小学生高学年の時だった。クラスメートのカズヤ君は
いわゆる小金持ちのボンボンで皆からはあまり好かれ
ていないやつだったが、俺のことを妙に気に入ってく
れて彼の家にはよく遊びに行った。彼の両親は共働き
で、平日の昼間はいなかったが、金持ちの家らしく、
昔で言う女中のような人がいて、帰りを出迎えてくれ
るいわゆる鍵っ子ではなかった。彼は二階に勉強部屋
を与えられていた恵まれた環境にいた。オレが遊びに
行くとお手伝いの人が部屋まで案内してくれて、あと
から「お坊ちゃま、飲み物とお菓子持ってきましたよ」
と来るのだが、彼はぶっきらぼうに「そこ置いてって」
というだけで、俺の方が申し訳なく思ってお礼を述べ
るのが常だった。三時を回るころになると、お手伝い
さんはいつも買い物に出かけ一時間は帰ってこないの
だといって彼は俺をつれて一階に降り、お手伝いさん
が寝泊まりしている部屋に入った。年上と言っても女
性の部屋だ。なんか変に興奮した。彼は出窓のカーテ
ンを開けて言った。「この窓のとこから下の道の向こう
のアパートみたいな建物。その向こうの○○病院の看
護婦の寮なんだよ。庭のとことか道まで降りちゃうと
見えないんだけど、こっからだと窓開いてると中が丸
見えなんだ。秘密だよ」そう言っていたとき、並んだ
窓の一つに看護婦服きた人影が現れ、着替え始めたの
が目に入った。すると、別の部屋でも同じように着替
える看護婦の姿が次々目撃でき小学生ながらに勃起し
半ズボンの前を膨らませていた。彼も同様だった。
お互いあまりいけ好かない奴だと思いながら、友達関
係みたいなことを維持していたのは看護婦寮の覗き行
為だった。