その大晦日の晩、予定通り初詣へ。
人に押され、人を押し除けながら、前へ前へ。
暗いことと、人の多さを理由に、繁子を抱き寄せ尻をさわりながら、帰途につく。
繁子もこういう環境で、尻を左右に動かしながら、歩く。
ようやっと繁子の家に帰りついたが、人にもまれ歩き疲れて、もう二人ともダウン。
ソファーに座りこむなり、抱き合って爆睡。
昨日の昼の疲れもあったのだろうか。
「ジュンちゃん お雑煮よ」
繁子に揺り起こされる。
「う うーん」
繁子はいつもと違った、服装で起こしてくれた。
「あれ 繁子 きれいだねー」
「え 本当
ジュンちゃんに そういわれると 嬉しい」
そう言う俺は、着っぱなし、下着の替えは持ってきたが。
テーブルを挟んで、雑煮を食べる。
繁子は、ニコニコ ニコニコしている。
「幸せ」と言って、俺の手を掴みにくる。
その掴みに来た手を、俺のほうへ引っ張る。
「ま・だ・よ」
するっと手を抜く。
テレビでも見ててとテレビを点け、自分は台所で洗い物。
南に向いているこの部屋は、陽が一杯に入り込んで、暖かいというより日が当たっている所は暑いくらい。
「裸に なってもいいかな」
「いやだ もう」
「ばか 上だけだ」
「なーんだ」
正月、こんなシーンは俺にとって初めて。
繁子も洗い物を終え、俺の隣へ。
寄り添い、俺の乳首を指で抓り口で吸ってくる。
「くすぐったいよ」
ピンポーン
うん? お客?
「しまった 忘れてた
ジュンちゃん 早く 服着て」
「お客?」
「うん」手を合わせて、俺を拝む。
お客が玄関に入ってきた。
にぎやか、4~5人、5~6人。
繁子を先頭に、同い年くらいのおばちゃんが3人。
俺を見て
「本当 若い」
「いい男」
「繁子ちゃん ずるい」
「こんな若いのを 飼って」
とか言いたい放題。
俺には何のことかわからない。
俺の両脇におばちゃんが後ろにもおばちゃん、後ろのおばちゃんの手が俺の胸を擦りにくる。
「だめよ」
よく話を聞くと
まずこのおばん連中は、繁子のバイト仲間。
バイトの休憩時間中、正月の過ごし方で、繁子はうっかりか逆に自慢か、俺と一緒に過ごすという事を言ってしまったらしい。
更には、本当と言われ、それじゃあ来てごらんなさいと言ってしまったのが原因。
おばちゃん連中は、ビールやら蜜柑やらおつまみやらと、買ってきた物をテーブルにぶちまける。
「さあ 食べよー 飲もうー」
「宴会よー」
椅子は4脚しかないので、繁子はたちんぼう。
「お兄さん お名前は?」
「ジュンちゃん」とすかさず繁子。
「ジュンちゃん いやー 可愛いーー」
「ジュンちゃん」
「ジュンちゃん」とジュンちゃんコール。
後ろにいたおばちゃん・ひろ子さんは俺の右隣、左は無理に椅子を持ってきた佐代子さん、そして向かいはゆかりさん。
繁子はいつの間にか寝室から、化粧台用の椅子を持ってきて座っている。
「いいわね 繁子さん こんな若い人と 友達で」
「そうね」
「うらやましーーー」
左から右から、俺の太腿が触られる。
正面のゆかりさんは何も言わずに、ただニコニコ。
繁子は俺の両隣りの動きを見ている。
「ねえ ねえ
私達が来る前まで 2人で なに遣ってたの?」
「そうそう なに遣ってたの?」
「初詣へ行って 疲れて 寝てたの」と繁子。
「寝てた?
遣ってたんじゃ ないの」とひろ子さん。
「それは 言い過ぎ ひろ子さん」と佐代子さん。
「いや佐代子さん
ひろ子さんの 言うとおりかも しれないわよ」とおとなしいと思っていたゆかりさん。
三人三様だなぁ、ゆかりさんには驚いたけど。
「裸で」と佐代子。
「当然 こういう風にね」とひろ子さんは、俺に抱き付いてくる。
「ああー」「えーー」「キャアーーー」
もう大騒ぎ。
「離れて」と繁子。
もう俺は3人いや、ひろ子さんと佐代子さんの2人のおもちゃ。
相変わらずゆかりさんは、ニコニコ。
繁子は立ったまま気が気でないのが、ありあり。
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