ストーカーメールなのか、何なのか分かりませんが、嫌な物を見てしまいました。あれが本当なら、彼女は結構なドMということになります。
そして、あれが本当なら、僕の中の彼女のイメージが音をたてて崩れ去ります。
旦那さんを亡くし、その愛を貫き、その後の恋愛を諦め、寂しい夜は一人で静かに身体を慰める。そんな女性だと勝手に思っていましたから。
そんな時、あることが気になりました。男性のメールばかりに気を取られていましたが、川北さんはそれに何と返信していたのでしょうか?
仕事から帰って、『なんか暇です。30分くらい話し相手になってくれませんか?』と彼女にメールを送りました。実質、これが初メールになります。
『はい。私で良ければいいですよ。』と簡潔な返事が送られてきました。早速、家に向かいます。
こたつに入れてもらい、川北さんと向かい合う形になりました。何気なくも、彼女のガラケーを探しますが、いまいち見当たらない。
『メールやってます?』と話を振ってみた。『あなたくらいしか来ないわよ。』と言って、彼女はポケットから携帯を取り出しました。
その携帯の中身が、気になる気になる。『ちょっと貸して。いいことしてあげるわ。』と、何もないのに手を延ばしました。
何の不信も抱かず、彼女は僕に携帯を手渡しました。
『文字の大きさは、これていい?』『時計大きく見やすくしよか?』と適当なことを言い、画面はメールの送信済みを開いています。
フォルダ全てが、榎本健吾と言う方に返信されていました。
『今日はありがとうございました。楽しかった。』とお礼メールが数件続いていました。しかし、ある時から内容が変わり始めます。
『健ちゃん、私も好きよ。』
『信じてよ。健ちゃんしかいないって。』
『健ちゃんのおチンチン元気元気。』
『またやるの?痛いから、やりたくない。』
『真由美のアソコは健ちゃんだけ。』
と過激なものになって行きます。
そして、前回数件しか見れなかった男性のメールを読み返します。ほとんどが待ち合わせのメールでした。しかし、
『真由美のケツは最高やったわ。』
『今日もケツの穴な。それ以外はやらん。』
『縛るヤツ持って来いや。』
『わしの黒いの好きか?しゃぶりたいのか?』
と、どのメールに彼女が返信したかなど、もうどうでもよくなるような二人の関係が見えてしまいました。
『見なきゃよかった。』、たぶん川北さんに好意を持っているのは自分で分かっています。メールで、こんなやり取りがあるのだろうと予想もしていました。
それでもショックでした。
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