最初は月に二度程度、食事をするようになり
そのうち週一ペースで呑むようになった
支払いは割り勘だった
齋藤さんは未婚だと聞いた
両親はお坊さんで妹がいるらしく
旦那さんがお坊さんをしないといけないルールがあると
「プレッシャーかな?婚期逃しちゃった」
「そんなことないですよ~奇麗だし!」
「オバサンだよ…」
「いやいや、俺の少し上くらい?34、5?」
「もう、41よ…妹夫婦が家を継いでくれて助かった」
「彼氏、ホッとしてるんじゃない?」
「いないわょ…」
「今は、でしょ?」
「うん、でも…もう、無理よ」
「そんなことないですよ」
そんな会話が続いた
「オバサンと呑んで楽しい?」
「いや、奇麗な女性と呑むのは好きですよ」
「ありがと…」
齋藤さんは本当に真面目な人だと思った
あまり自分のことは話をしない人だと思っていた
10月末、珍しく齋藤さんから誘いがあった
「明日、会えるかな…」短いSMSが届いた
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