続き
愛「ううっ、うっ、ぐすっ…」
(とにかく机は拭いとこう…。)
オナニーを見られたショックで泣き出した愛に
ハンカチを渡すと、ちょっと待ってて、と声を掛けてから、ついさっきまで愛が股間を擦りつけていた机の角(白っぽく見える、ぬるぬるした液体が付いていたw)をスポーツバッグからタオルを取り出して拭き、愛の元に戻った。
愛「ごめんなさい。K君ごめんなさい。」
俺「もういいから。ね?」
本音は何してんだ、勘弁してくれ、だったがw
愛「どうしよう…見られちゃった…どうしよう…ううっ、もうやだ…ぜったいもうダメだよ…」
(聞いちゃいないな。それに何の話だ?)
俺「泣かないで、〇〇さん。ほら立って。」
愛「うん…ぐすっ…」
このままでは仕方ないので愛に肩を貸し、半ば強引に立たせると、とにかく落ち着いてもらうために一緒に保健室へ向かった。
(なんだよ、先生いねぇのかよ。)
俺「ベッドに座ろうか。」
愛「……。」
俺「〇〇さん?」
愛「ダメ…気持ち悪い…うぇ…」
俺「えぇ!大丈夫!?」
保健室に着いたとたん、緊張が続いたせいか、愛は突然吐いてしまった。
(保健室連れて来てよかったかも。)
慌てて保健室にある洗面台に連れて行き、嘔吐する愛の背中を擦ってやると、彼女はまた泣き始めた。
俺「もう泣かないで。ベッドは空いてるみたいだし、休んでいきなよ。」
この日の授業はさっきの体育で終わりだったので、俺がそう言うと愛もそれに従った。
俺「放課後また来るからね。」
愛「でも〇〇君、部活…」
俺「1日くらいいいよ。2時間くらいしたら戻るから、とにかく休んでて。」
愛がベッドに横になったのを見届けてから、俺は体育館に戻った。
長い時間が過ぎたような気がしたが、実際にはまだ20分ほどしか経っていなかったw
クラスの女子「あれ?〇〇さんは?」
すっかり忘れていた。こいつに愛を探せと頼まれたことを。
俺「ああ、〇〇さんは保健室にいたよ。」
女子「そう。誰かに一言言ってけばいいのに〇〇さんも…なんか疲れてない?」
俺「探すの手間取ったからな。」
女子「なんか怪しいなぁ。」
(まぁ、ちょっと疲れたのは確かだな。)
放課後になり、適当に部活(余談だが顧問も部員もろくに来ないいいかげんな部活だったw)に顔を出してから、保健室へ向かった。
愛はすでに起き上がっていた。
愛「K君…今日はごめんなさい。」
俺「謝らなくていいって。具合はどう?」
愛「もう大丈夫。ありがとう。」
目はまだ赤かったが、だいぶ気分は落ち着いたらしく、俺は少し安堵した。
愛「…今日、これから時間あるかな?…今日は私の家に来ない?…私の家、遅くまで誰もいないし、どうかな?」
いきなりの申し出だった。
単なる遊びの誘いとは違う。俺はそう思った。
断わる理由はなかった。
学校でできない話もあるだろう、そんな風にも思っていた。
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