続きです。
初夏の兆しが感じられるようになってきた6月のある日の放課後のこと。
部活中、教室に忘れ物をしたことに気付いた俺が教室へ戻ると、すでに誰もいない教室の俺の机の前に愛が立っていた。
時間は午後4時半過ぎ。下校時間から1時間以上経っている。
彼女は帰宅部なのでこの時間にいるのは珍しいなと思い、教室の入口から、
「あれ、どうしたの?」と愛に声を掛けた。
愛「あっ、ああ、K君か…また明日ね。」
愛は何やら落ち着かない様子でそれだけ言うと慌てた様子で教室を出て行った。
何してたの?と聞く間もなかった。
(俺の机、匂い…原因はもしかして彼女か?)
忘れ物は教室の後ろにあるロッカーにあったので、机に用はなかったが、噂を思い出した俺は気になって自分の机の匂いを嗅いでみたw
(本当だ…なんか汗みたいな匂いだ。)
確かに机の角の辺りから、汗をタオルで拭いたような匂いがした。
(うん、俺の匂いじゃないのは確かだな。)
そうは思ったが、まぁ、いいやと思い、部活に戻り、その日はそれで終わった。
それから数日後の体育の授業中のこと。
バスケ中に突き指をして、保健室で処置をしてから授業中の体育館に戻ると、クラスの女子に声を掛けられた。
女子「〇〇さん知らない?」
彼女は愛を探していた。
俺「え?知らないけど?」
女子「具合悪いらしくて見学してたのに、少し前からいないんだよね。保健室いなかった?」
俺「保健室、先生もいなかったよ?」
女子「そうなんだ?探してくれる?適当に教室戻ったとか言っとくから…仲良いらしいし。」
俺は二つ返事で了承すると体育館を出た。
愛を学校内で探すのは難しくなかった。
教室、図書室、屋上、自販機前のベンチ。
基本的に彼女が学校に来ているときにいる場所といえば、そのどれかだったからだ。
まぁ、授業中だし教室だろうと思い、直行するとやはり彼女は教室にいた。
(また俺の机の前にいる…っていうか…)
俺は数日前と同じように、見つけた彼女に声を掛けようとしたが、入口で固まってしまった。
愛「ハッ、ハッ、K君、あっ、んっ…」
俺の机の前に前屈みで立った彼女が、悩ましい声をあげながら、両手を机の上に置いて、上下に身体を揺らしていたからだ。
俺の立った場所からではよく見えなかったが、彼女の制服のスカートは捲れ上がり、俺の机の角に下着の前の部分が当っていた。
いや、擦りつけていたのだと思う。
最初から見ていたわけではないので推測だが。
(机の角に股を押し付けてるんだよな、あれ…あれってオナニー、か?女の子でもする娘は別にめずらしくないって何かで見たことがあるけど…どうすればいいんだ…)
俺はそんな風に考えるだけで動けなかった。
見てはいけない、ここを離れなければと思いつつも、自慰に耽る愛から目が離せないでいた。
どのくらいの時間が流れたのか、
愛「あっあっ、あっ、ああ…はぁ、はぁ…」
ガクッ、ガクッと身体を震わせると、愛が動くを止めた。イッたのだと思う。
(落ち着け俺…とにかく体育館に戻るんだ。)
俺はとりあえず彼女に気付かれる前にその場を離れようととした。
だが、次の瞬間。
愛「え、K君…え、え、いつからそこに…」
俺は顔を紅潮させた愛に気付かれてしまった。
愛「あ、ああ、どうしよう…うぅ…ぐすっ」
パニック状態になった愛は、その場にしゃがみ込むと、ぶるぶる震えながら顔を両手で覆って泣き出してまった。
床にぽたぽたと涙が落ちていく…
(ヤバい。こんなとこ誰かに見られたら何言われるかわからないぞ。)
続きはまた後で。
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