私も帰宅して間もなく、敦子からメールが来ました。
『まだ膝に力が入りません。自宅で転びました』
『大丈夫?』
返信すると、大丈夫ですと来たから、ほっとしてました。
翌日、職場で敦子に会うと、手首に包帯がされてました。
どうしたかを営業所の所長が聞いてました。
『家で転んで手をついたとき、ちょっと捻りました』
全然大丈夫じゃない、そう思いましたが、聞き耳を立ててるだけで終わりました。
実際には膝も打ち、青あざ作っていたそうです。
二週間ほどして、またセックスとなったとき、敦子から言われました。
『この前のはちょっと激しすぎたんで…もう少しソフトにお願いします。一歩間違えば、大怪我するところだったから。足腰立たなくなるくらいってのはちょっと…』
追いかけていた距離が少し、縮まったのかもと思いました。
一応、手首ズッポリしても、グリグリを少し手加減するようになりました。
一緒に住むとか、結婚するとか、それは現段階では考えてません。
敦子には子供もいるし、簡単にはいかないと思ってます。
一度だけ私、敦子に聞いたことがあります。
避妊を全く要求してこない敦子、それをいいことに好き勝手出してる私でした。
妊娠の可能性、ゼロなわけありません。
もし出来たらを聞きました。
すると逆に聞かれました。
『妊娠されたら困る?』
私は逆襲に言葉を失ってしまった、情けない男です。
『困るってわけじゃ…』
敦子は一枚二枚、上手でした。
『確かに!もし妊娠したら、年齢的にリスクあるし、胎児にだってリスクが高まる。産んで欲しいか欲しくないか、もし義彦さんが自分の子欲しいと思うなら、産むかも、かもだよ?私が義彦さんの子産みたいとなったら産むかも、かもだよ?』
そう笑いました。
現段階では、お互い、一緒に住むとか結婚とかより、このまま続けられるのか、まだそんな段階なのだと思います。
続くようなら、一緒になることも視野に入ってくるのかな?と思います。
うだつの上がらない独身者の私に、離婚歴子供有りの敦子では、抱えてる都合の違いもあるんでしょうし。
どう転ぶかはわかりません。
ありがとうございました。
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