交際が一年になるときだった。
俺は友香を厳重に目隠し、拘束具を装置させ、膣にバイブを突っ込み、ソファーに座らせた。
密かに持ってきたデジカメを取り出した。
ピッ、ピカッ。
ピッ、ピカッ。
数枚撮った。
友香は気づかないよう、よしやった、そう思った。
そして俺はプレーに戻る。
ホテルを後にするまえに、俺はトイレに入った。
出ると、なんと友香は、バッグに入れてしまったはずのデジカメを手にしていた。
『撮るのはダメって言ったのに』
泣き崩れた友香を見て、俺は慌てた。
必死に謝った。
画像も削除した。
友香は厳重な目隠し、拘束された状態でも、俺の雰囲気を察知していた。
ソファーから離れた、そのままにされたことを疑っていて、普段あまり持たないセカンドバッグを持ってきたこと。
バッグを触ると、四角い固い物、中を見たらデジカメ、しかも最初に出てきた画像は。
信用して信頼して、いろんなプレーに応じてきたのに、泣きながら訴えてきた。
必死に謝り続けた。
ホテルを出ても、機嫌はよくならない。
その日からメールも電話も応答がなくなった。
十日ほど、音信不通になった。
やっと電話に出てくれた。
機嫌は直ってると思ったし、従順な友香のこと、許してくれると思っていたが、結果は逆だった。
『自分の気持ちの中で、どうしても浩志さんに信頼信用を回復させられないでいるのと、そうなってもまた撮られたりするのではという、恐怖感が拭えない。ごめんなさい。もうお別れでお願いします。この電話終わったら、拒否リストに入れる。ごめんなさい』
再び必死に謝るも、ごめんなさいを繰り返す友香。
そして切られた。
あとはもう音信不通。
飲み会に友香を呼び出したサークル仲間で、友香の職場の先輩も、前に書いた通りにしてるから、取り繕ってもらうことも出来ない。
その仲間に話して取り繕ってもらおうにも、逆にあんた最低ねと白い目で見られることがわかってる。
終わった、逃した魚はデカかった。
別れを突きつけられて、初めてわかった。
たった一年の付き合いでも、心に大きな存在で、今なおいる友香。
結婚して子供もいる俺だが、妻を抱いていても、あの友香の満足度に比べたら。
妻はSMプレーなんかもってのほか、顔射精飲すらNG。
そのNGを犯せば、友香みたいになることを恐れ、妻にそれをお願い出来ない俺。
もしあのとき、撮ろうなんて気にならなかったら、今頃どうなっていたか?
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