続き。
数十分後、俺は彼女の家の2階にある、彼女の部屋に直接通された。
彼女の部屋は多趣味なこともあり、物で溢れていた。俺はアクリル製のテーブルを挟んで愛の真向かいに座った。
愛「私…今日のこと以外にも、K君に謝らなくちゃいけない事があるの。今日のことで気付いてるかも知れないけど。」
部屋に着くなり、彼女はそう切り出した。
すでに顔が真っ赤になっている。
愛「K君の机、時々臭かったでしょ?臭かったのはね、私のせいなの…ごめんなさい。」
言い終えると愛は深々と頭を下げた。
まるでテレビで見る何かの謝罪会見のように。
愛「臭かった理由は…オナニーを、今日みたいなことを、少し前からK君の机の角でしてたからなの…」
やっぱり、と俺は思わず口にしていた。
悪気はなかったが、この一言が彼女を追い詰めてしまうことになる。
愛「ごめんなさい!最低だよね?キモいよね?デブでブスのくせにとか思うよね?」
俺「いや、そんな事は…」
愛「気遣ってくれなくていいの…私、最低なの…こんなに太ってるのに興奮しやすくて…K君優しくしてくれたのに、友達になってくれそうだったのに…楽しかったのに…」
そう言いながら彼女は、制服の胸ポケットから何かを取り出した。
それは俺と撮ったプリクラだった。
愛「これを見ながら、K君の机で私は、今日K君が見たような事をしてたの…」
愛「汚いところ当ててたから匂いが残ることもあったんだと思う…だから匂いが残らないように消臭剤撒いて拭いたりもしたんだけど…時々撒くのを忘れちゃったりもして…」
(噂されてたような芳香剤の匂いがしたときはそういうときだったんだな、たぶん。)
愛「私は嫌らしいデブスなの…なんか変な病気なのかも知れない…でも…私、K君のこと、好きになっちゃったみたいなの…。」
愛の瞳からまた涙がこぼれ落ちた。
俺は答えが見つからないまま、「そうなんだ」という間抜けな返答しかできなかった。
愛「まだ話してるだけでドキドキして、一緒に出掛けるだけでもドキドキして、オナニーするときにもK君のこと思い出したりして…」
愛「言っちゃった…言うつもりじゃなかったのに…全部、言っちゃった…ダメなとこ全部…」
愛「やっぱり私ダメだよ…最低だよ…」
そこまで言い切ると、愛はまた顔を覆ってまた泣き始めた。
(今日言ってた絶対もうダメはこれか。)
すいませんが明日早いのでこの辺で。
また明日続き書きます。
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