親友(?)の柴田と違い 俺は勉強嫌いのため 一応大手で通っているスーパーへ就職。
しかし 訓練というのか 4月前だというのに 会社からの命令(?)で 2週間カンヅメというのを味わってきた。
そして 隣町にあるスーパーが 勤務先となったが またここでも 訓練。
ここには 俺ともう一人 おばさんも。
先輩について回り 仕事を教わっていく。
まずは 商品管理とは名ばかりの 数があっているかとか しまわれている品物の整理。
そんなわけで 幸子からは 逢いたい逢いたいのメールばかり入る。
初めは すぐには無理との事情を書いて メールしていたが だんだんと面倒になり 後で後での連発となった。
勿論携帯は 仕事中は持てず 昼食が終わっての時間開いている。
それをこの一緒になったおばさんに気づかれ にやにやしながら「いつも 持てるわね 彼女」と 開いている携帯を指で指す。
「いや そんなじゃ ねえよ」と乱暴口で返す。
「どんなの 書いてあるの
おばさんに 見せてよ」
「関係ねえよ」
「見せてよ」
おばさんはしつこい。
そうこうしているうちに 携帯を床に落としてしまった。
そして最悪の事態に。
おばさんな拾われ 見られてしまった。
「今晩でも 逢ってあげなさいよ
明日は休みなんだから
ゆっくりデートして来なさい」
余計なことだ。
余計なことだが 明日逢おうと メールしておいた。
久しぶりに 幸子の中に ぶち込んで 溜まっていた物を 掃き出そう。
おばさんーー田中さんありがとう という顔をしたのか 顔に現れたのか「明日 デートか 若い人はいいね
こんなおばちゃんなんか そんなの全然だよ」
なんか 可愛そうになり 給料ももらったばかりなので 今晩ご飯食べよということになってしまった。
町の食堂で 定食を頼み くる間 田中さんはこっちから言わないのに 今の自分のことを話しだした。
旦那に死なれ 子供は居ず 全くの独り暮らし。
一人家の中にいても 淋しいから 働き出した。
あんた 両親を 大事にするんだよと 説教され ここの定食旨いねえと言いながら 別れた。
田中さんの後姿を見ながら 初めて位に両親のことを思い また幸子のことも思った。
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