まー・・・20代中盤くらいかな。33になるまでの8年間、けっこう不摂生な生活をしていましたよ。
24歳の時、なんとか正社員という形でとある中小企業に就職。そして念願の一人暮らし。給料は24万しかもらってなかったけど、家賃5万。光熱費4万。その他雑費で2万。それ以外は全部、自分の懐を温めて親に仕送りすらもやってなかった時期があります。
独身だったし金がある訳ではないんですが、余裕はありました。そして怠惰でした。
いつも朝はギリギリまで布団に入りたいタチなので朝食はヌキ。仕事に行くのに原付にのって、途中にある牛丼やで牛丼かカレーを食べて行くんです。
朝食くらい家で食べろよと言いたくもなりますが、なんせ贅沢怠惰。朝から外食ですわ。
そして昼になると唐揚げ弁当、もしくはコンビニでカップ麺。仕事が終わると帰宅途中でコンビニで酒を買って家でゲームしながら晩酌。寝る前オナニー。そんな生活を8年くらい続けてました。
ほんと無駄な金使いが悪習慣として身体に染みつき、なんせ不摂生。運動不足。20代の時には体重が60キロ前後だったのが、気が付けば86キロなんかになってました。
そんな生活習慣に危機感を持つわけでもなく、いやむしろそれに満足しながら生きていた33歳の時の話です。
1年に1回、会社の指令で健康診断とやらに行かなければならないんです。そして行った先が「田中診療所」(仮称)そこで思わぬ出会い、いや再会があったんです。
今年から健康診断に行く病院(診療所)が新しいところに変わったというのは聞いていましたが、いざ行ってみるとその受付にはどこかで見た事ある子が座っていたんです。
名前を波多野沙織(33)としましょうか。
相手も僕を見て見覚えがあると思ったのでしょう。「あれ?もしかして田代くん?」なんていうのが再会の最初の言葉でした。
この波多野とは地元で中学3年間を同じ校舎で過ごした同級生であり、3年間ずっと同じクラスだったという事もあって当時はそれなりに仲良くやってた記憶が残っています。
外見は女優の仲里依紗を黒髪にして地味にした感じ。正直、けっこう美人です。
そんな波多野は後で知ったことですが、看護専門学校を卒業後に念願の看護師に。そして都会の大きな総合病院で勤務し、数年後に結婚。しかし今は離婚して地元に帰ってきており、同じく地元にある田中診療所で看護師として働いている。というとこでした。
それから僕は何年振りかに再会した波多野と世間話を交えながらの健康診断を受け、そしてその日は午後から普通に仕事に行ったのですが。。。
なにか妙に頭の片隅に残る波多野の存在。家に帰ってから卒業アルバムなんかを見ている僕がいたのです。
要するに刺激のない生活を8年もしていた訳なので、ちょっと同級生と再会しただけで恋しやすい性質になっていたんでしょうね。
たかが健康診断で向かった診療所で、たまたま同級生がそこで働いていただけ。勘違いも甚だしい。
ですが、卒業アルバムの中での当時の波多野が、卒業時のメッセージで「絶対看護師になって人や社会に貢献するゾ!」と書いたメッセージボードを持ちながら、笑顔でガッツポーズをしている写真を見ると・・(努力してたんだな・・・)という不思議な気持ちが沸き起こってくる僕がいました。
それに比べて自分は何をやってるんだろう・・・。という哀愁あふれるむなしい気持ちでした。
そして約2,3週間後。健康診断の結果と医師からのアドバイスを受けるために再度、田中診療所へ。すると以前と同じように波多野が受付に座っていたのですが、「診断結果でたよー。めちゃ不摂生な生活してるでしょー。数値やばいよ」と言われたのです。
僕は思わず「えw そんなヤバイ?w」なんて返事をし、この時思わず言葉が出たんです。
「あのさ、、生活習慣を改善しようと考えてるんだけどさ、、なんせ男の一人暮らしなもんで、ついついダラダラしちゃうんだよなー。なんかいい方法教えてよ?」なんて言っている僕が居たのです。
すると波多野は「ふーん。じゃコッチから連絡してあげるよ。何をどう改善したらいいのかはその時話そう。」と、意外とあっさり返事が来たのです。
それにはきっと、中学時代の3年間でお互いの事はある程度知っていたというのもあって、旧知の仲という部分が大きかったのだと思います。
そして僕は「カルテに俺の事、全部かいてんだろww 中性脂肪の数値から連絡先までww」
すると波多野は「うんw また連絡するわーw 携帯でいい?」という感じでした。
それから僕と波多野はお互い30という年齢を超えて久しぶりに話すこととなり、そもそも波多野と連絡を取り合った当初の「僕の生活習慣を改善する」という目的のもと会う事になったのです。
波多野はこう言ってました。「じゃ、明日家にいくけどさー、そうだなー。変に私が来るからといって掃除したり片付けたりしなくていいからね?」と言うのです。
その理由はあくまで「普段の生活習慣」を見に来るわけなので、ありのままの姿を出してもらわないと正確なアドバイスができないという理由からでした。
とりあえず僕は「わかったー」という感じで答えたものの、せめて最低限、部屋の中にあるビールの空き缶や、カップ麺、コンビニ弁当のゴミなどはまとめてゴミ袋に収納し、とりあえずなんとか人を呼べる段階まで掃除して波多野が来るのを待ったのでした。
そして約束した当日、波多野はやってきました。
8年間、オナニー三昧しエロ動画の中でしか「女」という生き物に触れてなかった僕には、生身の女が部屋に来る事自体が衝撃的でした。
その時、波多野はいたって普通の服装をしていたと思います。流行りの黒のスキニージーンズ。そして白のブラウス。いたって普通。
この時の僕、相当、性欲が溜まっていたというか、、自分では気が付かない所で相当、生身の女に対して渇望していたんでしょうね。
今そこに居る生き物である波多野は女だから当然なのですが、普通に胸が出ているポイントや、スキニージーンズ特有の、下半身にフィットする感じを見て・・(ああ・・女だ。。胸が膨らんでる・・・・。チ〇コもないんだな。。モッコリがない・・アソコがぺったんこ・・・)と、特段エロくもなんともないポイントですら興奮している僕がいました。
それから波多野が色々と僕が普段生活をしている空間を見て、そして僕からの生活状況(何時に起きる、何を食べる、といった類の)の報告を聞き、、、波多野はいいました。
「あっきれたー・・・・。よくそんなお金の無駄使いしてさらに健康に悪い生活を続けてきたよねー・・・?」 と。
で、波多野の口から出たアドバイスはこんな感じでした。
一、ごはん、味噌汁を常備しておくこと。
二、いらないものを捨てる事。
最初はこの2つでした。
僕「え?それだけ?他は?」
波多野「2つだけ。というか、この2つですら出来ない人に、この先を教える意味がない」
とまで言うのです。
一のごはん、味噌汁のを常備しておく理由は、自炊しやすい環境を作って外食を避け、質素倹約し、金銭的にも健康的にもいい影響があるからです。これは何となく僕にもわかります。
そして二の、いらないものを捨てる事。というのは深い意味がありました。波多野曰く「余計なもので満ち溢れてたら、それより新しいものは入ってこない。まず最初に無駄なものを捨てて、これから新しい何かが入ってくるスペースを開けてあげる必要があるんだよー」というのです。
なんというかスピリチュアルな感じのアドバイスでした。
とりあえず「分かったw」と波多野のアドバイスを実践する事を約束し、その日は半日かけて散らかった僕の部屋を二人で掃除する事になりました。
もう私生活が全部バレバレでした。ベランダに隠していた大量のビールの缶。ゴミ袋の中に詰め込まれたインスタント食品、コンビニ弁当のゴミ、洗濯機の中に溜まった洗濯物。乾いても部屋の中に入れてないベランダの洗濯物。尿石で黄ばんだ便器。身体の垢で変色したバスタオル。ダニの培養所となっている布団。
あらゆるもの全てが波多野にバレた瞬間でした。
部屋を掃除している間、波多野はずっと「うわー><」 「きったなーい><」「ゲホゲホ!!!>ロ<;」と言いながらも掃除を手伝ってくれ、部屋は見違えるようにキレイになったのです。
掃除している間、僕は前にかがんだ時に見えるブラウスからの胸チラを見たり、スキニーの腰からみえる若干のパンツのゴムなんかを拝見しながら、(女がいるっていいなぁーw)なんて思ってました。
そしてこの、波多野曰く「質素倹約 一汁一菜」生活を続けてさえいれば、僕は波多野に生活習慣の改善報告という形で、この先も連絡を取り合う事が出きるのだろうと確信し、不純な動機ですが、ただ波多野とこれからも仲良くやっていきたい目的で、それら改善に積極的に取り組む事になっていったのでした。
そして、次に波多野が僕の部屋にくるのは5日後という約束をしたのです。その時は波多野と一緒にホームセンターに行き、清掃道具一式、日用品の購入、そういったものを買いに行く約束をしたのです。
まだまだ波多野が監修する僕の生活習慣の改善政策は始まったばかりでした。ですが、、結果としてここ(ナンネット)にこうして書いている以上・・・いい方向に(Hな意味でも)向かっていくことになったのです。
では、また時間みて続き書こうと思います。