俺は、部屋に入るなり風呂に湯を溜める。
彼女はエアコンのリモコンをいじっていた。
隣に座り手元を覗き込むと、少し体をひいた。
彼女の名前は桜とでも言っておこうか。
「桜は浮気した事ないの?」
小さく頷く。
「研一さんは?」
「さんいらないよ」
「研ちゃんは?」
桜は俺を研ちゃんと呼ぶ事にしたらしい。
「秘密」
「えー」
桜に、にじりよりキスをした。
口臭が気になるのでディープはお預け。
風呂に入る時に桜は抵抗した。
体を見られるのを極端に嫌がった。
「俺、先に入って目つぶってるから」
そんな風に口説いて風呂につかる。
少しして人の気配がして桜が風呂に浸かった。
お湯が溢れるのを気にする桜を背中越しに抱っこする。
ふわふわして柔らかいと思った。
うなじから汗とシャンプーが混ざった匂いがして、俺はギンギンになってた。
ギンギンがあたるのか桜はモジモジしていた。
「最後にエッチしたのいつ?」
「何年も前です」
首を捻らせ唇を吸うと泣きそうな顔をする。
「いや?」
顔をブンブンと振るだけ。
「あんまり優しくすると好きになっちゃう」
また泣きそうな顔をする。
こたえる事はできなかったが、全力で抱いてやろうと思った。
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