それからは昼に加え週に一回、夜にも会って晩メシを食べるようになった。
そんなある夜
「今日のお店はよかったわね~」
「そっすね」
店を出て、夜道を歩きながら俺たちは店の感想を言い合っていた。
俺は前々からしようとしてた行動をすることにした。
喉が渇いた感じがしtので、唾をグッと飲み込み・・・・・・・・
ス・・・・・という感じで、俺は美晴さんの手を握る。
「!・・・・・・・・・・」
美晴さんの身体がビクッとしたのが、握った手を伝わってくる。
繁華街のネオンや街灯があるとはいえ、はっきりとはしなが美晴さんの頬が少しピンクになっているような気がした。
「やだ、なあに?いきなり~・・・・・」
と、言う美晴さんも嫌がってる様子ではないようだった。
「あははっ、いや、ちょっと、こ~ゆ~のも、いいな・・・なんて」
しかし俺は少し、否、結構な緊張をしながら美晴さんの反応を確かめていた。
「・・・・・・そうね~私も、随分久しぶり・・・こういうのも」
顔を伏せ気味にして、少し恥ずかしそうに小さな声で美晴さんは返事をした。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
しばらく二人とも無言で手をつなぎながら夜道を歩いた。
繁華街を歩く俺たちを何十人もすれ違い、追い抜いていく。
俺たちはどう見えるのだろう?そんなことを思いながら歩いていた。
「ね~どっかで飲みなおしません?」
「え?飲みなおす・・・って、未成年が、な~にを・・・」
俺は思い切って誘った。
「僕の部屋・・・・・・とか・・・・」
美晴さんは驚いて固まってしまった。
「あ、いや、その~・・・くつろげるかな・・・って、いや、そのダメならいいんっスけど・・・」
まずいことを言ったと思った俺はアタフタとしながら言い訳をした。
そんな俺に美晴さんも、くすっと笑い、「・・・ん~・・・」と少し考えるそぶりをした。
「ま・・・たまには・・・そういうのもいいかな?」
「よっしゃ!じゃあコンビニで酒買って、いきましょ!ね!!」
急に元気になった俺。
「ハイハイ、フフッ」
そんな俺を優しく見つめる美晴さん。
俺は、このとき確信したんだ。
「美晴さんは俺が好意をもっていることに気付いている」ってことを・・・・・・・
そして・・・・・・・・・・・・・
「美晴さんも俺に好意をもっている」と・・・・・・・・・・・・
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