僕の中に溜まっているものを全て吐き出させようと、門脇さんの細い手はチンポを握り締めたまま、射精が終わった後も動かし続けていました。
彼女の手は精液にまみれ、身体にも少し掛かったかも知れません。しかし、そんな経験など何度もしてきた余裕でしょうか。
射精を見届けると、彼女は普通に行動を始めるのです。廻りを見渡して何もないのが分かると、『動かないでよ。』と言って、台所に向かいます。
台所から水が流れる音がしたと思うと、彼女は現れ、その手には濡れたタオルが持たれていました。
僕はと言えば、変な体勢のまま小さなマッサージ機に身体を寝させていて、股間を見れば大量の精液が溜まりを作っていて、下手に動くことが出来ません。
彼女が近づいてくると、すぐに股間に温かい感覚を覚えました。タオルはちゃんとお湯で濡らされていて、彼女の手によって拭き取られていきます。
汚れた身体を、他人に掃除されている感覚。恥ずかしいですが、門脇さんのその姿が自分の母親の姿とリンクしていました。
『いっぱい出てる?』と聞くと、『若いから、元気だもんねぇ…。』とやさしく声を掛けてくれるのです。
会話の内容は大人でも、その姿からは母親と子供のような感覚を覚えるのです。
家に帰っても変な感じでした。『同じ町内に身体を許せる女性がいるという感覚。』『未知の世界だった熟女と付き合える感覚。』、どれもなかったことです。
30分前まで一緒にいたのに、また会いたくもなってしまいます。なかなか、寝つけない夜になってしまいました。
次の日の仕事帰り。車の中では、『門脇さんとこんなことしよう。あんなこと出来るかなぁ?』といろんな想像をして楽しんだりもしていました。
自宅近くの駐車場に車を停め、向かうべきは彼女の家でした。しかし、足が止まります。気持ちとはウラハラに、彼女の家に足が向かないのです。
自分の中に怖さが出ていたのです。
『きっと、このまま彼女の家に行けば、初めてのセックスになるだろう。』
『夢にまで見た、60歳を越えたおばさんとセックス出来る。』
『僕と門脇さんは、どんなセックスをするのだろう。』
言葉で並べると期待しかないはずなのに、それが現実となると思うと、自分の中に怖さが芽生えていたのです。
それでも、僕の足は彼女の家に向かって歩き始めました。不安な中、『きっと、僕を待っているだろう。』という責任感がそうさせたのです。
僅かの5~6分の道のりが、とても長く感じていました。『やめようか。』『引き返そうか。』という自分もそこにいます。
しかしそんな不安は、会った門脇さんがちゃんと打ち消してくれたのです。
チャイムを鳴らすと、玄関が開けられ、彼女が出迎えてくれます。『おかえり~。』と母親のような声が僕に掛かりました。
『いらっしゃい。』ではなく、『おかえり。』なのです。僕を見る彼女の目はやさしく、『ただいま。』と母親に言ってきた言葉を返します。
先に家に入らされ、見届けた彼女は玄関の施錠をします。密室になった安心でしょうか、彼女と会ってまた馴れた感覚に戻れたからでしょうか。
思わず、『おかえりのキスしてもらえん?』と言ってしまうのです。『えぇ~、チュウ~?』と聞き返して来ます。
言った僕も半分は冗談だったため、『断られても仕方ない。』と覚悟はしています。でも、『チュウ~?チュ~するの?』と弱気な彼女を見逃しませんでした。
『ほらほら~。するよ~。僕がどれだけ我慢してたかわからんやろ~。』と強く言うと、『もぉ~…。』と言いながらも彼女の気持ちが固まったのを感じます。
『ほらほら。させてよ。チュ~させてよ。』と近づくと、もう完全に彼女は折れていました。
無造作に彼女を掴まえ、唇を合わせました。ソフトなものを望んだ彼女の唇はすぐに離れようとしますが、僕の唇が更に押し込みます。
強く来られたことに門脇さんは思わず、『もぉ~…。』と声をあげてしまいます。
長めのキスが終わると、先に僕が部屋の中へ、後ろから着いて来る彼女は『恥ずかし、恥ずかし。』と、赤面した顔に手うちわをして冷やしていました。
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