なんとか、わからないなりに生活をしています。税金や保険や町内活動、いろいろ大変です。母や姉の有り難みがよくわかります。
ところが、ある日仕事中に左親指を骨折。石膏で固定されました。左腕なので、なんとか生活も出来そうです。病院から、会社によらずに家に帰ります。車を降りると、『どしたん?!』と大きな声がしました。町内会会長の吉川さんでした。
吉川さん。62歳。背は小さいのですが、性格は男勝り。人望も厚く、長年町内会会長をされています。昔から、知っていまして、僕の小中高の入学時、就職時、それどころか誕生日にもプレゼントをくれるような方で、母親には『自称ま~くんファン』と言っていたらしいです。顔は…ブスかなぁ。ブスとかいうよりも、男みたいなおばさんってイメージでしたから。(笑)
『ちょっと骨折して。』と話すと、『おばちゃんに何でも言いやぁ~。』と声をかけてくれました。相変わらず、頼もしいです。まあ、頼みにもいきませんが。
ところが!次の日の朝7時にチャイムが鳴ります。(誰やぁ~。こんな朝早くに。日曜日やぞぉ~。)何回も何回もチャイムが鳴ります。渋々起きます。玄関を開けると吉川さんでした。『おはよー!』相変わらず声がデカいです。『これ!』と差し出されたのは白いお皿にのったオムライスでした。朝ごはんに作ってくれたようです。『誰かおる?』と聞かれ『おらんよ。』と答えると、おうちに上がり込んで来ました。『掃除機どこ?!』と聞かれ『雑巾は?』と。どうも、掃除をしにきたようです。渡すと『ごはん食べ。』と言われ、ガンガン掃除が始まりました。普段使ってない部屋までやってくれてます。手伝おうとしますが『やらんでええ、おばちゃんやるから。』と言われます。『そこ、あんたの部屋?』と聞かれ『そこはやらんから。エロ本やティシュ落ちてたらイヤやから…ハハハハ。』と豪快です。
結局、掃除や洗濯までしてくれました。11時になり、帰るのかと思ったら、昼ごはんの準備にはいっています。(いつまでいるつもりなんだろ?)口には出せず、見守るだけです。見ていると、さすが主婦。普段の豪快なイメージとは違います。お昼は中華そばのようです。吉川さんと昼食をとります。『結構うまいで。おばちゃんの中華そば!』と豪語していました。
普段、吉川さんと真面目に話す機会もないのでいろいろ聞いてみました。旦那さんは早くに亡くされたそうで、子供もそれぞれの独立し、現在は一人暮らしだそうです。真面目に話をしますと、この男勝りの豪快なおばさんも女性に見えてくるから不思議です。
左腕のケガも完治したのですが、吉川さんとはちょくちょく身の回りの世話をしに来てくれました。吉川さんに、その気はないと思いますが、僕の方に変化が。やはりは男です。やさしくされると情がうつります。好きになっていました。(今度きた時にこうしよう。とかいろいろイヤらしい事を思い描くのですが、なかなか出来ないもので…。)
しかし、そういうのは突然訪れるもので。満足に換気もせずに、お風呂の掃除に酸性のきつい液体を使っていたために吉川さんの気分が悪くなったようです。『帰るわ。』と本人は言いますが、手をひいてソファーに寝かせます。『無理しなくていいよ。』と声を掛け、しばらく休ませます。しばらくして、少し良くなったようです。不意に近くに寄っていきました。『!』チャンスとひらめきました。別にやることは決めてなかったのですが、吉川さんの顔をのぞきこむように接近します。手をとり、指を絡ませるように握り『よくなった?』と声をかけます。さすがの吉川さんも指を絡ませられ恥ずかしそうです。振りほどこうとしますが離しませんでした。(いったれ~。)とキスをしにいきます。ソファーに寝ているので、後ろには逃げられず、目は躊躇して逃げ場を探してましたが、結局最後は観念したように僕のキスを受け入れてくれました。
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