その長女に朝から会いましたよ。
長女は金魚を飼っていてその水槽を洗うのは土曜の朝と決まってるんです。時間もピッタリ同じなのでそれに合わせて庭に出るといつも通り水槽の水を汲み出したバケツを持って玄関から出てきました。中には赤い和金が2匹入ってる筈です。
庭の脇の水道に置くと次に水槽を抱えて玄関から出てきたので「おはよう」と声をかけたんです。
上目で私を見たあとペコッと小さく会釈を返しましたが声は聞けませんでした。
無言で水槽の中の砂や水草、置物などを違うバケツに移し洗います。
目の覚めるような蛍光ライムのプリントシャツに白の膝上スカートです。
お隣との敷地の堺にはアルミの低い冊があるんですがしゃがんで洗っているので時折股の間が覗けます。スパッツは無しの生パンで大きな赤や青、黄色などの花柄した。もしかするとオーバーパンツ?かも知れません。
我が家の庭にはベンチとテーブルがあって私はベンチに座って足を組み、可愛らしいそれを眺めていたんです。距離は結構近くて3メートル位でした。
次女が家から出てきて洗うのを手伝い始めました。アレコレと長女が指示をします。
次女にも私が朝の挨拶をすると次女は「おはよ」と返してくれたけど、昨日のお風呂の事があるせいか照れたようにニヤニヤと笑う顔の可愛いことw
長女は妹が手伝い始めると私に背中を向けてしまいました。次女もスカートを履いていてコチラ向きにしゃがんた時です。
「………」聞こえなかったけと長女が妹に何かを囁いて、私を睨むような横目で見たのです。姉の言葉を聞いた妹が私を見ると直ぐに立ち上がってスカートを押さえる仕草をしました。
推測ですが私にパンツを見られないようにと妹に姉が注意をした、そんな雰囲気でした。
でも、おかしいと思うんです。なぜって、それならさっきまであの可愛らしい花柄パンツを大股開きで私に見せつけていたのは何だったの?、そう思いませんか。
その時に思ったんです。長女は私がパンツを見ている事に初めから知っていてわざと見せていたんじゃないかと、
ベンチから立ち上がってアルミの柵に両手を着いて長女に話しかけてました。
「その金魚、ずっと同じ金魚なの?」
すると振り返りもせずに黙って頷きました。
「名前はあるの?」には次女が2匹の名前を教えてくれましたが長女は答えてくれません。
会話を諦めかけたとき洗い終わった水槽を抱えると私を振り向きポツリと
「金魚すくいで私がすくったの」と、言ってくれたんです。
私がバケツの中の金魚を覗き込みながら「随分と大きくなったね、可愛いね」と言うと相変わらずの横目だったけど私に向かって微笑んでくれたんです。
「今度みんなでオジサンの家に遊びにきなよ」思い切ってそう言ってみると一言だけ「やだ」と言われてしまいましたw
それでも声を聞けただけ一歩前進かな。なんとかして近づきたいけど焦りは禁物だからね。
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