潤子さんは、約10分近く死んだように目を閉じていました。セックスの激しさが分かります。僕も『大丈夫。』と思いながらも、少し心配をしていました。
彼女が目を開くと、『こんなの、わたし死んでしまうわぁ~。』と笑顔で答えられました。その顔に、僕もどこか満足をしてしまいます。
潤子さんが胸に飛び込んで来ました。そして、お礼のようにキスをされます。キスをした彼女は、頭と頭を合せたまま、しばらくその余韻にひたるのでした。
かなりの時間、この体勢が続きました。顔が見えないので、『寝ているのか?』とさえ思いました。僕は少し、身体を動かしました。
すると、僕に巻きついた彼女の手と足にギュッと力が入り、そうはさせてくれません。離してくれないのです。
僕はここで、彼女に質問をしました。この部屋に入った時と同じ質問でした。しかし、その答えは前後とでは変わっていたのです。
『親父と、どっちがええ?』
『お父さんと?何もしてないよー。』
『親父と、どっちがええ?』
『たいちくんに決まってるでしょー。』
僕には、以前同い年の彼女がいました。かなり惚れられていて、いつもいつも彼女は『好き。』という目で僕を見ていました。
目の前にいる40歳も年上の女性も、それと同じ目をして僕を見ていました。目が合うと、その女性は合図のようにキスを繰り返してくれました。
その日、僕がこの部屋を出たのは2時間半後。再び、オマンコに射精をされた潤子さんは、『気をつけて。』とだけいい、見送る元気もありませんでした。
第二、第四の日曜日。この日は必ず老人会の催しが行われていた。ゲートボールに始り、流しそうめん、カラオケ大会といろいろです。
メインで世話役をかって出ている父と西本さんは、この日だけは必ず顔を合わせる。僕には面白くないが、仕方ないことだ。
しかし、ある日曜日に西本さんの姿はなかった。二人以外にも世話役はいるが、やはりメインがいないと困ることも多かった。
父は、西本さんの家に向かった。玄関を叩くが、応答がない。仕方ないので、彼女の携帯を鳴らした。こちらは、ちゃんと呼び足し音が鳴った。
しかし、彼女が電話に出ることはありませんでした。
数時間前、西本さんの家に一台の車が停まりました。介護施設の車でした。その車には、彼女と母親が乗せられ、施設に向かったのです。
施設に着いて、彼女は母親をその日一日預けることとし、施設を出ました。駐車場には、僕の自動車が待っていたのです。
彼女の携帯が鳴りました。画面を僕に見せると、僕の父の名前が浮かんでいました。潤子さんは小声で『どうする~?』と意地悪そうに僕に聞きます。
僕は携帯をベッドの上に投げ、着信音が鳴り響く中、一時中断していた腰を振り始めるのでした。
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