続き。
愛「K君…ゴメンね…迷惑だよね。」
テーブルから顔を上げた愛の顔は、涙と鼻水でぐしゃぐしゃになっていた。
俺「迷惑だなんてことは…」
愛「迷惑だよ。迷惑に決まってるよ。こんなのに好きだって言われても迷惑なだけだよ…ブスでデブで変態だもん…」
俺「……。」
俺は彼女に掛ける言葉を見つけられなかった。
何と言い返しても否定され、自己嫌悪に陥る愛。このままではいけない。
(どうしたらいいんだ?)
何も思い付かなかった。
俺にあったのは彼女を落ち着かせなければ、という事だけだった。
俺は、単純な行動に出た。
愛「え?K君…」
俺は愛の背後に移動し、片手で彼女を後ろから抱きしめながら、もう片方の手で頭を撫でた。
俺「落ち着いて、〇〇さん。ね?」
愛「…。」
出来るだけ頭を優しく撫で続けた。
愛は俺が抱きしめた瞬間、身体をビクつかせてびっくりしたようだが、俺が頭を撫で続けるうちに、首筋を撫でられた猫のように身体から力が抜け、俺に身体を預けてきた。
愛「優しいね、K君…でも優しいのは時々辛いよ…K君、いつも優しいし…」
(うっ、これも逆効果か?)
今度は俺がビクつく番だったw
愛「でもK君は私の事、ただのクラスメートととして付き合ってるんだよね…」
俺「嫌、そんなことはないよ。正直、今のクラスで一番仲良くしてる相手が〇〇さんだし。」
本心だった。
実際、この頃の俺にとって一番仲良くしている友人だったのは確かだ。
愛「じゃあ、私と付き合ってくれる?無理だよね?でもK君優しいから、焦らないでこれから少しずつ仲良くなっていこうよ、とか言うんでしょ?」
図星だったw
愛は単なる友達以上の存在にはなりつつあったが、彼女となるとすぐにとは言えなかった。
口では気にしない、と言いながら、俺はどこかで太っていて、美人とは言えない彼女を自分の下に見ていたと思う。
愛「やっぱり…そうだよね。」
(ヤバい。また落ち込みそうだ。)
俺は焦っていたw
愛「私はすぐに仲良くなりたいの…」
そう言うと愛は後ろから抱きしめていた俺の手を取り、自分の胸を触らせた。
愛「漫画とか恋愛ドラマとかで言うでしょ?仲良くなるにはこういうことが一番だとかって。私もそう思う…」
俺は焦る一方で、別の事を考えていた。
(〇〇さんの胸、柔らかいな…)
俺はこの時、壊れつつあったw
とりあえず続きはまた後で。
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