その何日か前
ぴろりろり~~~~~ん♪
俺 (ん?)
メールの着信を知らせる電子音にスマホを取り上げる。
ピッ!
カチ、カチ、カチ。
俺 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ーーーーーーーーーーーどたどたどたどたどたどたっ。
隼人「ハバナイスデイ!!メールは見たか!?」
俺 「・・・・・・・・・・・・・・・数十秒後に来るならメールなんてするな」
隼人「写メが添付してあっただろう!!」
俺 「・・・・・・・・・あのな、隼人」
隼人「なんだ。どうだ感想は」
俺 「盗撮は良くないぞ」
隼人「バカーーーーーーーーーーーーー!!!」
俺 「うるさいうるさい」
隼人「こんな真正面から、こんな笑顔を、盗撮できるわけないだろ!!撮らせてもらったんだよ!!」
俺 「・・・・・で、誰?」
隼人「専門学校で同じ授業を取ってるマオさん」
俺 「へー」
隼人「美人だろ?ん?美人だろう?」
俺 「まあまあ」
隼人 「貴様どれだけハードルを高くしてるんだ、この身の程知らずが!!」
俺 「仲良くでもなった?」
隼人「ふふふ、その画像を見ればわかるだろう」
俺 「・・・・・・・・・・わかんない」
隼人「ああ、わからんのか、わからんのか、こんな写メを撮らせてくれるほどの距離感というものが、やっぱりお前はまだ童貞!!」
俺 「写メ一枚で、そこまで言われなきゃなんないか?」
隼人「写真に残すというのはな、その人の人生を貰うことなのだ」
俺 「・・・・・・・・・・・・はっ?」
隼人「その瞬間、その時間。その人の命の一部を確かに貰った、切り取ったと、そういう証拠なのだ!!わかるか!!」
俺 「また、引用?今度はどこのブログからだ?」
隼人「いや、これは尊敬する大漫画家先生の著書に・・・・・そんなことはどうでもいい!!」
俺 「どうでもいいのかよ」
隼人「ああマオさん、美人だなあ、綺麗だなあ。彼氏がいるってことだけど、この笑顔は一生俺だけのもの♪わかるか!!」
俺 「お前が偏執的に気持ち悪いことだけは、よくわかった」
隼人「愛とは常に変質的なものだ!!貴様が小学生んとき小柳をストーカーしたみたいに!!」
俺 「うううるさい、そんな過去は抹消済みだ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
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