デブ・ポチャ体験談

ゲベさま

昨日新規でお伺いしたご利用者さま、ガッツリの看取り介護でした。緩和でもなし、ターミナルでも無し・・・本人意志ガッツリ、延命全拒否、入院するなら死んでやる、平穏死希望で痛いのはただ我慢。医療法人のナースステーションが診ていたのですが「医療医療うるさくて嫌だ！」とのことで、訪看も匙を投げた感じ。本人は目の前で入浴中止されたことが3回続いて腹にすえかねたそうです。

ニーズとデマンドは違うものですが、本人の意志の力で無理矢理合致させている感じ・・・印象的に後1週間で亡くなっても不思議では無く、正直断るために会いに行った感じではあったのですがお仕事受けてしまいました。

他の人に振るのも酷ですし、結局私直接担当。明日死ぬとしても、それまでは生きていて生活しなくちゃならない訳で、その場で即プラン作成して、訪問介護を2社と訪問入浴を契約して、即日で風呂に入れました。医療関係のデータみる限り、ホントに風呂に入れたら死にそうでしたが「死んでもいいから風呂に入る！」と言われりゃ後は気持ちで対応してくれる人を探すしかありません。

10時半に訪問して、良くしてくださるドクターの訪問に立ち会って、家族の話を聞いたら帰宅21時。心の力、ごっそり削られましたが、命の残り火みたいなものの迫力ってたまらんものがあります。轟轟と燃え盛るコークスの様でした。

「おー兄ちゃん、ありがとな。血圧だ低酸素だとかで風呂に入れてくれないやつばっかりでよ」とカサカサの声で笑われるとたまらんものがあります。

なーんかですね。先程1週間と言ったばかりですが、今日の内に亡くなるんじゃないかなと思ったりします。風呂入れましたしね。強い執着も少し軽くなったでしょう。

今日はデリヘル貴美さんとデートの予定だったのですが、昨夜メッセージして、急遽中止にしました。後悔の残らないように、今日もおっさんの顔見に行こうかと思います。

胃と肺と脳みそがギリギリ痛む感じ。
彼の死ぬところ、しっかり見届けたい。
覚悟って半分は諦めで出来ているとか思っていたりするのですが、そういう軟弱な人生観ひっくり返りそうです。

先ずは深呼吸。落ち着いたら訪問のアポ取って、出かけてきます。

ゲベさんは良い週末をお過ごしください。私は終末違いの週末を過ごしてみるつもりです。


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