2010/07/26 15:05:13
(5B97qFxT)
ゆうべのレスに補足します。訂正か修正の方が正しいかな。われわれ人間の
母乳は仔犬にとって、さほど理想的な栄養食といえない事に気づきました。
とりあえず始めるのは余儀ないこととして、なるべく早いめに母乳の比重を
減らす方向に舵を切っていくのが(犬の長期的な健康の観点から)正しいの
だろう、と思えてきたからです。(昨夜、布団の中で考えました)
よく考えますと、人間の摂食活動は(その他の哺乳類の中で)あまりにも
異常な方向に特殊化されています。その第一は食塩の過量摂取です。これは
犬など他の野生の哺乳類に比べると(体重60kgに換算して)一桁弱も多量の
摂取に相当します。つまり日本人が平均的に摂取する食塩量は一日当り13.5g
ですが、野生の草食動物なら0.5g以下ですし、肉食動物でも1.0~1.5g以下と
されています。この食塩量はほぼ比例して母乳にも入ると思われます。この
対策が必要になるでしょう。まずは過量摂取の原因について:
上陸後わたしたちのご先祖にとって血圧を上げるのが進化の方向を決める
重要な課題となりました。水中と違って陸上では、重力に打ち勝って脳まで
血液を運び上げる必要がでてきたのです。人間さまの血圧が100mmHg前後以上
あるのに対して、古いご先祖のお魚たちの血圧は10mmHg程度といわれます。
(四肢動物特有の)この高血圧を維持するのが食塩摂取であり、取り込んだ
食塩(とりわけナトリウム)量を一定の時間、体内に維持する仕掛けです。
これは腎臓の仕組みとそこに働くホルモンで無意識の世界での仕事ですが、
そもそも食塩を積極的に取り込む必要があります。つまりボクたちの味覚に
塩味を「おいしい」と感じるように(全能の神様か進化の女神の手によって)
仕掛けられたわけです。いくら味覚があっても、胃袋に限りがあって無限の
食物を食べるわけにはいきません。そして、食塩のナトリウム分も塩素分も
食物にはほんの僅かにしか含まれていません。動物たちの生活はおのずから
そこそこの節度ある範囲に限られてきたのです。
ところが人間はナマの素材をそのまま食べるだけでなく、調理し調味料を
加えることになりました。そして食塩を作ったり、掘り出す能力を手に入れ
ました。しだいに食塩の多い食事になれました。腎臓も多量の食塩の処理に
耐えられるように進化してきました。この歴史がワンちゃん以下の動物には
ありません。犬には食塩量を減らして取らせるほうが親切といえますね。
もう一つは辛味やチョコレートの禁止です。いずれもモロに母乳内に混入
されないと思いますが、あなたご自身あんまり大量に摂取されない方がいい
と思います。長くなったのでつづきは後日に。