二回目が終わり私はコーヒーを入れた。
ベットから私を眺める彼。
「何?」
「綾香って痩せてた時どんな感じだった?」
「今度プリクラ見せるよ」
「楽しみ~」
「痩せてる人が好き?」
「だったらぽちゃパーティー行かないよ」
「許容範囲は?」
「ガリガリ以外」
「なんだか微妙ね」
「前に風俗でさ、ガリガリに当たって起たなかったよ」
私は、彼はたぶんもう少し痩せてる人がタイプなんだな。と感じて少し凹んだ。
「もっと早く出会いたかったね。だったら私痩せてたのに」
「これから頑張ればいいよ」
「…そうだね」
「俺の為に頑張れるだろ?」
付き合ってから初めて彼を少し疎ましく思った。
「シャワー浴びよ?」
「先入ってて」
彼はバスルームに消えた。昼間のバスルームはとても明るくて、私は入る気なんてとうに無くしてた。
ゆっくりコーヒーを飲む。バスルームから水の音。宙を見上げる。
水の音以外、何も聞こえない。
ややしばらくして彼が上がってきた。
私の様子を窺っているのが雰囲気でわかる。
目が合うと彼は何も言わず軽く首をかしげた。
「ごめん、待ってた?」
「…うん」
「コーヒー飲みたくて」
私は意味のない言い訳をした。
「いいよ。俺も飲む」
私は立ち上がり彼のコーヒーを準備した。
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