そしていざレースとなると、予想通り人気の6号艇は沈み3と5から予想を組み立てていたが、5もスタートで躓き、かなり荒れる組み合わせの方向に
持っていたのは
一着 ③⑤
二着 ②③⑤
三着 ②③④⑤
の三連単フォーメーションで、ゴールは③②④と飛び込み220倍超の万舟となった。
スタートで③②の展開になり、その時点で彼女は「えっ!?えっ!?」と目を丸くしていて、三着は④と⑤の競る展開だったので「④でお願いします!」と声が出ていた。
ある程度体勢が決すると「いくらい!?」と聞くので「2万くらい?」と答えると口を押さえて驚き、ゴールすると歓喜していた。
俺は競馬も基本1点100円しか賭けないので(稀に馬鹿につく複勝にドカンと張ることはあるが)聞いてみた
「すごい喜びようだけどいくら買ったの?」
「1点1000円の8000円」
「いやちょっと待て。馬鹿なの?(笑)」
「もうヤケクソで(笑)」
「あら。女性がはしたない(笑)」
「でもなんか当たる気がしちゃって」
「よかったねぇ…人助けかしらね(笑)」
「人助けよ(笑)」
その後はそういえばとお互い自己紹介して、彼女はふみさんで45歳、やはり少し年上だった。
「え?ふみさん?」
「そう、変?」
「いや俺もふみだから」
「嘘!偶然!運命だわ(笑)」
「いや驚いたわー」
なんて名前で盛り上がりつつ競艇の方はというと、1000倍超の舟券も飛び出す大荒れ展開で、ここからは全く当たらなかったが、彼女も守りに入って無茶はせず、それよりも飲み会のようになり、彼女のご馳走してくれたビールで乾杯しながら最終まで楽しんだ。
そんな状況だったので、距離も縮まりやってみたいなぁ…という思いが湧き上がっていた。
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