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2009/11/10 12:35:55
(izbY0Prf)
「あれっ?」
街中ですれ違い様に振り返り声を掛けられた。
「あっ、美沙先輩」
そう、声を掛けてきたのは大学時代のサークルの二つ上の先輩だった。
俺はそんなキャリアレディの如くな濃紺に細いピンストレートのラインの入った膝丈タイトなスーツに濃いブラウンのパンスト脚、そして艶やかな輝きを放つハイヒール姿の先輩を一瞬のうちに上から下まで眺めてしまう。
「久しぶりね」
「は、はい、久しぶりっスね」
そう互いに挨拶とは言えない会話を交わし、一瞬の間沈黙が流れた。
そんな一瞬の沈黙の間に俺の脳裏には大学時代のサークル活動での美沙先輩の快活な笑顔が流れ、甦っていく。
そんな一瞬の間を破るかの様に、サーっと秋の夕暮れの冷たい風が立ちすくむ二人の間に流れ、俺はハッと我に還った。
「こうちゃんも仕事帰りなの?っていうかぁ、ちゃんと就職したんだぁ」
そう笑顔で言いながら、美沙先輩も冴えないスーツ姿の俺を一瞬のうちに上から下まで眺めてきた。
「み、美沙先輩も仕事帰りですか?」
「うん、そうよ…」
そんな会話からお互いの現状を軽く立ち話をしていると、
「ねぇ、予定ないなら少し飲まない?」
と、美沙先輩の方から誘われ、目の前にあるチェーン展開の居酒屋へと入ったのである。
掘り炬燵式の個室の仕切りのある席に通され、お互いに向かいあって座ったが、この居酒屋はまず入り口で靴を脱ぐ、パンストフェチの俺はヒールを脱ぐ瞬間の美沙先輩のパンストの爪先を見逃しはしなかった、そして艶やかな光沢の美沙先輩の美しいパンスト脚にときめいてしまう。
そして席に座り、まずは軽く生ビールを飲み始めて少し腰を引き、壁に背をもたれかけ何気なく足下を見ると、美沙先輩のパンストの爪先が見えたのだ。 パンストフェチ、そして爪先が大好きな俺はそれに気付いてからは美沙先輩の話しにも集中できずにやたらと下ばかりを見てしまう。
一日中ヒールに包まれた蒸れているはずのパンストの爪先、そんな濃いブラウンのナイロン繊維に包まれピンクのペディキュアが曇って見えるのに更にときめいてしまう。
「…ねえ、聞いてるの?さっきから下ばかり見てぇ」
美沙先輩がそう言ってきて俺はハッと顔を上げる。
「こうちゃんは昔から私の脚ばかり見ていたわよね?」
意地悪そうな笑顔でそう言われた俺はビールの酔いも手伝って余計にドキドキしてしまう。
「そ、そんなことないっスよ…」
そう言うのが精一杯だった。
「ううん、嘘、いつも私の脚ばかり見ていたわ」
実はそうであった、学生時代、スレンダーな美沙先輩の脚を俺はいつも見つめていたし、夜はそんな美沙先輩の脚を思い浮かべながら一人慰めてもいた、当時の生脚ブームの中でもなぜか美沙先輩はスカートを履いている時はいつもパンストを穿いていたのだ、だから余計にそんな美沙先輩のパンスト脚を見つめ、恋い焦がれた想いで見つめていた記憶が生々しく蘇ってくる。
「ふふ…」
一瞬そう微笑む声がしたように感じた時、美沙先輩の箸がテーブルの下に落ちた。
「取って…」
そんな言葉に反射的に俺はテーブルの下に屈んで箸を拾おうと頭をもぐらせる、と、美沙先輩のパンストの爪先が俺の顔に近づいてきたのだ。
「あなたも好きなのよね、これが…」
この言葉が引き金となり、俺の理性を一瞬にして壊し、無意識に爪先を掴み鼻先へと持っていった。
少しだけ酸えた薫りとヒールの革の薫りが合い混ざった匂いは俺には甘い薫りに感じ、更にときめきを覚え、無意識にも爪先を口に含んでしまったのだ。
時間にしたらほんの数秒だったと思う、しかし俺には夢心地の時間であった。
スッと爪先が離れ、俺は我に還り、恐る恐るテーブルから顔を上げると、虚ろな目をしたやや高揚したような美沙先輩の顔がそこにあった。
「出ようか…」
そう言うと美沙先輩はサッと立ち上がり、さっさと先に席を離れ、もたつく俺を置いて会計をすませ店を出ていく、俺は慌てて後を追うように店を出ると美沙先輩は立っていた。
「ついてきて…」
怒っていると俺は思い、焦り、返事もできないままに美沙先輩の後ろを付いて歩くと、先輩は通りの角を曲がる。
あっ…
角を曲がった目の前には駅裏にあるラブホテルの入り口が見えた。
ドキドキしていた、あまりにも展開が早すぎるし、旨過ぎる、しかしそんな俺を置いてゆくかのように先輩は歩き、ラブホテルの玄関を入っていく。
そして中に入ると立ち止まり、部屋ボタンを押して俺の腕を掴み、部屋へのエレベータに乗り込んだ。
「…う…」
先輩は抱きつくように唇を押し付けてきて、俺の舌を貪る。
そして倒れ込むように部屋に入り、ソファーに崩れ落ちた。
すっかり雄の本能に目覚めた俺は、今度は自分から美沙先輩の舌を貪り、抱き締め、胸を掴む。
「あ…、んん…」
「はぁ、はぁ、はぁ」 俺は夢中になって美沙先輩の舌を吸い、ブラウスの隙間から手を差し入れる。
と、美沙先輩は急に身体をずらし、一瞬を付かれた俺からサッと逃げ、ベッドへと座り、脚を組む。
「脚が、いや、ストッキングの脚が好きなんでしょう?、舐めて…」
やや擦れた声でそう囁き、組んだ片脚をスッと伸ばしてくる。
俺はそんな脚先に釘付けとなり、無意識に脚先の前に正座して脚を掴み、パンストの爪先を掴み口に含んだ。 頭の中は真っ白であった、雄の本能とフェチの本能だけでパンスト爪先にむしゃぶりつき、ナイロン繊維に包まれた蒸れた美沙先輩の爪先の指先、一本一本を味わうかのように貪っていく。
胸は高まり、ギンギンに勃起し疼き、今にも爆発しそうなくらいに興奮していた。
「あっ、う、うん…」
美沙先輩の喘ぎが更に雄の興奮を刺激してゆく、そして爪先から脚の甲、脛、膝、腿へとはい上がり、スカートの中へと顔を埋めてゆく。
「お、男ってみな好きなのよね、私も堪らない…」
スカートの中からは甘い芳香が漂ってきていた……