門脇さんと一緒のお風呂は初めてのことでした。彼女がシャワーを持ち、僕の背中に掛けられるが、結局はセックスで汚ごした股間が重点的に洗われた。
『はい、終わり~。』とばかりに僕を洗い終えた彼女。『もう出ていってもいいよ。』とそんな雰囲気を見せ、ここでもどこか母親を思わせる。
彼女は自分の身体にシャワーを浴びせ始めました。僕と同じで背中から始めますが、精液の出された股間がやはり気になり、すぐにそちらに向けられます。
片足を浴槽に掛け、足を開いて指でアソコを洗い流す仕草は、普段のしとやかな彼女からは掛け離れたように思えました。
『溜まってる?』と聞くと、『そうやねぇ…。』と他人事のように答える彼女。あまり見られたくはない姿なので、どうしてもそんな返事になります。
シャワーは5分程度で終わりました。お風呂ではなく、セックスで汚した部分を洗うためだけの簡易的なものでした。
脱衣室に出ると、『ごめんねぇ。着る物なくてぇ。』と謝られます。『泊まる。』と勝手に言い出したのは僕です。仕方がありません。
それでも、男ものの着る物がないと言うことは、亡くなった旦那さんの物も、全て処分をしたということでしょうか。
話を聞く限り、旦那さんを愛していたようですし、割り切って処分をした彼女を、どこか残念にも思うのでした。
脱衣室を出る時、『今晩泊まる?』と確認をして来ました。着る物がなく、パンツ一枚の僕を見て、少し心配をしたのでしょう。
『ちょっと準備だけさせて。』、そう言うと、門脇さんは急いで2階へ向かいました。僕は一人残され、パンツ一枚のままに時間を過ごします。
そこで、当たり前のことに気がつくのです。『ああ。僕、あの女と犯ったんだ…。』と。不思議なものでした。
散々セックスをしておいて、身体を洗ってリラックスをした途端に、おばさんと町内の子供に戻ってしまっているのです。
やはり門脇さんは、普通では抱くことの出来ない遠い方なのです。そのくらい、40歳という年齢の差は凄いことなのです。
門脇さんが降りて来ました。『いいよ。』と声を掛けられ、寝る準備が整ったようです。僕は、『ちょっとトイレ貸して。』と駆け込みます。
出てくると門脇さんの姿はなく、そのまま2階の彼女の部屋を目指します。
扉を開きました。僕の精液と彼女の淫液にまみれた掛け布団はなくなり、ビンク系の掛け布団に取り替えられていました。
さっきのよりもかなり小さく、それは普段彼女が使っている布団です。門脇さんはすで布団に足を入れていて、座って僕を待ってくれていました。
部屋に入ると、独特な臭いがします。激しく男と女がぶつかったばかりの部屋です。その臭いは、すぐに消えるものではありません。
僕は、布団に座る彼女の前に立ちました。僕を見上げる門脇さんの目が違っています。イキイキとした目をして、僕を見ているのです。
『入って…。』と言われ、開けられた隣に入ります。僕を迎え入れるように手は延ばされ、入ると膝にちゃんと布団を掛けてくれます。
『彼女の心なんて、これっぽっちも。』と思っていただけに、その行動には疑問を持ってしまいます。
とにかく、気になったのがその目です。自分の男を見るような、そんな女の目をしているのです。それは、年齢には関係なく、僕でも気がつきます。
門脇さんは、新しいパジャマに着替えをしていました。横になろうと布団を見ると、部屋の隅にあった予備の枕があり、二人で並んで眠ることを物語ります。
僕は彼女に腕を持たれ、二人一緒に布団の中へ落ちて行きます。
僕は枕に頭を埋めました。門脇さんも一端は自分の枕に頭を置きますが、すぐに僕の腕に頭を乗せて来て、こちらを向くのです。
彼女の手は僕の裸の胸に乗せられ、彼女の足は僕の足に絡みました。更に顔を寄せられ、僕の胸に顔を置きます。そして、そのまま目を閉じるのです。
やはり、ドキドキしていました。彼女が素っ気ない仕草を見せていただけに、まさかここまで寄り添ってくるとは思っていなかったのです。
付き合っていた彼女とは違う、大人の女性の寝息が聞こえて来ます。僕と違い、門脇さんは安心をしたように男の胸で眠るのでした。
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