俺は放心状態だった。
ぼーっとしていた。
そこに敦子が身体をよっこらしょと起こした。
そして股に手を当てた。
手についた白い液を、無言で見て、俺を一目見ると、無言でティッシュを取り、股を拭いた。
そのティッシュを丸めた敦子は、それを投げた。
俺の肩にポンと当たった。
まだ44才である。
生理上がった女性ではない。
一気に俺の頭が回った。
一時の欲情で、とんでもないことをした、そう思った。
最初は打算的考えのみだったものが。
俺の横に転がっている、丸まったティッシュを拾い上げた。
ごめんなさい。
やっと出た一言。
敦子の顔を見れなかった。
ふふっ、ふふふ、敦子が薄ら笑うような声が聞こえた。
敦子を満足させられなかったのかも、笑われたと思った。
敦子が近寄ってきた。
そして俺に抱きついた。
ありがとう、そう言われた。
でもまた俺は、ごめんなさいを言った。
ごめんなさいって何が?そう聞かれた。
何がって中で出してしまったこと。
敦子はまた、ふふふと笑った。
大丈夫ですよ、やっと敦子の顔を見た。
満面の笑みだった。
『誰からも相手にされない日々だった。今日少し自信取り戻せたような気がします』
それは俺もだった。
女性から誘われたことなどなく、まして終わったあとに、ありがとうなど言われたことなどない。
似た者同士なのかもしれない、そう思ったとき、俺は敦子が可愛い、そう感じた。
最初の打算的考えが消えていた。
敦子の術中にはまったのかもしれない。
でももう、そんなことはどうでも良かった。
抱きつかれて、柔らかい身体の熱を感じていたら、三度欲情してきて、俺は敦子を抱き倒した。
夢中で敦子を正面、後ろ、横、下から突き上げた。
敦子を征服したい、そんな気持ちがよぎった。
最後、俺は敦子から離れ、チンコを敦子の顔の横に持っていった。
敦子は俺と目を合わせてから、そっと目を閉じた。
限りなく薄い、ほとんど透明なような液が、敦子の顔にピチャピチャと。
敦子の頬を、その液がツルリと落ちると、敦子は目を開けた。
しぼみかけたチンコを見て、ペロッと舐めた。
俺は全身、汗だくになっていた。
昼寝して、シャワー浴びて帰宅した。
翌日、職場で顔合わせたとき、敦子も俺も、なんか照れくさくて、ぎこちなかった。
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