この頃 毎週土日 ときたま金土になるが いつも良子さんの家へお泊り。
良子さんが言う 俺の若い精を せっせと 良子さんに注いでいる。
俺は良子さんの体もそうだが 食事を求めるようになっている。
食事は 精力が付くビフテキ それも厚手のビフテキが 多い。
夕食の時 俺は繁子の名前を口に出した。
「この頃 繁子さん 来ませんね」
「繁子さんの事 気になる?」
「いや
ただ ずっと 思っていたんだけど
全然性格が違うのに 親しそうにしていたから」
「そうね
変わった人だからと思って 付き合ったんだけど
やはりだめで この頃は 全然会ってないわ」
「すいません 変な話を出して」
「いいのよ」で繁子の話は 終わった。
その後は とりとめのない話し 今週の出来事といった話。
しかし どうもまずい 繁子の名を出して。
どうも まずい。
そんな中で ワインが出てくる。
「あなた また 天気が良くなったら
温泉へ 行きたいわ」
「ああ いいですね」
「今度は 1泊よ」と言いながら テーブルを挟んで向かい合って座っていた椅子から 良子さんは立ち上がり 俺の側に来て ワインを注ぐ。
「良子さん
俺 ワイン苦手」
「ああー そういえば 初めての時 眠り込んじゃったものね」
弱点をつかれる。
良子さんは 少し酔ったのか ふらっとして 俺の横に座る。
「今日は 私のほうが 酔っぱらったみたい
あなた 介抱してくれる」
「勿論」と言う間もなく 良子さんは 俺になだれ込むように 体を預けてきた。
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