これは私の妄想かも知れませんが、
両親は息子が妹に対する性的な欲求を制止する意志がないのでは、そんな気がして仕方がないのです。
息子の性欲が外での事件に発生するくらいなら家の中で、妹で処理をさせておいた方が問題が小さいとでも考えているのではないのかと……
兄は家業を継ぐ大切な息子であり、学業の成績からも十分にその資質があると、しかし妹は残念ながら期待を大きく外れた学力しか無いため、妹にできることは兄の性欲の処理をさせる位しか使い道がないと言った恐ろしい事を考えているのではないのか…その事です。
前に彼女が言った「私は兄のエサ」が、どうしても気がかりでならない。
ただ、そう感じていながらも彼女をその環境から救いだすことに躊躇するのは、私がまさに彼女に対して同様の悪辣な行為をしてしまっているからなのでしょう。
場合によっては人生を擲って刺し違える覚悟を持ってでも彼女を救わなければなりません。
あの子にはまだ長いながいこの先の未来があるのですから。
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