そうですね。
義兄は私に対して強い欲望を抱いていたと思います。
続きです。
主人は新婚当初から一日の3分の2を研究室で過ごす、ほとんど宇宙人。
休みは日曜だけで、土曜も祝日も朝7時半に家を出ると、帰って来るのは夜の11時前。
実家の銭湯に直行し、お風呂上りには私の手作りのつまみでお酒を飲んで、12時過ぎにはバタンキュー。
そんなわけで、夫婦の営みは日曜だけでした。
番台に座ると盛りが付いて、後の処理が大変だったという義兄が子宝に恵まれず、新婚当時でさえ夫婦の営みが週に一回だった主人に子どもができたのは、不思議な気がします。
義兄には妊娠中に、一度だけですが脱衣場でカラダを触られたことがあります。
妊娠後も仕事を続けていましたが、6カ月を過ぎるとお腹の大きさも目立つようになり、とうとう7カ月目に休職することにしました。
当時ですから産休制度などなく、休職期間中はクビが繋がっているだけで無給です。
時間はたっぷりあるので、復職後に備えアパートでは勉強に励みましたが、嬉しかったのは夕方の時間帯に銭湯が利用できることでした。
というのも、その時間帯には番台に義兄ではなく、義父が座っていたからです。
優しかった義父はとても細かい心遣いのできる人で、私が銭湯を利用する際も決してこちらを見ようとはしませんでした。
「お義父さん、そんなに気を遣わないでください」と言いたいくらいで、私も最初の頃こそ緊張したものの、その後は義父が番台に座っているときは安心して入浴できるようになりました。
でも、義父が番台に座っているのは開店の4時から7時までの間で、その後は閉店まで義兄が座っています。
勤めているときは、退社後に買い物をして帰宅すると8時近くになってしまうので、休みの土日祝日以外は義兄が番台に座っている時間帯に銭湯を利用せざるを得ませんでした。
その度に脱衣場では義兄の露骨な視線を浴びました。
それが休職期間中は、義父が番台に座っている夕方の時間帯に銭湯を利用できるので気分的にとても楽でした。
ところが、ある日のこと、夕方の時間帯に銭湯に行くと、義兄が番台に座っているではありませんか。
後で分かったのですが、義父は公衆浴場組合の総会に出かけていたのです。
出直すわけにもいかず、番台に背中を向けて服を脱ぎました。
パンティを脱いで全裸になったとき、「○○さん」と私の名前を呼ぶ義兄の声が背後に聞こえました。
ハッとして振り返ると、義兄が私のすぐ斜め後ろまで来ているではありませんか。
私は思わず乳房とヘアを手で覆い隠しました。
義兄はさらに私に近づくと、「お腹もすっかり大きくなって、オッパイも張ってきたね。予定日はいつだっけ?△△(主人の名前)も研究以外に興味はないのかと思ってたけど、ヤルことはちゃんとヤッてたんだな」と言うなり、いきなり手を伸ばして私の大きくなったお腹を触ったのです。
触られたのは胸や下腹部ではなかったので、特にイヤらしい気持ちは義兄にはなかったのでしょうが、私は身体がこわばるような思いをしました。
幸い、近くにいた近所の年輩の奥さんが「××(義兄の苗字)さん、△△ちゃんのお嫁さんに何してるの!」と咎めてくれたので、義兄は頭を掻きながら番台に戻っていきました。
それでも、入浴を終えて洗い場から脱衣場に上がったときは、いつものように正面の番台から全裸をジロッと見られました。
夫の就職が決まったのは、その数日後のことでした。
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