力はあるんじゃないかと。
確かに人にはそれぞれに好みがありますからね。
ねぇ…?…
娘と結婚してからはあるの?…私くらいの女性と…
まあ、年齢は抜きにしても…
どさくさに紛れて質問しました。
不意打ちに出したのは反応で真実がわかりやすいからです。
彼はあると認めました。
例えば娘と同年代ならそういうシチュエーションになっても我慢できるかもしれないけど、娘は今現在はまだ二十代な訳で、やっぱり魅力的な熟女への思いはなかなか抑えきれないと言いました。
もちろん家庭を壊す気はないし、絶対に隠し通す覚悟でと言いながら義母にバラしてしまったと彼は苦笑しました。
たぶんそれだけ私を信頼してくれてるのがわからした。
私は義理の息子の不貞よりもそっちが嬉しかった。
それに娘一筋のお堅い人だとしたら、私からしたら何の面白みもないということにもなる。
娘の母としては失格の意見ですけどね。
ですが、彼の浮気経験ありの発言で私のスイッチが完全に入ったのは間違いないようでした。
私達は予約をしていた訳ではないので、車を流しながら雰囲気のある日本旅館に決めました。
看板で様々なコースで利用できるのがわかったからでした。
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